あなたは普段どのようなスキンケアをされていますか?
もし、使っているアイテムが合ってないな…と感じているなら、スキンケアを見直す必要があります。 そして、年齢を重ねるとともに、スキンケアのアイテムや方法を徐々に変えていかなくてはなりません。
今回は、20代から50代それぞれのスキンケアの方法をご紹介します。
1.スキンケアの基本
年代別のスキンケアをご紹介する前に、スキンケアの基本をご紹介しますね。
スキンケアとは、化粧水や乳液などを使用し、お肌の手入れをすることをいいます。
そのため、お肌の乾燥や肌荒れを防いだり、紫外線などの外部刺激から肌を守る役割があるのです。
これから紹介する基本はすべての年代で共通なので、しっかりおさえておきましょう。
①スキンケアの順序
スキンケアは「(1)化粧水→(2)美容液→(3)乳液→(4)クリーム」が正しい順序です。
この順序通りにおこなうことで、スキンケア効果が高められます。
②スキンケアの役割
(1) 化粧水
洗顔後の乾燥したお肌などに保湿成分や美容成分を補い、肌内部から潤いを与えてくれます。
そして、次に使用する美容液や乳液の浸透力を高める役割があります。
(2) 美容液
保湿や美白など、目的別に特化した美容成分が凝縮されたものが美容液です。
自分の肌悩みにあったものを使用することで、足りない部分に集中的なケアができます。
(3) 乳液
乳液には、水分と油分がバランスよく配合されています。
化粧水だけでは物足りない水分に加え、必要な油分も補えます。
水分・油分どちらも補給することで、肌に柔軟性を持たせる役割を担っています。
(4) クリーム
乳液よりも、油分を多く含むのがクリームです。
化粧水や美容液、乳液で補った有効成分をクリームの油分でフタをし、肌内部に閉じこめる働きがあります。
スキンケアにはそれぞれ上記ような役割があり、それゆえ順序がとても重要なんです。
加えて、年齢とともに肌の水分量や皮脂量は変化していくため、その時のお肌の状態に合わせてスキンケアを調整する必要があります。
2.20代のスキンケア
①20代のお肌の特徴
20代のお肌は、ホルモンの分泌量が安定し、素肌が美しい年代です。
お肌の水分量や皮脂量どちらも十分にあり、ターンオーバー(肌の生まれ変わり)も活発です。
ですが、25歳は「お肌の曲がり角」と言われているように、20代前半と20代後半では、肌質が変化します。
そのため、スキンケアもお肌の変化に合わせておこなわなくてはなりません。
②20代前半のスキンケア
20代前半は皮脂量が多めです。
そのため、過剰に油分をあたえてしまうと、毛穴づまりやニキビの原因につながります。
ですが、皮脂量が多くても保湿は欠かせません。
オイリー肌の人は、オイルフリーのものやさっぱりタイプのスキンケア用品を選びましょう。
逆に乾燥が気になる人は、気になる部分に美容液やクリームを重ねづけして、しっかり保湿をしてください。
③20代後半のスキンケア
肌の老化は25歳から始まるとされています。
活発だったターンオーバーが乱れやすくなったり、肌の水分量や皮脂量が少しずつ減少しだします。 そのため、20代後半は乾燥しやすい肌に変化していきます。
20代前半に使用していたスキンケア用品では保湿が物足りなく感じたり、肌に合っていないと感じたらスキンケア用品を変えましょう。
乾燥肌には保湿成分である「セラミド」「ヒアルロン酸」「スクワラン」「コラーゲン」が有効です。
中でも「セラミド」は、お肌の細胞同士を密着させて外部刺激から守ったり、肌内部に水分を溜め込んで潤いを保つ働きがあります。
スキンケアに悩んだ場合、セラミド配合のものを選んでみるといいかもしれません。
④20代のスキンケアポイント
・20代前半と後半でスキンケアを切り替える
・皮脂量が多くても、洗顔をやりすぎない
・保湿はしっかりおこなう
・紫外線対策をする
20代は水分量や皮脂量が多く、スキンケアをおろそかにしてしまうという人もいるかもしれません。 ですが、20代は素肌の基礎を作る大切な時期です。
これから先、30代、40代、50代とお肌を若々しく保つには、20代のスキンケアがキーポイントとなるので、しっかりとケアしてください。
3.30代のスキンケア
①30代のお肌の特徴
