疲れを取る食べ物と飲み物10選

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今年の夏は天気が不安定で体がついていくのに必死ですよね。
疲労が蓄積されると体にさまざまな支障が起きる可能性があります。
疲労回復のために、栄養ドリンクに頼ることもあると思いますが、効果は一時的なものです。
体の疲れを取り除くには、しっかり睡眠をとると同時に、やはり食事が重要となります。
そこで今回は、疲労回復に効果のある食べ物や飲み物をご紹介します。

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1.鶏むね肉

鶏肉のむねや羽の付け根部分には「イミダペプチド」と呼ばれる成分が多く含まれています。
この成分は疲労回復効果があるとされ、注目を浴びている成分です。

私たちの体内には「活性酸素」と呼ばれるものが存在しています。
本来は侵入してきた細菌などを退治する役割を担っています。
ただ、増加しすぎると健康な細胞にまで攻撃し、傷付いた細胞は酸化。 そして身体は疲れやすくなります。 こうした事態を防ぐ効果があるのがイミダペプチドなのです。

ただ、即効性はありません。 毎日100gのむね肉を2週間摂取することで疲労回復効果があらわれるとされています。
このイミダペプチドによる疲労回復効果は、科学的にも証明されています。

2.豚肉

豚肉にはビタミンB1が豊富です。
ビタミンB1は、糖質を分解してエネルギーに変換する重要な働きをもつ栄養素です。
そのため、不足すると糖質の分解ができず、私たちの体はエネルギー不足に陥ります。

すると疲労物質である乳酸が蓄積され、疲れやすくなってしまうのです。
ビタミンB1の疲労回復効果は、体の疲労だけではなくストレスから来る精神的疲労にも効果があります。

3.玉ねぎ

玉ねぎの辛味には「硫化アリル」と呼ばれる成分が含まれています。
この成分はビタミンB1と結合し、「アリチアミン」に変化します。
アリチアミンはビタミンB1の吸収率を高めるだけではなく、体内にビタミンB1を長く留める働きもあります。 そのため、効率良く疲労回復ができるというわけです。

4.トマト

トマトといえば「リコペン」が代表的な成分ですよね。?
リコペンはカロテノイド1つで、ビタミンEの100倍以上もの強い抗酸化作用を持つため、先述の活性酸素を除去する働きがあります。

また、リコペンにはクエン酸も多く含まれています。
クエン酸には疲労物質である乳酸を分解する作用があるため、疲労回復に効果があります。
トマトは美容に良いイメージが強いですが、疲労回復にも効果的な食べ物なんです。

5.魚介類

牡蠣(かき)やイカ、タコには、「タウリン」が豊富に含まれています。
タウリンはアミノ酸の一種で、栄養ドリンクなどにも配合されている成分ですね。

タウリンには、肝臓機能を調整する働きがあります。
肝臓機能が低下すると有害物質が蓄積されやすく、疲れやすくなってしまいます。
タウリンには肝機能を改善する働きがあるので、疲労回復に効果的とされています。

タウリンは牡蠣に豊富に含まれていますが、牡蠣を頻繁に食べるのはなかなか難しいかと思います。 牡蠣の他にもイカやタコ、イワシなどに含まれているので、このような魚介類を摂取するのもおすすめです。

6.にんにく

にんにくの香りには「アリシン」と呼ばれる成分が含まれています。
にんにくがスタミナ食材と言われるのは、このアリシンの働きによるものです。

アリシンには胃液の分泌を促して、消化の手助けや食欲を増進させる効果があります。
また、ビタミンB1の効果を持続させる役割や血行促進効果もあり、疲労回復にもってこいの食材なのです。

7.大豆

大豆には、タンパク質やレシチン、カルシウムが豊富に含まれています。
タンパク質は筋肉などが損傷した際、失われしまう栄養素です。 そのため、疲労回復の基本となる栄養素といえます。

レシチンには、精神安定の効果があることから、精神安定剤にも使用されていた成分です。 そのため、精神的ストレスに効果があります。
レシチンは大豆食品全般に多く含まれています。

また、カルシウムにも不安やイライラなどを和らげる精神安定の効果があります。
大豆製品には、豆腐や納豆など身近な食品が多いので、日頃の食生活に取り入れやすいのではないでしょうか。

8.梅干し

梅干しの酸っぱい元は「クエン酸」です。
クエン酸は、食事で摂取した糖質をエネルギーに変える際に乳酸を分解し、排出します。
さらに、梅干しを食べると唾液が分泌されますが、この唾液に含まれる「アミラーゼ」という酵素がエネルギー代謝を活発にする働きをします。
つまり、疲労物質である乳酸を排出しつつ、エネルギーを生成できるのです。
そのため、梅干しも効率よく疲労回復ができる食べ物の1つとなります。

9.オレンジジュース

オレンジジュースには、クエン酸やビタミンC、糖質が豊富に含まれています。
クエン酸は上記の通り、疲労物質である乳酸を分解する作用があります。
また、ビタミンCの強い抗酸化作用や、カルシウムの吸収を助ける働きによってストレス耐性を高められるとされています。

ストレスが軽減できれば、精神的疲労も解消できます。
さらに、オレンジなど果物の糖質は摂取後すぐにエネルギーに変換されます。
そのため、運動後に飲むと素早くエネルギー補給ができ、疲労回復効果が高まります。

10.甘酒

甘酒の歴史は古く、なんと江戸時代から夏バテ対策や疲労回復のために飲まれていました。
疲労回復効果のあるビタミンB群、疲労回復をサポートするブドウ糖が豊富で、加えてストレス緩和に効果のあるアミノ酸の一種「GABA」も含まれています。
そのため、体の疲労回復と精神的疲労どちらの疲れにも効果が期待できます。

ちなみに、甘酒には米麹と酒粕を使った2種類があります。
酒粕には砂糖が使用されアルコール分も含まれています。
それに対して米麹は砂糖不使用、ノンアルコールで酒粕の甘酒よりも栄養素が豊富です。

なので、米麹が原料の甘酒を選びましょう。
寝る前に飲むと、疲労回復効果が高まるのでおすすめです。

最後に

疲れをとる食べ物や飲み物には、上記のようなものがあります。
あなたは、普段の食事で摂取していましたか?
現在、疲れがちで上の食材を摂取していない場合は、ぜひ今日から取り入れてみてください。

ただ、紹介した食材だけに偏ってしまっては、思うような効果は期待できません。
食事で大切なのはバランスです。 バランスよく取り入れて、疲れ知らずの体作りをしていきましょう。

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