スーパーフードとして注目を浴びているチアシード。
このチアシードには、白と黒の2種類の色があるのはご存知ですか?
色によって栄養価などが異なります。
今回はこの白と黒のチアシードの違いや選び方についてお話しします。
1. チアシードとは
チアシードとはシソ科サルビア属のミントの一種である「チアの種」のことです。
温暖な気候を好むため、ボリビア、メキシコ、アルゼンチン、ペルー、エクアドルといった南米が主な産地となります。
その高い栄養価から、「チアシードと水さえあれば生きていける」とも言われています。
そのため、「奇跡の食べ物」との呼び名もついています。
2. チアシードの黒と白の違い
一般的とされているのは、ブラックチアシードです。
このブラックチアシードの中に混ざっている白いものがホワイトチアシードです。
そして、この白いチアシードの方が栄養価が高いことが判明し、品種改良して白のみのチアシードが作られました。
従来から存在するのがブラックチアシード、品種改良で生まれたのがホワイトチアシード(ザルバチアシード)です。
そして、色だけではなく他にもいくつか違いがあります。
①膨張率
チアシードは水に浸すと膨張する特徴があります。
ブラックチアシードが10倍膨張するのに対して、ホワイトチアシードは14倍にも膨張します。
そのため、食べた時の満足感や腹持ちの良さは、ホワイトチアシードの方が高いと言えます。
②オメガ3脂肪酸の含有量
オメガ3脂肪酸とは必須脂肪酸の1つで、私たちの体を作る上で必要不可欠です。
ですが、オメガ3脂肪酸は体内で作ることができないため、食事などから摂取しなくてはなりません。
チアシードはこのオメガ3脂肪酸を含んでいるのですが、ブラックチアシードとホワイトチアシードで含有量が異なります。
ブラックチアシードは15gあたり3100㎎、ホワイトチアシードは3425㎎となっています。
含有量は、ブラックチアシードでも十分なのですが、普段の食事で青魚や緑黄色野菜を食べる機会が少ない人は、ホワイトチアシードの方が良いと思います。
③熱への耐性
オメガ3脂肪酸は熱に弱く、40℃以上で効果がなくなってしまうと言われています。
ところが、ホワイトチアシードに含まれるオメガ3脂肪酸は、熱に対する耐性があります。
そのため、コーヒーや紅茶といった温かい飲み物などに入れても大丈夫なんです。
この耐性はホワイトチアシードのみで、ブラックチアシードにはありません。
なので、ブラックチアシードは、冷たい飲み物などに入れて摂取するようにしましょう。
3. チアシードの選び方
①オーガニック
オーガニックとは、農薬や化学肥料を使わずに自然の力で育てられた作物や畜産物、それらを使用した加工品に対して使われます。
この認定を受けるためには、オーガニックの基準をクリアしなくてはなりません。
この基準をクリアしたもののみ、オーガニックの認定を受けることができます。
日本の認定は農林水産省が行なっていて、認定を受けたものにはJASマークの使用が可能になります。
海外であれば、USDA、ECC、BIOといったものがオーガニック認定を受けた商品です。
安全性を重視する人は、これらのオーガニック認定を受けた商品を選ぶと良いでしょう。
②価格
価格が安い商品は魅力的ですが、特に通販などの安い商品には注意が必要です。
あまりに安すぎる商品は、品質や生産過程に何か問題がある可能性があるそうです。
チアシードの相場は、ブラックチアシードで100gあたり約550円、ホワイトチアシードで100gあたり約700円になります。
これ以上高額な場合は、オーガニックなどの商品価値がプラスされているようです。
ただ、あまり高額なものを選んでも、継続できなければ思うような効果が期待できません。
なので、チアシードを購入する際は、相場とされている値段に近い商品を選ぶようにしましょう。
③販売業者やメーカー
通販でチアシードを購入する際は、購入先も大きなポイントになります。
安すぎるチアシードを販売していたり、口コミ評価の悪い業者からの購入は避けた方が無難です。
大手の通販会社が取り扱う商品や、口コミ評価が良い商品、上で紹介したオーガニック認定を受けた商品などを選ぶようにしましょう。
④使用目的
ダイエットや温かい物に使用したい人は、ホワイトチアシードの方がより高い効果が期待できます。
健康目的や冷たい物に使用したいという人は、ブラックチアシード・ホワイトチアシードのどちらでも大丈夫です。
最後に
ホワイトチアシードとブラックチアシードの違いについて書いてきました。
私はここ数年チアシードを愛用していますが、実はあまり色については意識していません。
色よりも品質を重視してオーガニックのものを選んでいます。
ホワイトの方がブラックよりも絶対的に良いというものではありません。 何を重視するかによって選び方は変わってきます。
この記事が、あなたに合ったチアシード選びの参考になれば幸いです。