薬用化粧品とは 化粧品・医薬品との違いや効果効能について

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薬局のスキンケア商品のコーナーやテレビCMなどで「薬用」とついた商品を目にしたこと、あると思います。
でも、この「薬用」ってどういう意味かご存知ですか?
医薬品あるいは普通の化粧品とどのような違いがあるのでしょうか。

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1.薬用化粧品とは

薬用化粧品とは、化粧品としての保湿成分に加えて、肌あれやにきび予防、美白効果やデオドラント(皮膚の殺菌)などの有効成分が配合されたものをいいます。
有効成分が配合されていることにより、症状の緩和や予防が期待できます。
ただ、医薬品ほどの強い効果はないため、薬用化粧品は医薬品と化粧品の中間的な位置付けとなります。

2.薬用化粧品=医薬部外品

日本の薬事法では薬用化粧品は「医薬部外品」と分類されています。
医薬部外品とは、効果や効能はあっても予防の範囲のものなので、医薬部外品は医師の処方箋は必要ありません。
そのため薬用化粧品も「予防」に重点をおいた有効成分を配合しています。

これが薬用化粧品の基礎知識です。 これらの基礎知識を知った上で化粧品や医薬品とはどのような違いなどがあるのかもお話ししていきますね。

3.薬用化粧品と化粧品との違い

化粧品は清潔にする、美化する、魅力をふやす、健やかに保つなどの美容を目的として使用されるものを化粧品と言います。

薬用化粧品と化粧品の違いは、大きく分けて次の3つがあります。

①有効成分が配合されているか否か

薬用化粧品は化粧品の成分にプラスして有効成分が配合されているのに対し、化粧品は美容目的の効能しか含んでいません。
そのため、美白したい方やにきびなど肌悩みがある方は薬用化粧品の方が効果的と言えます。

②表示義務の違い

化粧品は2001年に規制が緩和され、従来まで販売に必要だった「認可」を廃止して自由に製造・販売できるようになりました。
自由に製造・販売するに当たって成分表示が義務づけられ、表示する順序も配合している成分が多い順に行うように決められています。 自由に製造できるとはいえ、使用できる成分の規制はあるため、安全性は確保されています。

一方、薬用化粧品は、アレルギーなどの症状を起こす可能性がある成分などの表示は義務づけられていますが、それ以外の成分については表示義務がありません。
そのため、何の成分が配合されているのか分からない商品もあります。
合成香料や合成色素が配合されている場合もあるので、肌が敏感な人は注意が必要です。

③認可の要否

先述のとおり、化粧品は規制緩和によって厚生労働省の認可なく販売できます。
一方、薬用化粧品は有効成分が含まれているので、販売・広告するためには厚生労働省の認可が必要となります。
認可を受けないと薬用化粧品と謳うことはできません。

この3つが化粧品と薬用化粧品の違いになります。
それでは次は医薬品との違いについてお話ししていきます。

4.薬用化粧品と医薬品との違い

医薬品とは、病気の治療を目的としていて、厚生労働省で認可された有効成分が配合されたものをいいます。 医師や薬剤師の処方を受けないといけないものもあれば、一般医薬品と呼ばれる薬局などで誰でも購入できるものもあります。
いずれにせよ、医薬品は治療効果のある強い成分を使用しているので、用法・用量を守るのが鉄則です。

薬用化粧品との違いは、次の2つです。

①医師の処方の要否

先述の通り、医薬品の中には医師や薬剤師の処方を受けないと使用できないものがあるのに対して、薬用化粧品は医師の処方は必要ありません。

②表示義務の違い

医薬品は効果や効能、副作用を明確に表記することが義務づけられています。
一方、薬用化粧品にはこれらの表示義務はありません。
配合量に規定があるので、医薬品よりも副作用が出る可能性が少ないからです。

ただ、「副作用などを起こす可能性がある成分の表記」は義務づけられています。
アレルギーなども持っている人は、自分は何の成分に反応するのか把握しておくことで、副作用を起こすリスクを減らすことができます。

まとめ

薬用化粧品とは化粧品と医薬品の間に位置するもので、治療ではなく予防を目的としています。 また、薬用化粧品として販売するためには、厚生労働省の認可が必要となります。
化粧品よりも高い効果が期待できるので、自分の目的や肌質にしっかりと合ったものを選ぶようにしましょう。

注意点としては、表記義務が全成分ではなく、一部の成分のみという点です。
すべての成分を確認できないので、アレルギーなどを持っている人は注意してください。

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