薄着の季節がやってくると気になるのは体型ですよね。
そろそろダイエットを始めようと考えている人も多いことでしょう。
ダイエット成功の1つの目安として、美容体重という数値があるのはご存知ですか?
まだ知らない、あるいはこれから目標を決めてダイエットを始めるあなたへ、今回はこの美容体重についてお話しします。
1.美容体重とは
美容体重とは「見た目を重視した体重」で、標準体重より軽く、ガリガリではないけれど細い女性的な柔らかさもある体型です。
スタイルが良いと言われる人の体重は、この美容体重に近いと言われています。
これに対して、標準体重は最も病気にかかりにくく、健康を維持できる体重となります。
美容体重よりも重く、少しぽっちゃりな印象を与える程度の体型です。
美容体重と標準体重との大きな違いは「BMI数値」です。
標準体重のBMI数値は22に対して美容体重のBMI数値は18~21とされています。
BMI数値は人それぞれで、計算によって求める必要があります。
その計算方法も含めて、BMIについてはこの後詳しくお話しします。
2.BMIとは
①BMIとは
BMIとは「Body mass index」の略で、健康指数をあらわしたものです。
BMIは自分の身長と体重を計算式に当てはめて計算します。
自分が太っているのか痩せているのかを知る1つの指標とされ、健康診断においてメタボの判断基準にもされています。
②BMIの計算方法
BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
これに自分の身長と体重を当てはめると、BMI数値をもとめることができます。
この時、身長はセンチではなくメートルなので間違えないようにしてくださいね。
このBMI数値が18.5未満だと痩せ型、18.5~25が標準、25以上が肥満となります。
③美容体重の計算方法
美容体重はこのBMI数値を使って算出します。
美容体重のBMI数値は18.5~20と数値に幅があります。
なので、最低値と最高値どちらも計算しておきましょう。
<最低値(BMI18.5)の美容体重>
最低体重(kg)=身長(m)×身長(m)×18.5
<最高値(BMI20)の美容体重>
最高体重(kg)=身長(m)×身長(m)×20
④BMI数値・美容体重の注意点
BMI数値は身長と体重、美容体重は身長のみを基準に考えられた数値であり、体脂肪や筋肉量は考慮されていません。
なので、BMI数値や美容体重が標準でも体組成のバランスの良し悪しは分からないんです。
筋肉は脂肪よりも重量が重いため、同じ身長・体重であっても筋肉量が多いほうが引き締まって見えます。 また、骨格の違いや、体内に含まれている水分量も個人差があります。
こうした事情から、同じ数値であっても見た目に大きな違いが生じることがあります。
なので、数値はあくまでも1つの目安として捉えておきましょう。
3.摂取カロリーの目安
カロリーは、私たちが内臓を動かしたり、体を動かす際に必要なエネルギーをさします。
一般的な成人の1日の摂取カロリーは、1800kcal~2200kcalが目安とされています。
しかし、この数値は何もしていなくても最低限消費されるカロリー数値をもとに計算されたものです。
消費カロリーは、年齢、性別、体重、普段の活動量などによって異なるため、摂取カロリーの数値にも個人差が生じます。
摂取カロリーの目安も、BMI数値のように計算で求めることができるのでご紹介しますね。
①摂取カロリーの計算方法
基礎代謝量(kcal)=体重(kg)×基礎代謝基準値
基礎代謝は年齢を重ねるごとに落ちていきます。
そのため、基礎代謝基準値は年齢ごとに数値が異なります。
<女性>
15~17歳 25.3
18~29歳 22.1
30~49歳 21.7
50~69歳 20.7
70歳以上 20.7
<男性>
15~17歳 27.0
18~29歳 24.0
30~49歳 22.3
50~69歳 21.5
70歳以上 21.5
計算式に自分の体重と上記の基礎代謝基準値を入れることで、自分の基礎代謝量(生命を維持するために必要な最小限のエネルギー)を知ることができます。
この計算方法で分かるのは基礎代謝量です。 なので、普段運動されている人などの数値はもう少し高くなります。
②基礎代謝とは
私たちの体は活動していなくても、心臓や内臓を動かすためにカロリーを消費しています。
このように、じっとしていても消費されるカロリーを基礎代謝といいます。
この基礎代謝は、女性よりも男性のほうが体格や内臓が大きいため、数値が高いそうです。
美容体重を目指すのであれば、上の計算で算出された消費カロリーをオーバーしない食生活をすることです。
その際、極端に食事を制限してしまうと不健康な痩せ方をしてしまい、逆効果です。
野菜を積極的に取り入れたバランスの良い食事を摂ることで、メリハリのある体型を手に入れることができるのです。
最後に
美容体重は健康的に痩せている体重の目安ではありますが、自分の理想の体型になれるかどうかは別問題なんですね。 なので、あくまでも目標の参考程度に捉えた方がいいと思います。
それよりも体脂肪や筋肉量を意識した方がスタイルアップには効果的です。
また、スタイルが良くても健康状態が悪いのでは意味がありません。
大切なのは健康な状態を維持することです。
ダイエットをする際は、数字にばかりとらわれず体のコンディションにも目を向けて取り組んでください。