コーヒーは健康に悪いイメージがありますよね? しかし近年、研究がすすんだ結果、コーヒーは健康に良い飲み物であるという結論が出ています。
今回はコーヒーがもたらす効果などをご紹介したいと思います。
1.コーヒーが健康に悪いイメージなのはなぜ?
なぜコーヒーは体によくないイメージがあるのでしょうか?
その理由の1つとして、「カフェイン中毒」が挙げられます。 あなたも1度は耳にしたことがあるのではないでしょうか。
カフェイン中毒とは、要はコーヒー依存症のことです。 1日に多量のコーヒーを摂取する人が陥りやすい病です。
症状としては、コーヒーなどのカフェインを摂取すると気持ちが落ち着く一方で、コーヒーを飲まないと頭痛などの禁断症状が出るそうです。
大量に飲むことで発症する可能性がありますが、2~3杯程度ならカフェイン中毒の発症リスクはほとんどありません。
むしろ2~3杯のコーヒー摂取は健康に良い効果をもたらしてくれます。
それでは、コーヒーがもたらす健康効果にはどのようなものがあるのかご紹介します。
2.コーヒーの健康成分
コーヒーが健康をもたらす成分は2つあります。 「カフェイン」と「ポリフェノール」です。
①カフェイン
アルカロイドと呼ばれる化合物の仲間です。 カフェインはお茶やココア、コーラなどにも使用されています。
代表的な効果として、
・眠気を覚ます覚醒作用
・解熱鎮痛作用
があります。 そのため、眠気や倦怠感、頭痛に効果がある医薬品としても使用されています。
<注意点>
カフェインの過剰摂取は急激に血中濃度を高める場合があります。 その結果、動悸やめまい、頭痛や不眠をもたらします。
また、妊娠中の女性はカフェインの摂取に注意が必要です。
②ポリフェノール(クロロゲン酸)
コーヒーのポリフェノールの9割はクロロゲン酸であり、コーヒー独特の色や香り、苦味はこのクロロゲン酸によるものです。
同じポリフェノールの仲間には赤ワインのアントシアニン、緑茶のカテキンがあります。
ポリフェノールの代表的な効果として、強い抗酸化作用が挙げられます。
そのため、肌のハリやアンチエイジング効果には欠かせない成分になっています。
<注意点>
ポリフェノールは摂取しすぎると高血圧や脂質異常をもたらすことがあります。
3.コーヒーの健康効果
①がん予防(肝臓がん・子宮がん・大腸がん)
国立がんセンターによると、肝臓がんにかかるリスクは、コーヒーを飲まない人よりコーヒーを1日5杯以上飲む人の方が1/4に抑えられることが分かっています。
また、子宮・大腸がんの発症リスクもコーヒーをよく飲む人の方が低いそうです。
②シミの予防
ポリフェノールに含まれている抗酸化作用により皮膚の酸化を防ぐことができます。
酸化を防ぐ事により肌サイクル(ターンオーバー)が効率よくおこなわれます。そのためシミやしわの予防効果が期待できます。
③体脂肪燃焼効果
カフェインには、脂肪分解酵素(リバーゼ)を活性化させる働きがあります。
脂肪は分解した後、脂肪酸として血中に放出されます。 そのため、エネルギー代謝が高まり脂肪が燃えやすくなるそうです。
また、最近ではポリフェノールにも脂肪燃焼効果があるとして注目されています。
④リラックス効果
コーヒーの香りには、ピラジンをはじめ多数の香りが合わさっています。 それがあの独特な香りを作りだしているのです。
人はリラックスした状態に脳からa波が出ます。 コーヒーを嗅いだ人の脳波を測定すると、このa波が活性化されていたそうです。
そのため、うつ病などにも効果的と言われています。
4.コーヒーを健康的に飲むには?
1日2~3杯のコーヒーの摂取は、上記のような健康効果があるとされています。
では、どのタイミングで飲むのがいいのでしょうか。 いくつかポイントがあるのでご紹介します。
①寝起きのコーヒー
朝食を食べずにブラックコーヒーを飲むのはやめましょう。
コーヒーには胃酸の分泌を促す効果があります。 そのため、空腹時に飲むと胃が荒れてしまう原因になってしまいます。
朝一で飲む場合は、牛乳や豆乳を多めにいれて飲むようにしましょう。
②貧血気味の人
コーヒーのクロロゲン酸は鉄分と結合しやすい特徴があります。 そのため、食後すぐにコーヒーを飲むと鉄分の吸収が悪くなってしまいます。
食後に飲む際は、2時間空けてから飲むようにしてください。
③砂糖は5gまで
砂糖をたくさん入れてしまうと、血糖値の上昇や脂肪燃焼効果が下がります。
5g程度であればカフェインの働きが妨害されないそうなので、砂糖の量に注意しましょう。
④コーヒ飲むなら午前9:30~11:30がベスト
ストレスホルモンのコルチゾールが分泌されていると、カフェインの覚醒効果が無駄になることがあります。
それを防ぐため、コルチゾールが減少する午前9:30~11:30に飲むのがいいみたいです。
最後に
最近ではコンビニでも本格的なコーヒーが飲むことができるようになりました。 立ち寄った際には、ついでにコーヒーで一息ついてみてはいかがでしょうか?
ただ、飲み過ぎには注意してくださいね。