肥満外来(ダイエット外来)とは?治療方法や保険適用の条件について

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「痩せたい」「痩せなきゃ」が口癖の友人が、肥満外来の存在を知り、私に尋ねてきました。 医師の指導の下でダイエットする肥満外来は、利用者の増加に伴い成功者も多数出ているようです。 数多くのダイエットにトライしては挫折してきた彼女も、これなら成功できるかもしれません。
今回は肥満外来について詳しく見ていくことにしましょう。

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1.肥満外来とは

肥満外来(ダイエット外来、OB外来とも言う)とは、医師の診断・指導の下、ダイエットできる病院のことです。

メタボリック症候群や生活習慣病などの周知が進み、近年、肥満は病気の一種であると理解されるようになりました。 それに伴い、病院でダイエットの指導を受けるケースが増えており、その役割を担うのが肥満外来というわけです。

巷に溢れかえるダイエットノウハウには、科学的根拠に乏しく効果がないものや、健康に悪影響を及ぼすものも少なくないと言われています。

たしかに、怪しげなノウハウやサプリメントがたくさんありますよね?

肥満外来のテーマは「健康に痩せる」ことです。
この点はさすが医学に基づいたダイエット。 肥満外来は専門の医師による診断と指導、管理栄養士による食事指導などが受けられるので、その信頼性は高いといえるでしょう。

2.治療方法は

まず、身体測定や血液検査、尿検査などで体の状態をチェック。 医師による問診で、生活習慣や体質などについて聞き取りが行われます。 そして、検査・測定と問診の結果から、各自に合ったダイエットプログラムが組まれることになります。

肥満外来での治療方法は、大きく次の3つがあり、これらを組み合わせたプログラムが組まれます。

Ⅰ 食事療法、運動療法、行動修正療法を組み合わせた生活習慣の改善
Ⅱ 食欲抑制剤、漢方薬などの処方による薬物療法
Ⅲ 脂肪吸引や脂肪溶解注射(メソセラピー)などの外科的な措置

これら治療方法の選択は、病院の治療方針によって大きく左右されます。

メタボや生活習慣病の解消を主な目的として、内科的治療を中心に行っている病院はⅠⅡ(総合病院、大学病院など)、きれいに痩せることを主な目的として、外科的治療を中心の行っている病院はⅢ(美容外科、美容整形外科など)です。

この記事では、Ⅰ内科的治療を中心に解説していきます。

治療2回目以降は、基本的に月1~2回程度の診療と栄養指導が行われ、期間は3か月~半年が多いようです。 費用が全額前払いだったり、初診が1泊2日の検査入院の病院などもあったりと、システムは病院によってだいぶバラツキがあるようです。

3.肥満外来のメリット

①専門家による指導

肥満外来を利用するメリットは、1つには何といっても医師や管理栄養士など専門家による指導の下でダイエットを行えるということ。

怪しげな情報に振り回されることなく、決められたプログラムを忠実に実行すれば「健康に痩せる」を実現できることです。 しかも、そのプログラムは患者1人1人の生活や体質に合わせて無理のない計画が組まれます。

多くの人がダイエットに挫折する原因として、孤独であること・自分のやっている方法に確信が持てないことが挙げられると思います。 結果が出るか分からない方法をひとり黙々とやり続けることは容易ではありません。 人間そんなに強くないですからね。

肥満外来では、実際に効果のあるプログラムを定期的な専門家の指導の下で受けられるわけですから、挫折しにくく心理的にも楽だと思います。 心のケアという部分で、臨床心理士のカウンセリングがプログラムに組み込まれている病院もあるようです。

