寒くなってくると、シャワーだけでなく湯船に浸かる機会が増えますね。
そこで、お風呂のお供として登場するのが入浴剤です。
入浴剤にはたくさんの種類があり、謳われている効果もさまざまです。
そこで気になるのは、本当に入浴剤に効果があるのかという点ではないでしょうか?
その点が私も気になっていたので、検証してみました。
1.入浴剤って効果あるの?
詳しくは後ほどお話ししますが、結論からいうと効果は「あります」。
入浴の基本的な効果は、温浴効果と清浄効果の2つです。
つまり、入浴剤を入れていないさら湯でも、これらの効果があるのです。
入浴剤の役割は、入浴本来が持つ効果を高めることであり、入浴剤に含まれる成分によって、さら湯で浸かるよりも入浴効果を高めることができます。
2.入浴剤の基本成分
入浴剤の成分にはたくさんの種類があり、それによって配合されている成分や効果・効能も異なります。
ただ、基本となる成分は「硫酸ナトリウム」と「炭酸水素ナトリウム」の2つです。
①硫酸ナトリウム
硫酸ナトリウムは肌表面に薄い膜を作り、温熱効果をサポートする働きがあります。
皮下組織を修復する作用もあり、あせもやひび、あかぎれの予防もできます。
②炭酸水素ナトリウム
炭酸水素ナトリウムは「重曹」のことです。
重曹には石鹸と同様の洗浄効果があって、皮脂や角質といった皮膚の汚れを乳化させて優しく洗浄してくれます。
この2つの成分に、プラスαでさまざま成分を加えることで、さらなる効果が得られるのです。
入浴剤にはたくさんの種類がありますが、分類すると次のようになります。
3.入浴剤の種類とその効果効能
①無機塩類系入浴剤
(1) 成分
・硫酸ナトリウム
・硫酸マグネシウム
・炭酸ナトリウム
・炭酸カルシウム
・塩化ナトリウム
(2) 効果
このタイプの入浴剤は、洗浄・保温効果に優れています。
そのため、湯上がりの肌触りがよく、湯冷めもしにくいです。
また、他の入浴剤のベースとなるのが無機塩類系入浴剤になります。
②炭酸ガス系入浴剤
(1) 成分
・炭酸水素ナトリウム
・コハク酸
・フマル酸
・リンゴ酸 など
(2) 効果
炭酸ガス系入浴剤は、血行促進に優れています。
この入浴剤をお湯に入れると、シュワシュワと炭酸ガス(二酸化炭素)が発生します。
この炭酸ガスは、皮膚から吸収され血管に入り、体内では血中の二酸化炭素の濃度を下げようと血管を広げ、血流量を増やします。
炭酸ガス系入浴剤の血行促進効果が優れているのは、このような仕組みがあるからなのです。
血流がよくなることで体の芯までしっかり温めるだけでなく、疲れや痛みの緩和にも効果が期待できます。
この温熱効果は、ストーブで体を温める場合よりも持続すると言われています。
③薬用植物系入浴剤
(1) 成分
・センキョウ
・トウキ
・ボウフウ
・カミツレ
・トウガラシ
・ゆず
・ヨモギ
・ラベンダー
・カモミール
・レモングラス など
上記以外にも、さまざまな生薬を配合したものがあります。
(2) 効果
先述の通り、薬用植物系入浴剤は、使用されている生薬によって効果が異なります。
ですが、代表的な効果としては「血行促進」「アロマテラピー効果」が挙げられます。
アロマテラピーは、ラベンダーやカモミールなどハーブ系のものが優れており、
これらの香りを嗅ぐと、副交感神経と呼ばれるリラックス時に優位になる神経が活発になります。 その結果、体の緊張がほぐれ、心身ともにリラックスできるのです。
④酵素系入浴剤
(1) 成分
・タンパク質分解酵素
・パパイン
・パンクレアチン
(2) 効果
酵素は、医薬品としては洗浄剤によく使用されています。
皮膚のタンパク質や脂肪を分解し、清浄の手助けをする働きがあります。
つまり、清浄効果に優れている入浴剤です。
皮膚への刺激が少ないので、敏感肌の人でも大丈夫です。
⑤清涼系入浴剤
(1) 成分
・I-メンソール
・炭酸水素ナトリウム
・硫黄アルミニウムカリウム
(2) 効果
一番の効果は、その名の通り清涼感です。 そのため、夏におすすめの入浴剤になります。
夏場の湯上がりの肌の火照りや汗を抑えて、さっぱりさせる効果があります。
⑥スキンケア系入浴剤
(1) 成分
・セラミド
・スクワラン
・ホホバオイル
・エステル油
・ミネラルオイル
・植物エキス
・コメ発酵エキス
(2) 効果
このタイプの入浴剤は、保湿効果に優れています。
入浴中、保湿成分が肌表面に吸着し、角層内部にまで浸透するため、湯上がりがしっとりするのです。
それ以外にも、皮膚の角質を軟化させて、肌触り滑らかにする効果もあります。
4.おすすめの入浴剤
アユーラ メディケーションバスα 300ml 1,800円
この商品は、ずっと私が使ってみたかった入浴剤No.1だったのでご紹介させてください。
入浴剤ランキングで1位を獲得したり、多くの雑誌でも取り上げられている入浴剤です。
成分は、③薬用植物系と⑥スキンケア系を合わせたような配合になっています。
そのため、血行促進、アロマテラピー効果、保湿効果が期待できる入浴剤となっています。
入浴方法に特徴があり、「瞑想浴」で入浴することが推奨されています。
瞑想浴は、目を閉じて浸かることでリラックス効果や入浴効果が高まること、とのことです。
ただ、これをしないからといって、効果が十分に発揮されないということはないと思います。
香りは、ローズウッド、ラベンダー、カモミールを中心とした安らぎを誘うアロマティックハーブの香りです。
この香りは、5万通りのハーブの組み合わせの中から、人が1番リラックスできる香りの配合したんだとか。
私が使ってみたいと思った理由は、まさにこの香りが気になったからです。
この商品のクチコミを見ると、「香りがよい」という評価がとても多いです。
保湿効果もとても優れていて、お湯に溶かすと「とろみ」がつき美容液に浸かっている感覚になります。
香りがよくて保湿もしっかりできるなんて、女性からしたら言うことなしの入浴剤ですよね。
購入方法は通販がメインです。
入浴剤の香りで選んでいる人や、乾燥肌の人はぜひ一緒に試してみてはいかがでしょうか。
最後に
入浴剤の効果、あなたはご存知でしたか?
私は恥ずかしながら、これまでは理解せずにパッケージや香りで選んでいました。
自分が求める入浴剤の効果に特化したものを選ぶことで、入浴効果をさらに実感できると思います。
肌寒くなってきて、お風呂に浸かる機会が増えてくる季節になりました。
これから入浴剤を買おうと思っている人は、ぜひ入浴剤選びの参考にしてみてください。