アロマテラピー入門 正しいやり方や効果、注意点について

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アロマと聞くと、ラベンダーやバラといった植物のいい香りが浮かぶと思います。
香りを楽しむという認識で間違いはありませんが、アロマテラピーには香り以外にも効果や楽しみ方があるんです。
今回はそんなアロマテラピーについてご紹介します。

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1.アロマテラピーとは

アロマテラピーのアロマには「芳香」、テラピーには「療法」という意味があります。
つまり、アロマテラピーは、直訳すると「芳香療法」なんですね。
植物の持つ芳香成分を利用し、病気や怪我の治療、心身の健康を維持することが主な目的です。

アロマテラピーはアラビアやヨーロッパで古くから行われてきた民間療法の1つです。
世界的に普及したのは1990年代以降で、自己健康管理方法の1つとして活用されています。
心身のリラックス効果や不調改善効果があるとして、イギリスやフランスにはアロマセラピストがいる病院もあるほどです。

アロマテラピーは、精油(エッセンシャルオイル)を使用します。
精油は植物の香りなど有効成分を抽出した100%天然のオイルです。

この精油は植物の中にごく少量しか含まれていません。
そのため、精油を抽出する際はたくさんの花や葉が必要となります。
1gの精油を抽出するのに、バラの花びらで2000g(=2kg!)、ジャスミンでは花8000個分が必要になります。
このようにたくさんの植物を使用して抽出された精油には、その成分が凝縮されています。

精油にはさまざまな種類があり、植物によって香りや効能が異なります。
なので、まずは自分と相性の良い精油を探すことから始めましょう。

2.アロマテラピーのやり方

アロマテラピーは芳香浴、つまり、香りを楽しむのが基本的な使い方です。
しかし、それ以外にも、アロマバスや湿布、トリートメントとしても使用できます。

①芳香浴

芳香浴は、空気中に拡散させた精油の香りを鼻から吸い込んで楽しむ使い方です。
アロマテラピーの中で最も一般的な使用方法とされています。

ここでとても簡単にできる芳香浴をご紹介しますね。
やり方は、ハンカチやティッシュに精油を1~2滴たらすだけです。
鼻に近付けて嗅ぐのもいいですし、枕元や車の中に置くのもおすすめです。

②アロマバス

アロマバスはお風呂に精油を落として使用する方法です。
入浴にはリラックス効果がありますが、精油を加えることにより相乗効果が期待できます。

(1) 全身浴

浴槽にお湯を張り、1~5滴の精油を落とします。
精油はお湯に混ざりにくいので、よくかき混ぜてから入浴してください。

(2) 半身浴

みぞおちが浸かるぐらいまでの高さのお湯を張り、1~3滴の精油を落とします。
入浴前は全身浴同様、よくかき混ぜてください。
そして、ゆっくり20分程浸かります。
その際、乾いたタオルなどを肩に羽織っておくと、上半身が冷えるのを防ぐことができます。

アロマバスに使用する精油ですが、レモンなどの柑橘系やバジルなどのスパイス系のオイルは皮膚に刺激を与えることがあります。
なので、アロマバスにはこれらの精油は避けた方がいいでしょう。

③湿布

アロマで湿布というのは意外に感じるかもしれません。
湿布法は、精油をいれた水やお湯に布を浸し、患部にあてる方法です。
洗面器などに水やお湯をいれたら、そこに精油を1~3滴落とし、そこに布を浸して湿布をするだけです。

冷湿布は、捻挫や打撲、日焼けなどの急性トラブルに使用します。
温湿布は、肩こりや腰痛、腹痛、生理痛といった慢性のトラブルに有効となります。

なお、湿布は長時間皮膚に密着させるので、使用する精油の量には十分注意してください。

④アロマトリートメント

アロマトリートメントは精油を肌に塗って使用する方法です。
ただ、精油は原液のままでは刺激が強すぎるので、ベースオイルと呼ばれるもので希釈して使います。

ベースオイルというのは、精油を希釈するために使うオイルです。
代表的なものとしてホホバオイルやスイートアーモンドオイルなどがあります。

身体に使用する場合は、精油が1%以下、顔に使用する場合は精油が0.5%以下になるように希釈してください。
精油が1%の濃度になるように希釈するには、ベースオイル10mlに対して、精油を1~2滴落とします。 0.5%濃度にしたい場合は、ベースオイル20mlに対して精油1~2滴となります。

正しく希釈しないと体に害を与える可能性があるので、容量は必ず守ってください。
希釈ができたら、10円玉ぐらいの量を手にとります。 そして、手の平で温めてから肌に伸ばして使ってください。

3.アロマテラピーの効果

・リラックス効果
・ストレスの緩和
・集中力の向上
・不眠の改善
・ホルモンバランスを整える
・生理痛やPMSの緩和
・冷えやむくみの改善
・花粉症対策
・風邪の予防
・美肌
・抗菌・殺菌作用
・認知症の予防、緩和
・虫よけ

アロマテラピーにはこのようにたくさんの効果があるとされています。
ただ、すべての精油に上記の効果があるわけではなく、精油の種類によって得られる効果は異なります。

4.アロマテラピーの注意点

①使用の際の注意点

前述のとおり、精油は高濃度で凝縮されているため、原液のままでは刺激が強すぎます。
肌に使用する場合は必ず希釈して使用してください。
誤って原液が付着した場合は、すぐに水やお湯で洗い流します。

また、妊娠中の人は精油を使用する場合は、効果を確認してから使用してください。
一部の精油には月経を促すものや、子宮収縮作用のある精油があります。

②保管の際の注意点

直射日光や高温を避けた冷暗所で保管をしてください。
精油には引火の恐れがあるので、火の側には置かないようにしましょう。

品質を保つため、使用後はすぐにフタを閉めるようにしてください。
開封後は1年以内、柑橘系に関しては6ヶ月を目安に使い切りましょう。
未開封の場合の使用期限は5年以内とされています。

最後に

アロマテラピーと聞くと香りを楽しむイメージばかりが浮かびますが、上記のような使い方もあるんですね。
ただ、どう使うにしても正しい容量を守るのが重要なポイントとなります。
あなたもアロマテラピーを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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