1.塩水洗浄(内服浣腸)とは
塩水洗浄とは、朝一番に塩水を飲んでお腹の中をデトックスする方法です。 内服浣腸ともいいます。 その即効性から海外セレブの間で話題になっており、英語ではソルトウォーターバッシングと呼ばれています。
塩水を飲むということで、抵抗を感じる人もいるかと思います。 ですが、塩水の濃度は生理食塩水に近い0.9%です。
生理食塩水とは、人間の体液(血液や組織液)と上手に混ざる塩分濃度の食塩水のことです。 点滴や注射剤の希釈などに使用されています。
そのため、腎臓に塩分と水分が吸収されることなくそのまま体外へ排出されるのです。
2.塩水洗浄の効果
①便秘改善
塩水洗浄を行うとスルスルと便が排出されてきます。
即効性があるので便秘改善にとても効果的です。 下剤を服用した時のような腹痛がないのもポイントです。
②美肌効果
体内の老廃物がキレイに排出されるので、美肌効果が期待できます。
また、新陳代謝が活発になることで、にきびなどの肌荒れ改善効果が期待できます。くすみもとれ肌色が明るくなります。
化粧のりや化粧水の浸透率の良さに驚く人も多いようです。
③デトックス効果
毎日お通じがある人でも宿便はあると言われています。 宿便とは、腸の内側に長期間こびりついてしまった便のことです。
宿便は、浣腸や下剤を使用してもなかなか取り除くことができません。 この点、塩水洗浄はこの宿便も一緒に排出してくれるため、高いデトックス効果があるとされています。
④塩水洗浄のやり方
天然水に天然塩を混ぜたものを朝1番に飲むだけです。
慣れるまで大変だと思いますが、20分以内に飲みきります。 飲んでしばらくすると、腸内に留まっている便がスルスルと排出されてきます。
やり方はとても簡単なのですが、胃が空っぽの状態で行う、塩と水を正しい割合で調合する、といった点をしっかり守らないと効果が得られません。 これについては後述します。
⑤塩水の作り方
・天然塩 小さじ2杯
・常温のミネラルウォーター 1000ml
・レモン汁 大さじ2杯 (入れなくてもよい)
塩は溶けにくいので、容器を振るなどして完全に溶かしてください。
作り置きはできないのでその都度作ります。 また、塩水にレモン汁をいれる際は飲む直前に入れてください。
3.塩水に使用する材料についての注意点
塩水に使用する塩は必ず天然塩にしてください。 手頃な物だと「伯方の塩」がおすすめです。
食卓塩や精製塩は使用しないでください。
お水は硬水よりも軟水(硬度60以下)のほうが効果的です。 日本のミネラルウォーターはほぼ軟水なので、問題ないはずです。
塩水洗浄を行う際、胃が空の状態でなくては効果がありません。
そのため、前日の夕飯は食べないのが基本です。 しかし、どうしても我慢できない場合は消化に良い物を少量食べるようにしてください。 この理由については後ほどお話しします。
4.塩水洗浄の頻度
慣れるまでは月に1回程度がいいと思います。 慣れてくれば週に1回ぐらいまで回数を増やしてもいいでしょう。
ダイエット目的で塩水洗浄を行う方法としては、レモネードダイエットがあります。
これは断食と塩水洗浄を組み合わせた方法です。 レモネードのみの食事と毎朝の塩水洗浄を10日間繰り返します。
海外セレブの間で短期集中ダイエットとして行われているようです。
5.塩水洗浄の失敗・危険性
①塩水洗浄の失敗
・前日の食事
塩水洗浄する前夜にいつも通りの食事をしてしまうと、翌朝までにすべて消化されない可能性があります。
胃の中に消化しきれていない食べ物が残っていると、塩水も一緒に消化にされて、塩水を飲んだだけ、という結果に終わってしまいます。
こうなると、塩水洗浄の効果はまったく発揮されません。
・塩水洗浄後の食事
夕飯を抜いて行うので、塩水洗浄後は空腹状態であり、栄養の吸収率が高くなっています。
ドカ食いすると胃に負担をかけるだけでなく、ダイエット目的の場合には逆効果となります。
・塩水洗浄を行うタイミング
塩水洗浄を行うと便意が数時間に渡って続きます。 そのため、塩水洗浄は大事な用事がない日を選んで行ってください。
②塩水洗浄の危険性
・塩分制限がある人
正しく行えば腎臓に塩分が吸収されることなく行えます。 しかし、分量を間違えると塩水を摂取するリスクもあります。
塩分制限がある人は行わない方が良いでしょう。
・体調が悪いときに行う
体調が悪いときに無理をして行うと、吐き気をもよおす場合があります。
それ以外にも、顔や身体がむくんだり思わぬ不調が現れる場合も考えられます。 体調が悪いときに行うのは控えましょう。
・冷えた塩水を飲む
塩水洗浄では1Lの塩水を飲みます。 そのため、冷えた塩水を飲むと体を冷やしてしまう可能性があります。
体を冷やすと、腹痛や腸の動きを低下させて腸内環境を悪化させてしまいます。常温の塩水を飲用してください。
最後に
手軽に腸内洗浄ができるのが塩水洗浄のメリットです。 ただ、注意点をしっかり守らないと、思わぬ事態を引き起こしかねません。
体調の良い日を選んで、胃が空っぽの状態で行うこと、塩・水の割合をしっかりと守ることが大事です。 前日の夕食は食べず、塩水の調合は必ず計量スプーンや計量カップを使って行ってください。
