悪い姿勢がもたらす健康への悪影響 正しい姿勢とは?

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街角のウインドウにふと映った自分の姿を見て、なんだか姿勢が悪いなと思ったことはありませんか?
カッコ悪いだけならまだしも、実は悪い姿勢がもたらす影響は結構多いんです。
そこで今回は、悪い姿勢がもたらす弊害を踏まえた上で、正しい姿勢や歩き方について勉強していきましょう。

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1.悪い姿勢がもたらす悪影響

姿勢が悪いと体に負担をかけてしまい、さまざまな悪影響が起きる可能性があります。

①肩こり

ひどい肩凝りをかかえている人は、実は姿勢に問題がある場合が多いんです。
人の頭は大きなスイカ1つ分くらいの重さがあり、その重さを細い首で支えています。

重い頭を最低限の力で支えるため、首は本来頭の真下にくる構造になっています。
ところが、猫背の人は首の位置がずれていて、肩や背中の筋肉に頭を支えるための負担が余分にかかってしまっています。

筋肉は使い続ければ当然疲労します。 つまり、姿勢が悪い人の肩凝りは、一種の筋肉痛なのです。

②頭痛

悪い姿勢は、頭痛を引き起こすこともあります。
頭痛には何種類かあるのですが、悪い姿勢が引き起こす頭痛は「緊張性頭痛」と呼ばれるもので、首周りの疲労から起こるものです。

その特徴は、後頭部から頭頂部にかけてガンガンした痛みが出るところにあります。
猫背の人は、その分視点が低くなります。 しかし、低い位置から通常の姿勢時と同じ高さのものを見ようという意識が働くため、自然と顎が上がってしまいます。
顎が上がった姿勢は、頭の後ろにある筋肉に負担をかけ、その筋肉の疲れが頭痛に繋がるのです。

③血行の流れが悪くなる

悪い姿勢のまま長時間同じ姿勢をとっていると、体内の血液の長れが滞って血行が悪くなります。
血行が悪くなるということは、血液の中の免疫細胞、白血球やリンパ球がうまく動けなくなるということです。 それにより、冷え性、生理痛、免疫力の低下など、さまざまな悪影響が出やすくなります。

④酸欠

特に山の上でもないし、酸素が薄い訳でもないのになんだか息ぐるしい… そんな風に感じる人いませんか?
その息ぐるしさは、酸欠から来るものかもしれません。

姿勢が悪いと、一回に吸い込む酸素の量が正しい姿勢よりも少なくなります。
元々入るはずの酸素が足りない時、人間の身体は他の酸素を持っている部分から酸素を補充しようとします。
それを繰り返していると、酸素が体内からどんどん奪われ、酸欠になってしまうのです。

⑤睡眠障害

質のいい睡眠を取るためには、寝ている時に体をリラックスさせてあげる必要があります。
しかし、日中悪い姿勢で過ごしていると、横になった時も体が緊張状態のままで、寝付きが悪くなります。
腰や肩の凝りが気になって、浅い睡眠しかとれなかったり、途中で起きてしまったりといった睡眠障害も引き起こしてしまうのです。

もしかしたらあなたが今感じている体調不良の原因は、姿勢の悪さにあるのかもしれません。
姿勢の悪さからくる体調不良は判断が難しいため、病院にかかっても「これだ!」という診断を受けることが少ないようです。
病気ではないのに体調がすぐれないという人は、自分の姿勢を見直してみるといいかもしれません。

2.あなたの姿勢は大丈夫?

では、今のあなたの姿勢が良い姿勢なのか、悪い姿勢なのかチェックしてみましょう。

(1) 壁に背を向けて立つ
(2) 壁にお尻をつける
(3) 次に壁に肩とかかとをつける

この姿勢をとって「苦しい」と感じる人は、普段悪い姿勢で過ごしているということです。
また、まっすぐ鏡の前に立って自分の鎖骨の位置をチェックしてみてください。
鎖骨と床が並行になっていれば、普段正しい姿勢で過ごしている証拠です。
まずは今の自分の状態がどうなのかを知ることから始めましょう。

3.正しい姿勢とは

では、正しい姿勢を勉強しましょう。
基本的には体に直線を引いた時に、体のパーツがその上にのっている状態が一番いい姿勢です。

①立ち方

体を横から見た時に、頭・首・胸の中心・耳たぶ・ひざ、これらがまっすぐ一直線上にのっている状態が正しい姿勢です。
頭が天井からつられているイメージでとよく言われますが、常に頭を上に上げるイメージでいるといいかもしれません。

②座り方

前かがみでお尻を椅子の一番後ろまで引いて座ります。
座ったらそこからまっすぐに姿勢を起こします。
こうすることで椅子の背もたれが正しい姿勢を保つのを手助けしてくれます。

この時に重要なのが椅子の背もたれが90度であるということです。
もし斜めになっているモノでしたら、体と椅子の間に丸めたタオルなどを入れて対処しましょう。

③歩き方

(1) 視線・目線を上に上げる
(2) あごを軽く引く
(3) 重心はかかとに
(4) 背筋は伸ばして肩甲骨を軽く後ろに寄せるイメージ

歩いている時に街中の鏡などで常にチェックするようにすると、正しい姿勢を保ったまま歩くことができます。

最後に

私も頭痛や肩凝りがひどくて病院にかかっていたのですが、はっきりした病名がわからずモヤモヤしていました。
そんなある日、頭痛外来でレントゲンをとったところ、首が元から少し歪んでいる「ストレートネック」という体質で、その姿勢が頭痛や肩凝りの原因ではないかと言われました。
そこで、その日から意識的に姿勢を正すようにしたところ、以前と比べて頭痛や肩凝りの症状が軽くなったのです。

正しい姿勢は最初、違和感を感じてしまうかもしれませんが、慣れてしまえば楽ちんです。
あなたもぜひ意識してやってみてくださいね。

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