近頃、素晴らしい効果を発揮するとしてマヌカハニーが注目されています。
あなたも一度はこの名前を耳にしたことがあるかもしれませんね。
ただ、名前は知っていても、実際にどのような効果があるのかまでは知らない人も多いと思います。
また、マヌカハニーの性能表記には少し分かりにくい点があります。
そこで今回は、マヌカハニーの効果効能や表記の見方、選び方などについてお話しします。
1.マヌカハニーとは
マヌカハニーとは、ニュージーランドに生息するマヌカの木から採れるハチミツです。
ハーブの一種で、ニュージーランドの先住民マオリ族の間では「聖なる癒しの木」と呼ばれていました。
そのため、マヌカハニーは1980年代から民間医療で使用されてきました。
マヌカハニーの最大の特徴は高い殺菌・抗菌作用です。
一般のハチミツにもこのような作用はありますが、マヌカハニーが持つ作用は別格だといいます。 このことから、別名「奇跡のハチミツ」と言われ、世界中の人々から愛されています。
ただ、マヌカはニュージーランドだけに自生している木であり、その上、花を咲かせる時期は12月のおよそ4週間と、極端に短い期間だけです。
そのため、マヌカハニーはとても貴重なハチミツであり、値段も高価になってしまうのです。
2.マヌカハニーの効果効能
①ピロリ菌の除去
ピロリ菌は日本人の半数近くの人が感染していると言われています。
ピロリ菌は胃の粘膜に住みつき、除菌しない限り一生居続けると言われています。 感染すると胃炎や胃がんの発生リスクが高まります。
マヌカハニーは、このピロリ菌に対する抗菌力が強く、5%の濃度のマヌカハニーであれば、ピロリ菌を殺菌できるといいます。
一般的なハチミツでピロリ菌を殺菌するには40%以上の濃度が必要ということなので、マヌカハニーの殺菌力の強さが分かります。
②風邪やインフルエンザの予防
マヌカハニーは抗菌作用以外にも、炎症を和らげる効果もあります。
喉が痛むときや鼻が詰まっているときにマヌカハニーを食べると、症状を緩和できます。
症状が緩和されれば、風邪の治癒にも繋がりますね。
2005年にはシンガポールの研究機関がマヌカハニーにインフルエンザウイルスを抗菌する効果があると発表しました。 マヌカハニーを食べるだけでいいなら、手軽にインフルエンザの予防対策ができますね。
③虫歯の予防
マヌカハニーの抗菌作用は、虫歯菌であるミュータンス菌にも有効とされています。
これにより、初期の虫歯のケアができます。
また、マヌカハニーを歯磨き粉代わりしたりマウスウォッシュに使用すると、虫歯予防以外にも口臭や歯周病の予防・改善効果が期待できるそうですよ。
3.マヌカハニーの選び方
マヌカハニーの効果効能をお話ししましたが、個々の商品には殺菌作用に差があります。
なぜかというと、マヌカハニーに含まれる殺菌効果は、マヌカの生息環境によって大きく異なるからです。
選び方のポイントとしては、マヌカハニーに表記されているUMFとMGOがポイントになります(後ほど詳述します)。 これらの表記はマヌカハニーの活性強度(殺菌・抗菌力を示す基準)を表しています。
この活性強度の数値が高いほどMGOの含有量が多くなり、高い効果が期待できるわけですが、その分お値段も高価になります。
健康改善を目的にマヌカハニーを購入する場合、UMF10+、MGO100+以上のものを選ぶようにしましょう。
値段も抑えられますし、この数値でも効果があることは判明しています。
ですから継続して使用するには、この数値のマヌカハニーで十分かと思います。
貴重なものだけに、市場にはマヌカハニーを謳った偽物も流通しているようです。
UMFは、ニュージーランドのマヌカハニー協会(AMHA)にて採用され、加盟しているメーカーだけが使用を認められています。 したがって、UMF表示は偽物かどうかを見極めるポイントにもなります。
4.UMFとMGOについて
①UMFとは
UMFは「ユニーク・マヌカ・ファクター」の略称になります。
マヌカハニーに備わっている特殊な抗菌効果や濃度を、消毒液であるフェノール溶液と比較し、数値化したものがUMFです。
UMFには5+から25+の数値があり、この数値が高いほど抗菌効果が高くなります。
UMF10+以上のものは「アクティブ・マヌカハニー」と呼ばれ、本国ニュージーランドでは医療現場でも使用されているそうです。
②MGOとは
MGOは「メチルグリオキサール」と呼ばれる抗菌物質で、マヌカハニーに抗菌作用をもたらします。 MGOの後ろに100+、250+、400+などと数値をつけることで「MGOの含有量」を表しています。
この数値は1kgあたり何mgのメチルグリオキサールが含まれいるかを表しています。
つまり、MGO100+であれば、1kgあたり100mgのメチルグリオキサールが含まれていることになります。
MGOの検査方法はUMFより正確とされ、MGO表記のマヌカハニーの方が数値上の信頼性は高いと言われています。
なお、MGOの表記はニュージーランドのマヌカヘルス社が商標登録しているので、マヌカヘルス社以外のメーカーは使うことができません。
この両者の違い、少々分かりにくいかもしれません。
単純化すると、
・UMFはマヌカハニーの効果・濃度を数値化したもの
・MGOはその成分(メチルグリオキサール)の含有量を示したもの
となります。
両者の関係は、
UMF10+= MGO100+
UMF15+= MGO250+
UMF20+= MGO400+
UMF25+= MGO550+
:
となっています。
最後に
マヌカハニーは、医療現場で使用されるほど強い抗菌効果をもつハチミツです。
なるほど、「奇跡のハチミツ」と呼ばれるのも納得ですね。
ただ、選び方の項目で話したように、偽物も流通しているようなので、商品選びの際には注意が必要です。 値段が異常に安い商品などは、品質をしっかり確認した方がいいでしょう。