30代は、20代では気にならなかったシミやシワ、たるみといった肌の老化が出始める時期です。
また、紫外線や摩擦による刺激に対してお肌が徐々に弱くなり、あらゆる肌トラブルに見舞われやすくもなります。
さらに、20代では28日周期が平均だったお肌のターンオーバーが、30代に入ると40日周期とサイクルが遅くなっていきます。
すると、古い角質が肌の表面に蓄積されて乾燥やくすみの原因になります。
また、肌トラブルを引き起こしたときに、治りが遅くなってくるのも特徴です。
②30代からのスキンケアポイント
(1) 肌を乾燥させない
洗顔後や入浴後の少しの間でも、肌は乾燥ダメージを受けます。
30代のお肌は乾燥しやすい環境です。 すぐに保湿をして乾燥する時間を与える時間を作らないよう心がけましょう。
化粧水はたっぷり使って保水をし、その後の美容液や乳液、クリームはその日のお肌のコンディションに合わせて調節してください。
(2) エイジングケアを取り入れる
先述の通り、30代はお肌の衰えが現れ始める年代です。
老化の進行を防ぐため、エイジングケアを取り入れるのがおすすめです。
エイジングケアとは、シワ、シミ、たるみ、毛穴の開き、乾燥など年齢を重ねたお肌をケアすることをいいます。
スキンケアの基本は、あなたの肌悩みに合わせたものでかまいません。
美容液やクリーム、どれか1つにエイジングケア効果のあるものを取り入れてみてください。
エイジングケア効果のある成分には、「コラーゲン」「アスタキサンチン」「プラセンタエキス」「レチノール」「ライスパワーエキス」などがあります。
(3) 目元や口元のケアは念入りに
目元や口元の皮膚は、他の部分に比べて皮脂量が少ないです。
そのため、シワができやすく、年齢ががあらわれやすい場所になります。
美容液やクリームを重ねづけして、しっかり保湿しましょう。
(4) 定期的なピーリング
30代に入ると、新陳代謝の低下によりターンオーバーが乱れがちになります。
定期的なピーリング(古い角質をはぎ取り、新しい皮膚を形成させること)で古くなった角質を取り除きましょう。
これによってターンオーバーが促進され、シミやくすみなどの改善効果が期待できます。
ピーリングは、週に2回程度おこなうと良いでしょう。
ピーリングを行った後は、いつも以上にしっかりとスキンケアと紫外線対策をおこなってください。 新しく出てきた皮膚の表面は、外からの刺激に弱い状態だからです。
(5) 肌のお助けアイテムを見つけておく
30代のお肌は、ホルモンバランスの変化やターンオーバー周期の長期化などにより、揺らぎやすいです。
そのため、困ったときのお助けアイテムを見つけておくと良いと思います。
4.40代のスキンケア
①40代のお肌の特徴
40代に入ると、お肌の老化は本格的に進行します。
女性ホルモンの減少などによって、ホルモンバランスが大きく乱れがちです。
そのため、乾燥やくすみ、たるみ、シミ、シワなど、お肌の衰えを実感しやすくなると思います。
また、コラーゲンやヒアルロン酸といったお肌の潤い成分の生産量も減ります。
ヒアルロン酸に至っては、赤ちゃんの頃に比べると半分程度まで減少すると言われています。
そのため、30代のときよりもエイジングケアにさらに力を入れましょう。
②40代からのスキンケアのポイント
(1) 保湿を徹底する
40代のお肌の水分保持力は、20代の頃と比べると約半分にまで減少します。
そのため、30代のスキンケアに引き続き、念入りな保湿が必須となります。
スキンケアには、高保湿成分である「セラミド」「ヒアルロン酸」「コラーゲン」が配合されているものを選ぶと良いでしょう。
化粧水では保水を、美容液や乳液、クリームでは油分、どちらもしっかり補給することを意識してください。
(2) 肌悩みに合ったものを使う
40代の主なお肌の悩みの多くは、乾燥やたるみ、シミ、シワ、くすみがあげられます。
それぞれの悩みに合った成分が配合されているものを使いましょう。
乾燥には、先ほどご紹介した高保湿成分が有効です。
たるみやシワには、「レチノール」「コラーゲン」「ペプチド」。 シミやくすみには「アルブチン」「ビタミンC誘導体」などが有効となります。
一方で、成分表の前の方にエタノールの表記があるものはなるべく避けましょう。?
