「みなさんの好きな曜日は何曜日でしょうか?」
こんなアンケートをとると、圧倒的に金曜日、土曜日に人気が集中するそうです。
理由は簡単。 翌日に仕事がないからですね。 それは嬉しいです。
逆に、休みが終わる日曜の夜はとても憂鬱になる… そんな、いわゆる”サザエさん症候群”が今回のテーマです。
1.サザエさん症候群とは?
日曜の夕方、「サザエでございま~す!」という声がテレビから聞こえてくると、「明日から仕事か…」と現実を思い出し、テンションが下がってしまう。
これがいわゆる”サザエさん症候群”と呼ばれる症状です。
同じような現象に”ブルーマンデー症候群”と呼ばれるものもあります。 こちらは「月曜日だけ、なんだか気が重くなる」という症状です。
どちらにせよ、このような経験がある人は多いのではないでしょうか?
“サザエさん症候群”の人は、精神的に悪影響を及ぼしますし、職場や学校で何らかの問題を抱えている可能性があります。 症状がひどい場合は、頭痛などの身体的な影響も及ぼし、下手をすると鬱病になってしまう危険性もあります。
何となく嫌だなぁ、と思うくらいだから大丈夫だとは思わず、その原因を探り克服する方法についてみていくことにしましょう。
2.サザエさん症候群の原因と克服法
サザエさん症候群になってしまう原因は、人によって異なります。
まずは、自分の原因を探ってみることからはじめてください。
今回は、サザエさん症候群になってしまう人の原因を5つご紹介した上で、その克服法についても解説します。
①職場や学校の人間関係に問題がある
嫌いな人や苦手な人が職場にいた場合、行くのが嫌になるのは当然なことです。
でも、その人を克服しないことには、いつまでたっても精神的によくありません。
そんな時は誰かに自分の気持ちを打ち明けてみましょう。
同僚でもいいですし、友達、恋人、家族でも構いません。 SNSの中のコミュニティでもいいと思います。 一人で抱え込まず、悩みを共有できる存在がいることで、精神的な不安も解消される可能性が高くなります。
②一人暮らし
一人暮らしという環境ほど自由なものはありません。
逆にいえば、律してくれる人がいないので、すべてをセルフコントロールするしかなく、そのため、休日にハメを外しすぎたりすることで、月曜からの仕事が憂鬱になる人が多いのです。
対策としては、規則正しい生活をすること。 休日といえど、極力夜型にはせず、平日と同じリズムで生活することです。
日曜日のお昼まで寝てサザエさんがすぐに始まってしまうのと、きちんと朝目覚め時間を有効活用した後にサザエさんを見るのとでは、精神的な余裕がまったく違ってきます。
夜起きているよりも、朝早く起きた方が時間は有効に使え、充実感を得ることができ、月曜からの仕事もすんなりと受け入れることができるのです。
③平日に残業が多い
休日に予定を詰め込んだり遊び倒してしまう人は、平日に自分の時間がなかなか取れてないことも原因の一つと考えられます。
平日に自由な時間がないことの反動で、「休日は思いっきり楽しまないと損」という考え方になるのです。
こうなると、休日に楽しことを詰め込むため、月曜日からの仕事が嫌になってしまいます。
週に1日は残業をしない日を作ったり、できるだけ仕事を効率化して早く帰るよう努めましょう。
④ストレスが溜まっている
知らず知らずのうちに、仕事でストレスを溜め込んでしまうパターンは、多くの人に当てはまります。 ストレスというのは、自覚症状がない場合が多いのです。
そんな人に最適なのは適度な運動です。 ウォーキングでもジョギングでもいいですし、好きなスポーツでいいので、週に1回は体を動かすようにしてみてください。
体も心もスッキリするはずです。
⑤睡眠の質が低い
睡眠不足は大敵です。 情緒不安定になったり、ストレスが溜まる原因になります。
人によって”いい睡眠”というのは違いますが、寝る前にリラックスした状態を作ることが大切なのは共通です。
寝る3時間前にはモノを食べないとか、寝る直前までスマホを見ない、深呼吸をしてみる、ストレッチをしてみるなど、睡眠の質を上げるためにできることはたくさんあります。
ぜひ、ご自身にあった方法を見つけて、健全な精神状態・肉体状態を作ってください。
以上、よくあるサザエさん症候群の5つの原因とそれを克服する方法をご紹介しました。
自分は大丈夫だと放っておかず、症状が軽いうちに改善に着手してください。 重症になってからでは、取り返しがつかなくなる恐れがあります。
最後に
“サザエさん症候群”は誰もが発症してしまう可能性があります。 あまりにもひどく、体調や精神的に辛くなった時は、早めに専門家へ相談してください。
たくさん頑張ることもいいですが、大切なのはバランスです。
人間は機械ではないのですから、ストレスに長く耐えることはできません。 メリハリをつけて、日々の生活を送るようにしましょう。