乳がんの原因と予防法 早期発見のために知っておくべきこと

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「がん」は、1981年から35年以上もの間、日本人の死因第1位です。
特に女性にとって、最もかかりやすいと言われている「乳がん」は、他人事ではありません。
数年前にハリウッド女優のアンジェリーナ・ジョリーさんが、遺伝子検査の結果、将来乳がんになる可能性が高いという理由で、まだ健康な乳房を両方とも切除したのはとてもショッキングなニュースでした。
今回は、そんな乳がんの原因と予防法について考えてみたいと思います。

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1.乳がんになる原因とは?

「乳がん」というのは、その名の通り乳房にできる悪性の腫瘍のことです。
日本では、毎年なんと6万人もの人がかかっていて、女性のがんの部位の中で最も多いとされています。

これは14人に1人がかかる計算であり、クラスの1人か2人(女子校ならさらに倍!)は乳がんにかかってしまうことになるのです。
また、残念なことに毎年1万2千人の乳がん患者の方が亡くなっているそうです。

乳がんができる原因ですが、以前の記事「女性ホルモンの増やし方 生活習慣を改善してキレイになろう」でご紹介した「女性ホルモン」のうち、「エストロゲン」が関係しています。
女性ホルモンが増えると女性らしい身体の活動が促され、より健康に、キレイになれるとお話しましたが、増えすぎると逆に遺伝子を傷つけ、それによって細胞の変異=がん化を呼び起こしてしまうのです。

2.乳がんの予防法

つまり、乳がんの発生を予防するには、エストロゲンの働きを適切に保つことがポイントになります。 では、具体的に何に気を付ければいいのでしょうか。

まずは食事です。
欧米では乳がんの発生率は8人に1人と、日本の倍近い数字となっています。
このことから、食べ物の欧米化がエストロゲンの分泌を促し、その結果として日本でも乳がんにかかる人が増えてきたと考えられているのです。

5,000人以上ものがん患者に食事指導をしている幕内秀夫先生も、乳がん患者の80%以上が、次に挙げるような食事を好んで摂る傾向にあるとおっしゃっています。

・牛乳、牛肉など動物性脂肪の多く含まれた食事
・スパゲティ、パンなど欧米でよく食べられる主食
・ヨーグルトやスナック菓子

これらは高カロリーで身体の成長を強く促進するのには効果的ですが、その分ホルモンの生成が劇的に進むため、細胞の変異が起こりやすくなるのです。
できるだけ、魚介類や野菜、白米を中心とした、日本人らしい食事を心がけましょう。

次に、ストレスはホルモンバランスを乱す「敵」です。
適度な運動やバスタイムの改善なども、エストロゲンの分泌を適切に保ち、乳がんの発生を予防するのに効果があります。

3.早期発見するためにセルフチェックを

とはいえ、乳がんの予防にがんばって取り組んでいても、完全に防ぐことはできません。
アンジェリーナ・ジョリーさんの例でも見たとおり、遺伝などの要因もあるからです。
そこで大切なのが、いかに早く乳がんの兆候を見つけるか、ということです。
早期発見こそ、がん対策の要です。 まずは1ヶ月に1回、入浴前後に次のような項目をチェックする習慣をつけましょう。

・お風呂に入る前に

腕は下げたまま、乳房や乳頭を目で観察します。形が変わっていたり、左右で大きさに極端な違いがないかなどを確認してください。

・お風呂に入りながら

乳房の表面をなでながら回すようにして、しこりや変な膨らみがないかを確かめます。指を脇の下に入れてリンパの腫れなどがないかも確認してください。

・おやすみ前に

仰向けに寝た状態で腕を上げ、乳房の「内側」を軽く押してみて、違和感がないか確認します。次に腕をおろして、「外側」も同じように押して確かめます。

ちなみに、乳がんは50%くらいの確率で、「外側の上部」に発生します。
鏡に向かって左の乳房は左上、右の乳房は右上部分に特に異常がないかを注意してみてください。 また、定期的にがん検診を受けるようにしましょう。

4.各ステージごとの症状

早期発見が大切なのは、がん全般に言えることですが、症状(ステージ)が進めば進むほど、治療の選択肢とその成功率が減るからです。
ただし、乳がんは他のがんに比べて、ある程度ステージが進んでも完全に治すことが可能である、という特性があります。 とはいうものの、早く見つけるに越したことはありません。

では、具体的に各ステージの症状と治療法を見てみましょう。

①ステージ0期~ステージI期

極めて初期の段階です。腫瘍は大きくても2cm(1円玉の大きさ)くらいの状態です。
だ乳腺から外には染み出していない「非浸潤がん」と呼ばれます。 手術と薬物療法で治療し、この段階であれば5年生存率は96~97%です。

②ステージII期

腫瘍の大きさは2~5cmですが、リンパへの転移が認められた状態です。
ただし、乳がんにおいてはここまででもまだ早期発見と言えます。 というのも、治療方法はI期までと同じで、5年生存率も90%以上あるからです。

③ステージIII期

いよいよ腫瘍が5cmを超え、リンパへの転移もたくさん見つかっている状態です。
治療方法はII期までと変わらないものの、放射線照射と化学療法を併用するケースが出てきます。 5年生存率はがくっと減って、70%程度になります。

④ステージIV期

骨、肺、肝臓、脳など、乳房から離れた臓器にまでがんが転移してしまっている状態です。
ここまで来ると手術ができないことが多く、5年生存率はさらに減って40%前後となります。

5.芸能人に見る乳がんとの闘い

少し前に、北斗晶さんが乳がんにかかったことを公表し、彼女のブログではその闘病の様子が綴られています。
2015年の9月に手術をした段階では「極めてステージIIIに近い」ステージII期で、その後抗がん剤治療に進み、2016年6月からは「放射線治療」に入られたようです。

小林麻央さんも乳がんであることを公表されましたね。
彼女はステージIV期で、やはりがんと戦う日々をブログに書かれています。

彼女たちに共通しているのは、転移が見られるほど進行した乳がんであるにもかかわらず、決して諦めないで、毎日をできるだけ明るく真剣に過ごしているということです。
私たちも正しい乳がんの知識を学んで、彼女たちを応援しなければいけませんね。

最後に

乳がんにかかるのはほとんどが女性であり、その原因となるのが、何を隠そう女性らしさの源である「エストロゲン」だというのは、少し皮肉な気もします。
しかし、女性として生まれてきたからには、事実として受け入れなければなりません。
少しでも乳がんから遠ざかるよう、日頃から予防し、定期的な検診を欠かさないようにしましょう。
もし、あなたの身近に乳がんにかかってしまった人がいたら、一緒に寄り添い前向きな気持ちで応援してあげてください。

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