病院で何科に行けばいいかわからないときの対処法

シェアする

病院にはさまざまな診療科がありますね。
風邪のような分かりやすい症状なら何科を受診すべきかは明白です。
ただ、症状によっては何科を受診すればいいのか、判断に迷う場合もあります。
そこで今回は、何科に行けばいいかわからない時の対処法をご紹介します。

スポンサーリンク
レクタングル大

1.病院で何科を受診すればいいのか分からない

体の不調が複数あったり、痛みの元がどこだか分からないなどの場合、何科を受診すればいいのか迷いませんか?
例えば、頭から背中にかけての痛みがひどい場合、頭の痛みなら内科や脳神経系内科、背中の痛みなら外科や整形外科、呼吸器科など、症状によってさまざまな可能性が考えられます。
これに加えて、症状のある場所が複数あるとなると、何科を受診すればいいのか戸惑うこともあると思います。
このように自己判断に迷った時、次に紹介する方法で対処しましょう。

2.緊急相談窓口に問い合わせる

①緊急相談窓口とは

急な病気やケガをした場合、救急車を呼ぶ必要があるのか、病院を受診したほうがいいのか、何科を受診すればいいのかわからないなどの迷った時の相談窓口です。
このような相談に対して、医師や看護師、相談員が対応します。 そして、病気やケガの症状を把握したうえで、緊急性があるか、受診の必要性があるかを判断してくれます。

この窓口は「♯7119」にダイヤルするとつながり、24時間年中無休で対応しています。
迷った際にはいつでも問い合わせできる窓口なんです。
現在、東京都、奈良県、大阪府、福岡県は都道府県単位、北海道札幌市、神奈川県横浜市、和歌山県田辺市の3市が#7119に対応しています。

対応していない市町村や、新たに対応となっている地域もある可能性があるので、確認してから問い合わせしましょう。
♯7119に対応していないところでも、相談ダイヤルなどがあるので、そちらに問い合わせてください。

ちなみに15歳以下のお子様が対象となる、小児救急電話相談窓口というものもあります。
こちらは「#8000」で、全国共通となっています。

②問い合わせ方法

まず「♯7119」にダイヤルします。
すると「医療機関を探している人は1」「救急相談を希望する人は2を押してください」という音声ガイダンスが流れます。
今回は、何科を受診すればいいのかわからないので1を選択します。
すると、相談員や看護師によって何科を受診すればいいのかアドバイスを受けられます。

さらにその時に、受診可能な病院や診療所の案内をしてくれます。
ちなみに2を選択した場合、看護師や医師が患者の症状を聞いたうえで、緊急性の有無、受診の必要性があるのかを判断してくれます。
緊急性が高いと判断された場合は、そのまま119に転送され、緊急性は低いが受診の必要性があると判断された場合は、症状にあった医療機関の案内をしてくれます。

3.総合診療科を受診する

医療機関にはたくさんの科が設けられています。
そのため、自分で判断して受診した科が適切ではなく、二度手間になってしまったという人もいるのではないでしょうか。
それを防ぐために、何科を受診するか分からないすべての患者さんを対象とし、外来で受診してくれる科があります。 それが「総合診療科」です。

総合診療科は、どのような症状にも対応し診断や治療をしてくれます。
症状によっては専門医への連携をとるなど、橋渡し役の役割も果たしてくれます。
なので、何科を受診すればいいかわからないときは、総合診療科を受診するのも1つの対処法です。

4.症状がひどいようであれば救急車を呼ぶ

重度な症状があらわれている場合でも、救急車を呼ぶことに抵抗を感じる人も多いと思います。
そこで、救急車を呼ぶか否かの判断基準や注意点などについて解説します。

①救急車を呼ぶ基準

今回は頭から背中にかけての痛みを例にあげているので、この2つの症状で、救急車を呼ぶ基準をご紹介しておきます。
頭から背中にかけて痛みがある場合、激痛や高熱、しびれがある、支えなしでは立てない程のふらつき、けいれん、呼吸が浅く顔色が青いなどの症状があれば、救急車を呼びましょう。

②救急車の呼びかた

(1) 119番にダイヤルをします。

(2) 消防ですか?救急ですか?と質問されるので「救急です」と答えてください。

(3) 救急車を要請したい住所を伝えます。
住所がわからない場合は、目印となる建物などを伝えましょう。

(4) 搬送を必要としている人の状態を説明します。
この時、「誰が」「どのようにして」「どうなった」と簡潔に伝えましょう。
年齢も聞かれるので答えてください。
ハッキリとした年齢が分からなければ、大体の年齢、年代でかまいません。

(5) 通報者の名前と電話番号を伝えます。
電話番号は、連絡がとれる番号を伝えるようにしてください。
要請場所が分からない時などに、折り返しの連絡がくる可能性があります。

ここまでのやりとりを終えると、救急車を呼ぶことができます。
救急車到着までに、保険証やお財布なども準備しておくと良いでしょう。

③携帯電話で119番する際の注意点

実は私も先日、救急車を呼ぶ機会に遭遇しました。
違う市に住む祖母から救急車を呼んでほしいと頼まれて、携帯電話から119番通報しました。
すると、私の住んでいる市の消防本部に繋がってしまい、事情を説明して祖母の住む市の消防本部に転送してもらいました。

後々調べてみると、携帯電話からかけた場合、携帯電話のGPS機能によって近くの消防本部に接続される仕組みになっていることが分かりました。
なので、自分のいる場所とは違う場所に救急車を呼ぶ場合、あらかじめ説明しておくとスムーズに救急車の要請ができると思います。

最後に

あなたは、何科を受診すればいいのか迷った経験ありませんでしたか?
受診する科に迷った場合、まずは緊急相談窓口に電話するか総合診療科を受診します。
ただ、本文でも触れたとおり、緊急性が高いときには救急車を呼びましょう。
救急車を呼ぶか迷いがあれば、まずは緊急相談窓口に問い合わせすれば間違いありません。
イザというときのために、今回お伝えした対処法を身につけておけば、戸惑うこともなくなります。

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

フォローする