日本人と言えば納豆。 納豆のネバネバや臭いが苦手な人もいると思いますが、健康に良いのは周知の事実です。
今回は、誰でも手軽に食べられる納豆の栄養や食べ方の工夫など、知らなかった納豆の魅力を紹介します。
1.納豆の4大栄養成分と主な働き
納豆50g(1パック)には、タンパク質(8.25g)、脂質(5g)、炭水化物(6.05g)のほか、ビタミンやミネラルなど豊富な栄養素が含まれています。
その中でも注目の栄養素をピックアップしてみました。
①ナットウキナーゼ酵素類
「ナットウキナーゼ」は、がんを抑制する力があり、血液をサラサラにする効果があるので、心筋梗塞や脳梗塞の予防にもなります。
②納豆ムチン
納豆のネバネバのことをムチンといいます。 オクラや山芋のネバネバと同じです。
タンパク質の吸収を助ける作用があり、胃潰瘍や胃炎を予防します。 肌を潤す効果もあります。
③レシチン
レシチンの効果としてよく知られているのは、便秘や肥満の解消です。
また、記憶力の低下を防ぎ脳の働きを促進する効果もあります。 細胞の働きを活発にするので、美肌効果もあります。
④ビタミンB群・ビタミンE
疲労回復、代謝を高めます。 また、血行促進し貧血を防ぐ健康な肌を作ってくれます。
2.納豆の美容成分
続いて、納豆の美容に関する栄養成分をピックアップしました。
①食物繊維
納豆には豊富な食物繊維が含まれています。
腸内環境を整えて老廃物を排出することで、新陳代謝もアップします。 ダイエットにも効果的です。
②ビタミンB2
ビタミンB2が不足すると、皮脂のバランスが崩れ、ニキビやシミ、肌荒れなどのトラブルを引き起こします。
ビタミンB2は、皮脂のコントロールにかかせない栄養素です。
③イソフラボン
納豆の原料の大豆です。 大豆に含まれるイソフラボンは、女性ホルモンのエストロゲンと似た働きをします。 ホルモンバランスを整えるので、イライラや不安などの精神的なトラブルを和らげる効果があります。
女性は生理周期によってホルモンバランスが乱れやすい傾向があるので、納豆を食べることで内面の健康につながります。
3.納豆を毎日食べる効果
①毎日食べる適量
1日1パック(50g)程度がよいです。
1パックで50kcal程度あるので、意外と高カロリーです。 また、たれや醤油には塩分が含まれているので、摂り過ぎに注意しましょう。
我が家では付いているタレの半分だけを使うようにしています。
②食べる時間に最適なのは?
日本人の食習慣では、朝食べるのが定番ですが、夜18時以降に食べることをおすすめします。
納豆に含まれるナットウキナーゼは、食後約10時間ほど効果が継続します。 冒頭でも触れたとおり、ナットウキナーゼは血液をサラサラにしてくれる成分です。
血栓は深夜から明け方に作られるので、納豆の効果を最大限発揮させるには、夜に摂取するのが最適なのです。
③毎日食べる効果
納豆には、栄養素がたくさん含まれています。
上記の通り、ナットウキナーゼ、納豆ムチン、レシチン、ビタミンB群・Eなどが含まれており、毎日食べることで、細胞の活性化や代謝促進、美肌効果が促進します。納豆はさまざまな健康・美容効果をもたらしてくれます。
・血液サラサラ効果
・骨を丈夫にする効果
・安眠効果
・美肌効果
・薄毛予防効果
・メタボ改善効果
4.毎日飽きずに食べれる納豆の簡単レシピ
納豆を食べると、健康にも美容に効果があることが分かりました。
そこで、毎日飽きずに食べることのできるレシピを紹介します。
①アボカド納豆
(1)材料(一人分)
納豆1パック、納豆のたれ(醤油適量)、アボカド1/2個、玉ねぎ1/2個、塩適量
(2)作り方
・アボカドはたて半分に切り、種を取って皮をむき、1.5㎝角に切る。
・玉ねぎはみじん切りにして軽く塩をふる。
・ボウルにアボカド、玉ねぎ、納豆、たれを加えてよく混ぜたら完成。
アボカドは栄養価の高い果物です。 アボカドのもったりとした食感や味が苦手な人でも、納豆と一緒だとさっぱりと食べれます。
②オクラ納豆
(1)材料(一人分)
納豆1パック、納豆のたれ(醤油適量)、オクラ2本、鰹節一つまみ、きざみネギ適量
(2)作り方
・オクラはお湯でゆでた後、薄い輪切りにする。
・納豆にたれを加えて鰹節、きざみネギを入れて混ぜたら完成。
簡単にお酒のおつまみにもなります。お好みでめかぶを入れてもおいしいです。
③たらこ納豆パスタ
(1)材料(一人分)
納豆1パック、納豆のたれ(醤油適量)、市販のたらこソース(生タイプまたは、乾燥タイプでもよい)1袋、パスタ一人分、卵(卵黄)1個、バター適量、のり適量、ねぎ適量
(2)作り方
・たっぷりのお湯に塩を一つまみ入れて、パスタをゆでる。
・パスタのお湯をきり、たらこソースとバターを入れた皿に入れてパスタとよくからませる。
・納豆にたれを入れてよく混ぜる。
・パスタの上に納豆をのせる。
・納豆の真ん中に少しくぼみを作って、卵黄をのせる。
・小口切りにしたねぎとちぎったのりを散らして完成。
簡単に一人ランチをする時に最適です。 市販のたらこソースだけでは、栄養不足と思う時のお助けの一品です。
④とろろ納豆ごはん
(1)材料(一人分)
納豆1パック、納豆のたれ(醤油適量)、山芋適量、ご飯1膳、きざみネギ
(2)作り方
・納豆とたれを入れてまぜる。
・納豆に山芋をお好みの量ですり入れる。
・ご飯を茶碗に盛り、とろろ納豆をかけてきざみネギをふりかけて完成。
「ねばねば」と「とろとろ」のご飯なので、食欲がない時でも食べられます。
最後に
納豆は、栄養満点な食べ物です。 毎日飽きずに食べるには、今回ご紹介したレシピを参考にしてみてください。
他にも簡単で飽きずに食べる方法はたくさんあります。 あなたもぜひ試してみてください。