刺激が強いため、お肌への負担が大きくなる可能性があります。
(3) 1~3ヶ月は使ってみる
スキンケアの効果は、1~3ヶ月使い続けることで効果が実感できます。
そのため、スキンケア用品は最低でも1ヶ月は使用してみてください。
それでも効果を実感できなかったら、スキンケアを見直してみても良いかと思います。
(4) 紫外線対策をする
紫外線によるダメージは、40代のお肌には大ダメージです。
乾燥やシミ、シワなどさまざまな肌トラブルの要因となります。
季節問わず、短時間の外出であっても紫外線対策はしっかりするようにしてください。
長時間の外出であれば、日傘や帽子などの紫外線対策アイテムを使用することをおすすめします。
5.50代のスキンケア
①50代のお肌の特徴
50代のお肌は、シミやシワ、くすみ、たるみが増え、本格的にお肌の老化が気になる年代です。
老化の度合いは、20代からのスキンケアをどれだけしたかで個人差があらわれてきます。
50代になると閉経や更年期にともない、女性ホルモンはさらに減少します。
その影響で、お肌の代謝機能やバリア機能が衰えがちです。
代謝機能が低下すると、ターンオーバーが鈍くなり、古くなった角質はどんどん蓄積されていきます。
その結果、肌のごわつきや乾燥、シワ、くすみなどが目立つようになってしまいます。
また、バリア機能の低下はお肌を守る力の低下です。 摩擦や紫外線などの外部からの刺激にも弱くなります。
50代のお肌は、なるべく負担をかけないことを意識してください。
②50代からのスキンケアのポイント
(1) スキンケアはたっぷり使って、とにかく保湿をする
50代のお肌はとても乾燥しやすいです。 ひどい場合、粉をふくほど乾燥する人もいます。
それを防ぐためには、とにかく保湿です。
それぞれのスキンケアの使用量は、表記されている量、もしくはそれより多めに使用するようにしましょう。
保湿をしっかりしておくと、さまざまなトラブルからお肌を守ることができます。
乳液やクリームでも、お肌の乾燥が気になる場合は、オイルを使うのがおすすめです。
(2) 整肌(せいき)効果があるものを使用する
50代のお肌は保湿も大事ですが、肌のキメを整えることも大切です。
肌のキメが整うと、乾燥防止や紫外線や摩擦から肌を保護できます。
整肌成分には「ビタミンC誘導体」「レチノール」「ナイアシン」があります。
中でも、ビタミンC誘導体は、整肌成分、美白成分2つの働きを持つ成分なのでおすすめです。
(3) 肌への負担を減らす
先述の通り、50代のお肌はバリア機能が低下しています。
そのため、お肌にはなるべく負担がかからないものを使用するようにしましょう。
「アルコール」「香料」「合成着色料」など刺激の強い成分が配合されていないものを選ぶと良いと思います。
(4) 内側からもケアをする
加齢とともに、水分量や皮脂量はどんどん減少していきます。
そうなると、外側からのケアだけでは限界があり、内側からのケアも必要となります。
バランスの良い食事を心がけましょう。
特に、ビタミンやイソフラボンを含む大豆製品などを積極的に取り入れるように意識してみてください。
また、ちょっとした体の疲れもお肌の不調につながります。 疲れを溜めないよう湯舟に浸かったり、睡眠をしっかりとって疲労を蓄積させないようにしましょう。
最後に
20代、30代、40代、50代とそれぞれの年代のスキンケアについてご紹介してきました。
あなたは自分の年代に合ったスキンケアができていましたか?
かつての私は時短ケアになりがちで、シートマスクをしてから、化粧水、オイルというかなりズボラなスキンケアをしていました。
その後、正しいスキンケアの順番を知り早速試してみたところ、肌の潤い感がまったく違ったのです。
スキンケアの工程を終えた後の潤い感ももちろんですが、潤いの持続性も実感でき、あらためてスキンケアの大切さを知ったのです。
現在、あなたは何かお肌にトラブルや悩みを持っていませんか?
もし、順番通りのスキンケアをしていない場合には、まずは正しい順番でスキンケアをしましょう。 そして、年齢を重ねてもキレイな素肌を保つために、今回ご紹介した年代別のスキンケア方法を参考にしてみてください。