アルガンオイルをご存知ですか?
美容成分に優れ全身に使える万能オイルとして、今注目を浴びているオイルです。
今回は、このアルガンオイルにについてご紹介したいと思います。
1.アルガンオイルとは
アルガンオイルとは、アルガンツリーの種子から取れるオイルのことをさします。
アルガンオイルはキレイな黄金色で、ナッツのような香りが特徴です。
アルガンツリーは、モロッコの南西部にのみ生息する木です。
アルガンオイルの歴史は古く、モロッコの先住民であるルベル族は、主に薬用として使用してきました。
ただ、30kgの実から摂れるオイルはわずか1リットル足らずという、とても希少なオイルなんです。
アルガンオイルの注目ポイントは美容成分です。
中でもオレイン酸、リノール酸、ビタミンEが豊富に含まれています。
オレイン酸は、私たちの皮膚に存在している脂質で、肌を乾燥や刺激から守る役割があります。
リノール酸は、保湿成分であるセラミドを構成するのに必要な成分の1つです。
ビタミンEには抗酸化作用があり、体の老化を抑制してくれます。 ビタミンEの含有量はオリーブオイルの2~3倍もあります。
このような美容成分を含むことから、アルガンオイルはアンチエイジングオイルとしても注目を浴びています。 その効果はヨーロッパの大学での研究によって明らかになっています。
2.アルガンオイルの効果
①アンチエイジング
上記の通り、アルガンオイルには高いアンチエイジング効果が期待できます。
ビタミンEの高い抗酸化作用により、肌の酸化を防いでしみやしわ、くすみを予防できます。
さらに、アルガンオイルに含まれているオレイン酸は人の皮脂成分と似ているため、肌への浸透力が高く肌に馴染みやすいという特徴があります。
②肌のターンオーバーを正常にする
肌には古い角質から新しい角質に生まれ変わる周期(ターンオーバー)があります。
この周期が乱れてしまうと古い角質が蓄積され、くすみや肌荒れの原因となってしまいます。
アルガンオイルには血行を促進する効果があり、肌の代謝を促すことでターンオーバーを正常な周期に修正する効果があります。
③傷やニキビ跡の治癒
アルガンオイルの効果は美容だけではありません。 なんと傷の治癒を早めることもできるのです。
主にビタミンEの働きによるものですが、加えてビタミンEは、皮膚の表面に留まる特徴があります。 そのため、火傷などの傷やニキビ跡の色素沈着の改善効果が期待できます。
3.アルガンオイルの長所
①全身に使用できる
アルガンオイルは顔以外にも髪の毛や体にも使用できます。
そのため、アルガンオイル1本で全身のケアができてしまいます。
②酸化しにくい
アルガンオイルに含まれるリノール酸は酸化しやすいのですが、豊富に含まれるビタミンEの抗酸化作用がそれをカバーしてくれます。
そのため、酸化しにくく品質の良い状態を保つことができます。
③ベタつかない
オイルと聞くとベタつくイメージが強いですよね。
しかし、アルガンオイルは浸透率が良いのでベタつきにくいという特徴があります。
オイルなのにサラッとした使用感なので使いやすいです。
4.アルガンオイルの短所
①ニキビが悪化する場合がある
アルガンオイルの効果が有効なのは、乾燥が原因のニキビです。
オイリー肌の人や肌に合わなかった際に、ニキビを悪化させてしまう場合があるようです。
②汚れを肌内部に浸透させてしまうことがある
アルガンオイルのオレイン酸は皮脂成分と似ているため、浸透率が非常に高いです。
そのため、洗顔前などにアルガンオイルを使用してしまうと、汚れを一緒に肌内部に浸透させてしまう可能性があります。
アルガンオイルを使用する際は、洗顔後のキレイな肌に使用してください。
③粗悪品がある
アルガンオイルは希少なオイルです。
原料となるアルガンツリーは絶滅の危機に瀕したこともあり、取れる絶対量が少ないです。
そのため、ニセモノや粗悪な品質のアルガンオイルも出回っているようです。
価格が安い商品には手を出さない方がいいでしょう。
5.アルガンオイルの選び方
①抽出法
植物の油脂は、抽出法によって品質が大きく左右されます。
油脂を抽出する方法には、低温圧搾と高温圧搾があります。
低温圧搾は昔ながらの抽出法です。 低温で圧搾するため、有効成分をほとんど残した状態で高品質なオイルが抽出できます。
この低温圧搾で抽出されたアルガンオイルを選ぶことをおすすめします。
②アルガンオイルの色
品質の良いアルガンオイルは、キレイな黄金色をしています。
黄金色が薄かったり黄金色でない場合には、他のオイルと混ぜている可能性があります。
③におい
アルガンオイルはナッツのようなにおいが特徴です。
そのため、酸っぱいにおいなどがするオイルは、すでに酸化している可能性があります。
6. アルガンオイルの使い方
①ブースターとして使用
ブースターとはスキンケア前に使用し効果を高める土台作りをする美容液です。
アルガンオイルは素早く浸透するので、ブースターとして使用することができます。
②ボディーローション
冬場など粉をふくほど乾燥がひどい場合には、アルガンオイルをボディーローションとして代用可能です。 高い保湿効果で乾燥を防ぐことができます。
またアルガンオイルには、前述のように肌を修復する働きがあります。 そのため、夏場の紫外線ダメージを受けた肌にもおすすめです。
③ヘアオイル
ドライヤーで乾かす前にオイルを数滴髪の毛の毛先につけます。
すると、髪の毛の傷みを補修するだけでなく、ドライヤーの熱からも髪の毛を守ってくれます。
最後に
アルガンオイルは全身に使える万能オイルで、アンチエイジング効果が高いのがとても魅力的ですよね。
これから紫外線でお肌や髪の毛はダメージを蓄積しやすくなります。
アルガンオイルでダメージ知らずのお肌や髪の毛を目指してみてはいかがでしょうか。