危険な食べ合わせのウソとホント その食べ合わせは大丈夫?

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普段何気なく食べている食品の間には「相性」があるのはご存知かもしれません。
ただ、中には誤った情報が流布されていたり、危険なのにほとんど知られていない食べ合わせもあります。
あなたの食事の中には、実は危険な食べ合わせがあるかもしれません。
そこで今回は、危険な食べ合わせとその根拠などをご紹介します。

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1.食べ合わせとは

食べ合わせとは、一緒に食べることで健康リスクなど危険が伴う食の組み合わせのことをいいます。 別名「合食禁(がっしょくきん)」とも呼ばれ、食に関する伝承の1つです。

ただ、中には根拠のない組み合わせもあります。
以下、代表的な嘘の食べ合わせと本当に危険な食べ合わせを挙げていきます。

2.嘘の食べ合わせ

①鰻と梅干し

古くから鰻の脂っぽさと梅干しの酸味が刺激しあい、消化不良を起こすと言われてきました。
ところが実際は、消化不良を起こすどころか、梅干しが消化の手助けとなるのです。

梅干しの酸味には、唾液や胃酸の分泌を促す働きがあります。
そのため、鰻の脂を消化するのに役立つのです。
この2つが食べ合わせが悪いと言われてきた理由の1つには、高級食材である鰻を食べ過ぎないための対策だったと言われています。

②ほうれん草とベーコン

ほうれん草に含まれる硝酸とベーコンを作る際に使用される亜硝酸塩が体内で結合すると、発ガン性物質が作られるとされています。
たしかに、発ガン性物質が作られてしまうことに間違いないのですが、普段食べている量では発ガンに至りません。

さらに近年のほうれん草は、硝酸の量が減少しているとも言われています。
なので、この食べ合わせに神経質になる必要はありません。

③人参と大根

人参がもつ酵素が、大根のビタミンCを壊してしまうと言われています。
しかし、酵素はビタミンCを破壊するのではなく、酸化させるのです。
そのため、加熱をしたりお酢やレモン汁などを加えることで、酸化を防ぐことができます。

これは人参や大根に限らず、トマトときゅうりの食べ合わせも同じです。
トマトときゅうりの場合は、サラダで食べ合わせる機会が多いと思います。
ドレッシングを使用することで、酸化を防ぐことができます。

3.本当に危険な食べ合わせ

①ビールとポテト

アルコールが肝臓で分解される際、脂肪の合成を促進する酵素が発生します。
この時にポテトなどの油っぽい食べ物を摂取すると、脂肪が吸収されやすくなり、中性脂肪が増えてしまいます。
その結果、肥満や脂肪肝、肝硬変を引き起こす原因となります。

②焼酎とグレープフルーツ

グレープフルーツには、肝臓がもつ解毒作用を低下させる作用があります。
そのため焼酎などのアルコールと一緒に摂取すると、アルコールの分解を妨げてしまう可能性があるのです。

すると、血中のアルコールの濃度は上昇。 その結果、急性アルコール中毒を発症するリスクが高まります。
さらにここに炭酸が加わると、症状をさらに促進させてしまうため、注意が必要です。
特にアルコール耐性が弱い人は避けた方がいいでしょう。

③アルコールと辛いもの

アルコールや辛いものは、どちらも血行促進作用があります。
そのため、かゆみやじんましんなどの湿疹が出やすくなります。 普段じんましんが出やすい人は、特に注意が必要です。
防止策として、きゅうりやトマト、なすといった体を冷ます効果のある食べ物を一緒に食べるといいとされています。

④メントスとコーラ

コーラの中にメントスを入れると、急激に炭酸が気化(液体が気体に変化すること)して泡が一気に噴き上がるという現象が起こります。
この現象が体内で起きると胃を損傷する可能性があり、非常に危険です。

動画サイトには、実際に口の中にコーラとメントスを入れる動画が投稿されています。
お子様がいるご家庭では、お子様が真似しないよう注意してください。

⑤焼き魚と漬け物

魚を焼くと、タンパク質が分解されてジメチルアミンという物質ができます。 これが漬け物に含まれる亜硝酸塩と結合すると、ニトロアミンという発ガン性物質が生成されます。

この時にビタミンCを一緒に摂取すると、ニトロアミンの生成を抑制することができます。
焼き魚にはレモン汁などをかけるといいでしょう。

⑥紅茶とレモン

レモンには、防カビ剤としてOPPと呼ばれる薬剤を使用している場合があります。
その場合、紅茶のカフェインと結合して発ガン性物質を生成します。

ただ、OPPは国産のレモンにはほとんど使用されていません。
紅茶に使用する際は、国産のレモンを選ぶようにしましょう。

⑦ソーセージとバター

バターには酸化防止剤として、ジブチルヒドロキシトルエンが使用されています。
また、ソーセージには発色剤として亜硝酸塩が含まれています。
この2つの物質が結合すると、発ガン性物質が生成されるとされています。

最後に

代表的な食べ合わせを紹介しましたが、いかがでしたか?
食べ合わせによっては、発ガン性物質の生成や消化不良などの健康被害が起きるリスクがあります。
もしかすると、普段の食事で組み合わせて食べているものがあったかもしれません。
今回ご紹介した食べ合わせはほんの一部ですが、対策も合わせて参考にしてみてください。

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