バジルシードとは 栄養や効果をチアシードと比較してみた

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健康志向の高まりから次々と新しいスーパーフードが登場しています。
2015年にブレイクしたチアシードに続いて、最近注目されているのがバジルシードです。
チアシードとバジルシード、見た目が似ていて違いが分かりづらいという声も多いようです。
そこで今回は、チアシードと比較しながら、バジルシードの栄養や効果などをご紹介します。

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1.バジルシードとは

バジルシードは、その名の通りシソ科の植物である「バジル」の種子です。
タイや東南アジアが主な原産地になります。
この地域は、雨季と乾季を繰り返す気候で降水量は少なめ、さらに赤道に近いため、日差しが非常に強く植物が育つには厳しい環境にあります。

このような厳しい環境下で育つことができる理由は、バジルシードに豊富に含まれている「グルコマンナン」という食物繊維に秘密があります。
この食物繊維の作用で、水分を吸収すると種の周りに白いゼリー状のものが発生します。
これにより水分を保持し、育つことができるのです。

チアシードは黒や白、茶色などの色をしていますが、バジルシードは黒一色です。
タピオカとキウイを合わせたような食感で、少し土くさく感じることもあります。

2.バジルシードとチアシードの違い

①栄養成分

次世代フードとして注目されるバジルシード。 注目されるだけあって、チアシード同様、栄養素も豊富です。
ここでは、バジルシードとチアシード、それぞれの100gあたりの栄養素をご紹介しますね。

(1) バジルシード


・熱量 100kcal
・食物繊維 54.4g
・脂質 18.2g (オメガ3脂肪酸 9.8g)
・たんぱく質 12.4g
・ミネラル
・ビタミン (ビタミンB6、ビタミンK、ビタミンE)

(2) チアシード


・熱量 500kcal
・食物繊維 37.9g
・脂質 32.6g (オメガ3脂肪酸? 21g オメガ6脂肪酸 6.09g)
・たんぱく質 20g
・ミネラル
・ビタミン (ビタミンB群、ビタミンC、ビタミンA、ビタミンE)
・葉酸

バジルシードは、食物繊維が全体の50%以上を占めています。
また、オメガ3脂肪酸の1種であるa-リノレン酸も豊富です。 この脂肪酸は体内で作ることができないため、食事などから摂取しなくてはなりません。
その栄養素をバジルシードで効率よく摂取できるのです。

チアシードはバジルシードに比べると食物繊維の含有量は劣ります。
一方、a-リノレン酸の含有量はバジルシードより圧倒的に多く、その他の栄養成分も多く含まれています。 ただ、栄養成分が豊富な分、カロリーも高めになっています。

こうして成分を比較してみると、主成分にはさほど大きな違いがないことが分かります。
各成分の含有量が少し違うので、摂取する目的によって選ぶといいと思います。
便秘がひどい人やダイエットが目的ならバジルシード、美容や健康が目的であればチアシードがおすすめです。

3.バジルシードの効果

①ダイエット

バジルシードは水分を吸収すると、5~10分程度で30倍に膨張します。
食前や食事に取り入れると、少ない食事の量でも満腹感が得ることができます。
バジルシードに含まれている食物繊維グルコマンナンは、消化するのが難しく腹持ちもいいです。 そのため、空腹感を感じずに無理なく食事制限ができます。
また、バジルシードに含まれているビタミンB6には代謝を高める働きがあり、脂肪燃焼効果も期待できます。

②便秘の改善

バジルシードはたった4gでレタス1個分の食物繊維が含まれています。
そのほとんどが不溶性食物繊維で、便をかさ増しして腸を刺激する働きがあります。
そのため、便秘の改善に効果的です。
ただ、摂取しすぎてしまうと逆効果になるので気をつけましょう。

③高血圧の予防

a-リノレン酸は、体内に取り込まれるとDHAやEPAに変換されます。
この栄養成分は、血液を固まりにくくさせたり、血管が硬くなる動脈硬化を防ぐ作用があります。 そのため、高血圧の予防や改善効果が期待できます。

④美肌

オメガ3脂肪酸の血流促進作用で、代謝がよくなります。
すると肌のターンオーバー(生まれ変わりサイクル)も促進することができ、シミやしわ、くすみの改善効果が期待できます。
さらにバジルシードには、抗酸化作用のあるビタミンEも含まれています。
そのため、細胞の老化を防ぎ、シミやしわの原因となる活性酸素を除去する作用も期待できます。

4.バジルシードのおすすめレシピ

①バジルシードヨーグルト

<材料>

・ヨーグルト 1パック (400g)
・バジルシード 大さじ2
・お好みでドライフルーツ 適量

<作り方>

作り方はとても簡単です。
ヨーグルトの中にバジルシードとお好みのドライフルーツを入れるだけです。
あとは、フタをして冷蔵庫で放置します。
前日の夜に仕込んでおくと、朝にはすぐ食べられる状態になるのでおすすめです。

②塩麹バジルシード

<材料>

・バジルシード 大さじ3
・塩麹 大さじ2
・水 200cc

<作り方>

瓶などの容器に全ての材料をいれてしっかり混ぜます。
あとはバジルシードが膨らめば完成です。
和え物やサラダ、納豆などにかけて使うのがおすすめです。

③バジルシードとおからのクッキー

<材料> 18~20枚分

・おから 50g
・バジルシード 小さじ1
・薄力粉 100g
・バター 60g
・はちみつ 大さじ2
・卵 1個
・牛乳または豆乳 大さじ2~3

<作り方>

(1) バターは、常温に戻して柔らかくしておきます。

(2) (1)にはちみつを加えてよく混ぜてください。
そこに溶き卵も少しずつ加えて混ぜていきます。

(3) ふるいにかけた薄力粉、おから、牛乳または豆乳もいれ、よく混ぜてください。

(4) ジップロックにいれ、上から平らに薄く伸ばします。
そして、冷蔵庫で10分休ませてください。

(5) 好きな形に成型したら、オーブンシートをひいた天板にのせていきます。
あとは180度のオーブンで18~25分焼いて完成です。

バジルシードとおからを使用するので、食べ応え、腹持ちともに抜群のお菓子です。

最後に

バジルシードは、便秘やダイエットにもってこいの次世代フードです。
夏も終わりこれから食欲の秋になります。 そこで気になるのは体重増加ではないでしょうか?
バジルシードをうまく取り入れて、体型維持やダイエットに役立ててみてください。

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