血管年齢が老化する原因と体への影響、下げる方法について

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あなたは血管年齢という言葉を耳にしたことありますか?
血管年齢は加齢と共に老化するものですが、実は生活習慣でも老化してしまうものなのです。
そのため、20代の人でも血管年齢は倍以上老化している可能性もあります。
今回は、そんな血管年齢が老化する原因や体への影響などについてお話しします。

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1.血管年齢とは

血管年齢とは、血管の弾力を目安として老化の度合いを年齢で表したものです。
血管年齢が高い人は、血管が硬く弾力がなくなり老化している状態です。
それに対して血管年齢が低い人は、血管が柔らかく弾力のある健康的な血管をキープできている状態です。?
この血管の弾力は、女性ホルモンによって機能が高まるとされ、そのため、男性よりも女性の方が比較的血管年齢が若いとされています。

2.血管年齢が体に及ぼす影響

①動脈硬化

動脈硬化とは血管が弾力を失い、硬く脆(もろ)くなった状態をさします。
つまり、「血管年齢=動脈硬化の進行度合い」というわけです。

血管が硬くなると、内側の血管壁が厚くなり血管が狭くなっていきます。 また、弾力を失った血管は傷付いたり破れやすくもなります。
その結果、心筋梗塞や脳梗塞、脳卒中、狭心症といった恐ろしい病気を発症するリスクが高まってしまうのです。

②お肌や髪のハリやツヤの減少

血管年齢が老化すると、上記のように血管壁が厚くなり血管の幅が狭まることで、血流が悪くなります。
血流が悪化することで、お肌や髪の毛に十分な水分や栄養が行き渡りにくくなる結果、

・肌が乾燥しシワなどができやすくなる
・肌の生まれ変わりサイクルも乱れる
・シミやくすみもできやすくなる
・髪の毛が乾燥しがちになり、ツヤのないパサついた毛質になる

といった弊害があらわれてきます。

3. 血管年齢の調べ方

①CAVI検査

CAVI(キャビィ)とは、動脈の硬さを表す指標です。
CAVI検査は、脈波と血圧を測定して動脈の硬さや詰まり具合を調べることで、血管年齢を割り出します。

検査は、仰向けになった状態で、両手足に血圧を測定するときに使うカフやクリップを装着し測定する方法で行います。

(1) 脈波で動脈の硬さを調べる
脈波とは、心臓から送り出される血液の圧力や容積の変化を表したものです。
腕の脈と足の脈を測定することで、手から足に到達する血液の速さを調べるのです。
この速度が遅いと血管は柔らかく、速いと血管が硬くなっているそうです。

(2) 血圧で動脈の詰まり具合を調べる
血圧で動脈の詰まり具合を調べていきます。
腕と足の血圧を比べると、通常は足の血圧が高くなります。
そのため、足の血圧のほうが低い場合、血管が詰まっている可能性があるのだそうです。

このCAVI検査は、循環器内科や設備が整っている大きな病院で受けることができます。

②イオンなどのショッピングモールで測定する

①のCAVI検査は、病院に出向かなければ受けられません。 もっと手軽に血管年齢を調べたい人には朗報です。
実はイオンなどのショッピングモールで血管年齢を測定することができるのです。

設置されているのは「加速度脈波計」と呼ばれる機器で、血液が流れる際に発生する脈波を指先から読み取ることで血管年齢を測定します。

測定方法は、機器に性別と年齢を入力し、人差し指を機器に入れるだけです。
結果はレシートのような紙にプリントされて出てきます。
病院の検査ほど正確ではありませんが、目安として自分の血管年齢を知っておくのに役立ちます。 無料でできるのもポイントです。

設置の有無は店舗のHPなどでチェックしてください。

4. 血管年齢が老化する原因

①喫煙

たばこは動脈硬化を進行させる最も大きな原因です。
たばこを1本吸うと、血管の収縮が30分間も続くと言われています。
その結果血圧が上昇し、血圧が高くなることで血管の内膜が傷付きやすくなり、動脈硬化を進行させてしまうのです。

②食生活

食の欧米化も血管年齢を老化させる原因の1つとされています。
肉類中心の食事や油っこい食事、スナック菓子などを頻繁に食べている人は要注意です。
このような脂質の多い食事は悪玉コレステロールを増やし、血管に付着した悪玉コレステロールが動脈硬化を促進させてしまうのです。

悪玉コレステロールは、コレステロール(細胞膜を作るために必要な成分)を体内に運ぶ役割を果たしています。
適量なら何の問題もありませんが、増えすぎると血管内にへばりつく性質があるため、悪玉と呼ばれているのです。

5. 血管年齢を下げる方法

①禁煙

先述のとおり、喫煙は血管年齢を老化させる大きな要因です。
喫煙者の方は禁煙をするだけで血管年齢を下げる効果が期待できます。

②食生活の改善

野菜中心の食生活をするように心がけましょう。
その時期の旬の野菜は栄養価が高くなっているので、旬の野菜にプラスで食物繊維を意識して摂取するのがおすすめです。
食物繊維には余分なコレステロールなどを体外に排出する効果があるため、動脈硬化を予防・改善することができます。

また、青魚も血管年齢を下げるのに効果的です。 サバ、サンマ、イワシなども積極的に取り入れましょう。 缶詰タイプだと手軽に摂れるのでおすすめですよ。

③適度な運動

軽めのウォーキングや階段を意識して使うことで体内の血流がよくなります。
血流がよくなれば高血圧の緩和も期待できます。
さらに、血管を拡張する効果も期待できるので、普段からなるべく歩くことを意識してみてください。

最後に

血管年齢は普段の生活習慣で老化している可能性があるのです。
いつまでも若々しく過ごすためにも、血管年齢を若く保つことは重要なポイントとなります。
バランスのとれた食生活と適度な運動を心がけてください。

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