放置は危険 生理不順の原因と対策

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毎月訪れる生理ですが、あなたは毎月きちんときていますか?
生理は痛みがあったり気持ちも不安定になったり憂鬱に感じる人も多いと思います。
そのため、生理がこないほうが楽でいいと思ってしまいがちです。 しかし、生理不順を放置するのは危険です。 きちんと原因を探って対策をしていきましょう。

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1.生理不順とは

生理不順とは生理の周期や長さにバラつきがあって安定していないことを言います。
正常な生理周期は25~38日となっています。なので、生理周期が24日以下もしくは39日以上の場合は生理不順の可能性があります。
ただ一時的に1、2回程度生理が前後するのはよくあることです。 先ほどの不順と言われる周期が3回以上続く場合は生理不順を疑いましょう。

2.生理不順の原因

①ホルモンバランスの乱れ

生理不順の1番の要因とされているのが、ホルモンバランスの乱れです。
生理はエストロゲンとプロゲステロンと呼ばれる2つの女性ホルモンによってコントロールされています。
1回の生理周期でエストロゲンとプロゲステロンが交互に分泌されているのですが、このバランスが崩れてしまうと生理周期が乱れてしまいます。

エストロゲンとは:別名「卵胞ホルモン」と呼ばれ、女性らしい体を作ります。 また、子宮に作用して妊娠にそなえて子宮内膜を厚くする働きをします。

プロゲステロンとは:別名「黄体ホルモン」と呼ばれ、妊娠を助けるホルモンです。そのため、受精卵が子宮内膜に着床しやすい状態を整える働きをします。

②心身のストレス

精神的なストレスや疲労などによる体のストレスが過度にかかると、ホルモンバランスが崩れてしまいます。
分泌機能の低下によりホルモンが不足。 それにより卵胞の成長が滞り、生理不順を引き起こす要因となります。

③痩せすぎや太りすぎ

過激なダイエットなどで食事の量を極端に減らしてしまうと、栄養不足になります。
すると体は生理を止めて栄養素など生命維持優先にします。それにより生理不順を引き起こします。

逆に太り過ぎも問題です。 皮下脂肪から女性ホルモンが分泌され多すぎる状態になり、卵巣機能を弱めてしまうからです。
太り過ぎも生理不順の原因の1つなのです。

④生活習慣の乱れ

生活習慣の乱れはホルモンバランスの乱れを招きます。

・睡眠不足
・バランスの偏った食事
・運動不足
・体の冷え

このような生活習慣も生理に大きな影響を与えるのです。

3.生理不順が原因となる病気

生理不順はホルモンバランスの乱れだけではありません。 病気によって生理不順が起きている場合もあります。

①多嚢胞性卵巣症候群

多嚢胞性卵巣症候群は、無月経(3ヶ月以上生理がこない状態)を引き起こす病気の1つです。
アンドロゲンという男性ホルモンが多くなるのが原因です。 そのため、卵巣内で卵胞が育つのに時間がかかり、排卵が起こりづらくなります。
多嚢胞性卵巣症候群は若い女性が発症しやすいようです。

②早発卵巣不全

体が閉経しつつある状態のことをいいます。
年齢が適齢期であれば問題ありません。 しかし、近年では20~30代の若年層に増えているといいます。 その場合には早発卵巣不全の可能性があります。
閉経してしまうと、いくら年齢が若くても妊娠ができなくなってしまいます。

③子宮筋腫

子宮の筋肉や粘膜の下にできる良性の腫瘍です。
できる部位や大きさによって症状は異なりますが、生理不順や経血の増加が起こりやすくなります。 ほとんどの女性が発症する可能性がある病気です。

④子宮内膜症

子宮内膜症は、本来は子宮内にしか存在しない子宮内膜組織が、卵巣などの子宮以外の器官に発生する病気です。
強い生理痛や腰痛を引き起こすほか、生理不順も引き起こします。 完治は難しく、再発もしやすい病気です。

4.生理不順の治療

生理不順の治療は薬による治療が中心になります。
ただし、子宮筋腫や子宮内膜症やホルモンが原因の場合はそちらの治療をします。

処方される薬

・黄体ホルモン剤
・卵胞ホルモン剤
・低用量ピル(黄体、卵胞の合剤)
・クロミッド

上記の薬を使用してホルモンバランスなどを整え、生理を誘発させます。
主に低用量ピルを処方されることが多くなっています。
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん)、温経湯(うんけいとう)などの漢方薬を併用して血行の流れをよくする場合もあります。

また、生理不順がダイエットによる体重減少の場合は、無理に生理を起こしても体に負担をかけてしまうだけです。
まずは体重を増やすことが先決です。 体重が戻ることで自然と生理が再開することもあります。

5.生理不順への対策

ポイントはストレスの解消と規則正しい生活で、ホルモンバランスを整えることです。
そのために以下の対策方法を参考にしてみてください。

①睡眠をしっかりとる

睡眠不足はホルモンの分泌量を乱す原因となります。 しっかりと睡眠をとりましょう。
また、起床時間を同じ時間にすると体内時計も整い、ホルモンバランスも調整しやすくなります。

②食生活の改善

3食しっかりバランスのよい食事を心がけましょう。 生理不順を改善するには暴飲暴食や偏食は厳禁です。
女性に特に不足しがちなビタミン、ミネラル、鉄分を摂取するように心がけましょう。

③心身の負担を減らす

現代社会で疲れやストレスを感じないようにするのは非常に難しいです。
そのため、心身に悪影響をもたらす前に発散するようにしましょう。 運動をストレス解消法にすると、心身ともにスッキリするのでオススメです。

最後に

女性にとっては厄介な生理ですが、放置は危険です。
特に、これから妊娠を考えている場合、生理不順になったら早めに対処するようにしましょう。

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