振り返ってみると、これまでたくさんの「ばっかり食べダイエット」が流行しました。
バナナ、りんご、納豆、ヨーグルト、トマト…
しかし、どれも一時的なブームに終わっており、これで成果が出た!という話は、少なくとも私の周囲では聞いたことがありません。
今回は、ばっかり食べダイエットがダメな理由と、人々が飛びついてしまう心理について書いてみました。
1.ばっかり食べダイエットがダメな理由
①飽きてしまって長続きしない
食べる食材を絞って摂取カロリーが減れば、体重が落ちるのは当たり前です。
しかし、長続きしません。 必ず飽きが来ます。
ダイエットは続けることが大切なので、飽きてしまっては意味がありません。
②栄養バランスが崩れ、体調が悪化する
そして、当然ですが栄養不足にもなります。
一部の栄養素が豊富に含まれている場合、その栄養素の効果を実感できることはあるかもしれません。 しかし、一つの栄養素だけを摂取しても、うまく吸収されないことの方が多いです。
それは、多くの栄養素が相乗効果を生み出しながら、体の機能を働かせ体の調子を整えているからです。 なので、限られた栄養素だけを摂取し続けても意味がないのです。
体が正常に機能しないために基礎代謝が低下し、逆に痩せにくい体になってしまいます。
一時的に体重が落ちても、少し食べただけで体重はあっという間に増え、結果ダイエットを始める前の体重より増えてしまうのです。
他にも、集中力が続かなかったり、体調を崩しやすくなってしまいます。
女性の場合生理不順になったりと、健康面でかなりの悪影響が出る場合があります。
これではダイエットの意味がありません。
2.なぜ注目されるのか
長続きしない、健康面にも影響がある、なのに注目される理由はどこにあるのでしょうか。
①みんな楽して痩せたいと思っている
ダイエットとなると、徹底的な食事制限や運動が思いつくと思います。
しかし、どちらもなかなか習慣化するのが難しいのが現実です。
それに比べると、この「ばっかり食べダイエット」はとても楽ですよね。 何か1つの食材に絞って食べるだけいいのですから。
みんな、面倒くさいことはせずに楽に痩せたいと思っている。 ばっかり食べダイエットが注目される本質的な理由は、まさにこれだと思います。
②食事管理がしやすい
いろいろな食材を使い、栄養素やバランスを考えてダイエットメニューを毎食作るのはとても大変ですよね。 お金もかかりますし。
一方、ばっかり食べダイエットは、食材を絞ることによって食事管理が大変やりやすくなります。 毎食体のことを考えてご飯を作る必要もなく、時間もかからない。
こういった手軽さや挑戦のしやすさというのも、注目される理由の一つだと思います。
③インパクトがある
そして何より、インパクトがとても大きい!
「これを食べるだけでいいの!?」「すごく簡単そう!」という衝撃度の大きさです。
私も初めてバナナダイエットを知ったときは、すごい!挑戦したい!と思ったものです。 しかし、スーパーの陳列棚からバナナが消えてしまい、なかなか入手できない状況が続きました。
その結果、バナナダイエットへの熱は冷めてしまいました。
今考えると、売り切れてくれてよかったと思います。
最後に
ダイエットをする上で、取り組みやすさは大事なポイントです。 しかし、栄養不足になって健康をそこなってしまっては意味がありません。
この点で、ばっかり食べダイエットは、ダイエット方法として正しくないことが分かります。
健康的に痩せる、痩せてもリバウンドしにくい体を作るなど、大切なことを忘れないようにしましょう。