1日何食がベストなのか?侃侃諤諤の議論の結論は?

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あなたは1日に何回食事を食べていますか?
最近では1日1食が健康に良い、いや1日4食が良いなど、さまざまな情報が飛び交っています。
そこで今回は、食事回数別のメリット・デメリット、そして一体1日何食がベストなのかについてお話しします。

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1. 昔は1日2食が一般的だった

日本はもともと朝夕の2食が一般的でした。
昔は照明器具がほとんどなく、仕事を日の入りとともに終えていました。
すると後は寝るだけだったため、1日2食で十分だったのです。

1日3食が取り入れられるようになったのは、江戸時代以降と言われています。
理由としては、ロウソクが庶民に普及して夜の活動時間が長くなったことが1つ大きな理由のようです。

こうして江戸時代に始まった3食化は、明治時代の産業革命以降、全国民へと浸透していきました。 労働時間が長くなり、仕事の合間に休憩が設けられるようになると、この合間にカロリーを補給する人が増え始めたのです。
こうして朝昼晩3食の食事を摂ることが習慣となっていきました。

1935年には、国立栄養研究所の佐伯博士が科学的な根拠を元に1日3食を推奨しました。
佐伯博士は世界で初めて栄養学校を設立し、成人男性に必要な1日のエネルギーが2500~2700kcalであると導いた人物です。
当時、このカロリーを2食で摂取するのは難しいと考え、1日3食を推奨したのです。

このような経緯から、現在では1日3食が一般的となっています。
しかし、最近では1食がいい、4食がいいなど、情報が錯綜しています。
1日の食事の回数に関してはそれぞれメリット・デメリットがあり、その人の年齢や体質などによっても効果が異なってきます。
なので、偏った情報を鵜呑みにせず、自分の身体や体質にあった食事回数を模索してみるといいでしょう。

2. 1日1食のメリット・デメリット

①メリット

・軽い飢餓状態になることで、体内の細胞が活性化する
・皮脂の分泌量が減り、体臭が軽減される
・内臓をゆっくり休めることができる
・新陳代謝が活発になる
・シミ、そばかす、吹き出物といった肌トラブルの改善
・便秘改善
・睡眠の質の向上
・摂取カロリーが減るため、ダイエット効果がある

②デメリット

・いきなり食事を1回にしてしまうと、空腹感やストレスを感じやすい
・栄養バランスに気をつけないと、栄養不足になりやすい
・1日に1回の食事だと、どか食いしやすい
・急激に食事を減らすことで、めまいやたちくらみを引き起こす場合がある

1日1食というと、なんとなく体によくないイメージがありますが、細胞を活性化させたり新陳代謝を活発にする効果があるんですね。
ただ、1日3食の人がいきなり1日1食に変えてしまうと、先述の通りめまいや立ちくらみを起こしてしまう可能性があります。
まずは1日2食に変えて、徐々に身体を慣らすところから始めましょう。

3. 1日2食のメリット・デメリット

①メリット

・朝食なしの2食にするとデトックス効果が高くなる
・1食分のカロリーダウンができる
・頭が冴え、集中力が高まる
・18時間食間が空くことで、消化・排出を終えた後に内臓を休める時間が確保できる
・慢性的な疲労感の改善
・花粉症やアレルギー疾患の緩和
・ご飯が美味しく感じる

②デメリット

・一時的にブドウ糖が不足して、頭がボーッとする場合がある
・1食抜くため、空腹の反動で食べ過ぎになりやすい
・ もともと痩せている人は太る(腸がしっかり休まるため、消化吸収機能が高まることが原因)
・成長期の子供が2食にしてしまうと、身体の成長に影響がでる可能性がある。

1日2食の食事方法では、朝食を抜くのがいいみたいです。
朝食を抜くことで、しっかりと食べ物の消化、排出を終えることができるんだとか。
また、食間があくので内臓がしっかり休まり、消化吸収機能が高まります。
ただ、太ってしまうケースもあるようなので、ダイエットを目的とする人は注意が必要です。

4. 1日3食のメリット・デメリット

①メリット

・3食にすることで必要な栄養素を補いやすい
・規則的に食べることで血糖値が安定する
・朝食を食べると、脳の栄養を補い、萎縮を防ぐ効果がある
・噛むことで脳に刺激を与えられる
・食事をすることで一時的に代謝があがり、エネルギー消費量が増える
・普段の生活リズムに合っている

②デメリット

・3食毎回食べ過ぎてしまうと、栄養過多となり太ってしまう
・内臓の休める時間が少ない
・睡眠の3時間以内に食事すると睡眠の質が下がる(消化のために体力を消耗してしまうため)

1日3食が一般的とされているのは、栄養素を摂取しやすくするためなんですね。
毎食栄養バランスを意識した食事を腹8分目で抑えていれば、太ることはないようです。
夜の食事は、味付けも優しいものにして胃に負担をかけない食事にするとよいでしょう。

5. 1日4食のメリット・デメリット

①メリット

・空腹を感じにくい
・血糖値の急激な上昇を抑えることができる
・空腹の時間を少なくすると、体内に脂肪がつきにくくなる
・1日3食分の量の食事を小分けにすることで、ダイエット効果が期待できる
・食後の消化、吸収の際に発生する熱エネルギーが増え、消費できるカロリーが増える
・どか食い防止

②デメリット

・1食の食事の摂取量に気をつけないと、カロリーオーバーしてしまう
・食事の回数が多いため、胃を休める時間が少ない
・普段忙しい人は、食事を小分けに食べるのが大変
・就寝直前に食事をしてしまうと、睡眠の質がさがり、疲れがとれにくくなる

食事の回数を増やすことによる1番のメリットは、血糖値の上昇を抑えることにあります。
そのため、生活習慣病の治療法の1つとして、食事の回数を増やすことを取り入れる場合もあるようです。
また、無理な食事制限でダイエットが続かないという人も、これなら無理なく続けられるのではないでしょうか。

6. 結論

1日にとる食事の回数には、それぞれメリット・デメリットがあります。
そのため、1日何食がベストといったハッキリとした結論は出ていないのが実情です。

また、人それぞれ生活リズムや、体質、体型、エネルギー消費量は違います。
さらに、食事の回数を増減させる目的によっても変わるので、自分にあった食事の回数も人それぞれ違うということです。

食事の回数を減らす場合は、栄養不足にならないよう食事の栄養バランスに気をつけてください。 逆に食事の回数を増やす場合は、1度の食事の量を減らし、夜の食事は特に消化の良いものを食べるのがいいでしょう。

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