最近急増している「スマホ依存症」を御存じですか?
するべきこともせずにひたすらスマホをいじる、スマホが手元にないと不安になる、そんな症状のことです。
今回は、そんなスマホ依存症の実態や治し方、予防法について解説します。
1.スマホ依存症の症状とは?
下記にスマホ依存症の症状を挙げました。
スマホ依存症の怖いところは、自覚がないことです。 当てはまる項目が複数あるという方は、一度冷静にスマホとの関係を見直してみてください。
□ 特に用事もないのに常にスマホを触っている
□ 充電がなくなることが不安で充電器やバッテリーを常に持ち歩いている
□ 友達や彼氏に「スマホいじり過ぎ」と注意されたことがある
□ スマホがないと不安
□ スマホをいじれないとイライラしてくる
□ リアルな友達よりもネットで繋がった友達の方が多い
□ スマホをいじった状態のまま寝ていることがよくある
□ 暇さえあればSNSをチェックしたり、ゲームをしている
□ スマホをいじる時間の方が、趣味などに費やしている時間よりも長い
□ 誰かといるのにも関わらずスマホばかりいじっている
2.スマホ依存症が引き起こす健康被害
スマホ依存症になってしまうと、どのような健康被害が起きるのでしょうか?
①睡眠不足
スマホのブルーライトには「メラトニン」という、入眠作用や睡眠維持作用のある成分の分泌を邪魔する働きがあります。
また、陽の光と似た構造をしているため、浴び続けると脳が朝が来たと勘違いして働き始めてしまいます。 寝る直前に画面を見ていると寝付きが悪くなる、と言われる原因はこれです。
②肩凝り・頭痛・ストレートネック
スマホの画面を見る時には自然と前かがみになります。 そのため、背中が丸まって猫背になってしまいます。
猫背は肩凝りを引き起こしやすい体勢であり、肩凝りがひどくなると頭痛を引き起こします。
また、長時間うつむいた状態を続けることで本来カーブしている首のラインがまっすぐなストレートネックになってしまうこともあります。
ストレートネックも首が正しい位置になく、肩に負担を与えるため、肩凝りや頭痛を悪化させます。
③視力低下
スマホの小さい画面に表示される小さい文字を見続けることで、視力の低下を訴える人が増えています。
暗い場所でも使用できるので、目への負担も自然と大きくなるのです。
④うつ病・パニック障害
「えっスマホで?」と思われるかもしれませんが、実はとても増えているんです。
特にSNSを多用する人がかかりやすい病気です。
実際に顔を合わせることがないことから、知らない人からもひどい言葉を受けて、だんだんと心が病んでいってしまうのです。
3.スマホ依存症の予防&治し方
スマホは便利なアイテムであることは間違いありません。
うまく付き合っていくために、スマホ依存症にならない使い方、依存症気味の人の症状を軽くする使い方をご紹介します。
①使用時間を決める
小学生のゲームの使い方みたいですが、一番効果があります。
使っていい時間と使えない時間をはっきり区切ることで、ダラダラ使い続けることを防ぐことができます。
②通知をオフにする
ラインやツイッターの通知を見てしまうと、「返さなくちゃ」「見なくちゃ」という意識が働いてしまい、結果的にスマホをいじる時間が増えます。
ラインは個別に通知をオンオフ設定できるので、企業ラインや関係の薄い友達からの通知はオフにするといいでしょう。
③電源を切ってしまう
仲の良い友達と楽しんでいる時や夜寝る時などには、電源をつけていても見る必要はあまりありませんよね?
だったらいっそ電源を落としてしまえば、気になる回数も見る回数も減らすことができます。
④簡易充電器を持ち歩かない
通学時間や通勤時間が長い人は電車の中でついスマホをいじってしまいがちです。
充電器を持ち歩いていると際限なく使ってしまいがちです。 電源が切れたら終わり!と無理やり決めてしまえば、自然とスマホをいじる時間を減らせます。
⑤専門の病院で受診する
スマホ依存症にかかってしまったら、まずは専門医に見てもらうことをオススメします。
受診の際には「ネット依存専門」であることが重要です。
ネットに疎い病院にかかってしまうと、「まさかネットでそこまで依存することもないだろう」という感じで、「様子見」と判断されてしまうことが多いからです。
ネット依存症取り扱いがある病院
(1) 東北
・東北会病院
(2) 関東
・久里浜治療センター
・大石クリニック
(3) 東海
・マリアの丘クリニック
・ゆう心のクリニック
(4) 関西
・大阪市立大学院大学病院
・村上医院
・汐の宮温泉病院
(5) 九州
・こころころころクリニック
・のぞえ心療総合病院
最後に
スマホは、道を調べたり、動画を見れたり、写真や動画を撮れたり、遠くに住んでいる人とやり取りができたり…と、たった1台でたくさんのことができる夢のようなアイテムです。
一方で、自分の生活や精神が侵されたら、逆に有害なアイテムになり下がってしまいます。
十分に注意して便利で快適なスマホライフを送ってくださいね。