②リバウンドの可能性が低い

2つ目に、体に負担がかからない中長期のプログラムが組まれるので、リバウンドの可能性が低いことです。

「2ヶ月で」とか「炭水化物抜きで」といった無理のあるプログラムは、たとえ痩せることができてもすぐにリバウンドします。

健康を損なうことなく、医師や管理栄養士など専門家の指導の下、リバウンドの可能性が低い方法でダイエットを行えることは、肥満外来ならではの大きなメリットです。

③保険が適用される場合がある

3つ目に、保険が適用されれば安価で利用可能なことが挙げられます。

この点は、次の項目に譲ります。

4.保険適用の条件や費用について

病院での診療ということで、肥満外来では健康保険が適用される場合があります。
これはジムやエステにはない大きなメリットですね。

ただ、保険の適用には条件があり、病院によってはすべて自由診療というケースもあります。
なので、必ず事前に病院に問い合わせた上で診察を受けるようにしましょう。

①保険適用の条件

保険適用の条件は「肥満自体が健康状態に悪影響を及ぼしている場合」で、具体的には下記の通りです。

・BMIの数値が35以上の高度肥満
・健康診断や検診などで、肥満とともに高血圧、糖尿病、高脂血症などと診断された
・肥満で膝痛・腰痛がある
・肥満でいびきや睡眠時無呼吸の症状がある
・その他、肥満による健康障害がある

これらの条件に当てはまる場合は、医師の判断によって保険が適用される可能性があります(絶対ではありません)。

BMI35以上というと身長155cmで体重84kg以上、160cmなら90kg以上と、保険適用のハードルは高いです。

また、保険が適用される治療は内科的治療(先述の治療法Ⅰ)と一部漢方薬を除き食欲抑制剤の「サノレックス」という薬の処方に限られます。
サノレックス以外の薬の処方や外科的な措置(先述の治療法Ⅲ)は、保険適用外です。

②費用について

気になる費用ですが、保険適用での初診が6000円前後。 食事療法と運動療法ならば、2回目以降は4000円前後が一般的のようです。

サノレックスは保険適用で1錠180円前後。 最大で1日3錠服用可能なので、その場合はひと月16000円程度の負担になります。

病院選びは、費用のみならず効果にも大きく影響すると思わるので、よくリサーチした上で実績のある病院を選んでください。

5.肥満外来も結局はあなた次第

病院そして医師による診療という権威性から、肥満外来の治療法と効果に対して過大な期待をしてしまった方もいるかもしれません。

たしかに、医師や管理栄養士などの専門家による指導・治療を受けられるのは心強いことです。 それゆえ、楽に痩せられるのではないか? 確実に痩せられるのではないか?といった淡い期待を抱いてしまう気持ちも理解できます。

しかし、肥満外来の治療方法はあくまでも本人の意思による食事療法や運動療法が中心であって、決して魔法のような治療が施されるわけではないことはお分かりいただけたか思います。

地道な努力が必要である点は、通常のダイエット方法と本質的には変わりません。

専門家による「健康に痩せる」ためのプログラムが組まれるのが基本で、あくまでも実行するか否かは本人にかかっています。 そのため、肥満外来で受診しても、途中で脱落してしまう患者さんは少なからずいるそうです。

せっかくオーダーメイドのプログラムを組んでもらったのに、とてももったいないことだと思います。 途中で脱落しそうになったら、医師に素直に打ち明けてまた一から始めてもいいわけですし、とにかく諦めずに続けていれば徐々に数値に表れてくるはずです。

そうなれば、お医者さんや管理栄養士さんからお褒めの言葉をもらえることでしょう。

そして、「最近痩せた?」という家族や友達の反応が出てくるようになればもうゴールは間近。 ここまで来ると鏡を見るのが楽しくなるかもしれません。

最後に

これまで見てきたとおり、肥満外来はダイエットプログラムとして現時点で究極と言えるのではないでしょうか。

ダイエットに限らず、何かを実現するために大事なのは目標を達成するための行動を習慣化してしまうことです。 本気でダイエットしたいと考えているなら、この機会を逃したらもう後はないという覚悟で臨んでみてはいかがですか?

以上を冒頭の友人に話したら、「あたしゃ中途半端な〇ブだから保険がきかない、高くて行けない」ですって。
今まで失敗してきたダイエット食品や教材に比べたら安いもんだと思うんだけどなぁ。 なんだか先延ばしのための言い訳に過ぎないような気もする。 アイス食べてるし。

まあいつか本気になる時が来るでしょう。

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