ほくろが気になる 除去する方法と費用について

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ふと気付くといつの間にかほくろが増えていた… そんな経験ありませんか?
目立たない場所であれば気になることはないと思います。
ただ、顔など目につく場所にほくろがあると、大きさや形によってはコンプレックスになる場合もあります。
では、ほくろを除去するにはどんな方法があるのか、費用はどれくらいかかるのか、といった点をまとめてみました。

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1.ほくろとは

ほくろとは、医学用語で「色素性母斑(ぼはん)」、「母斑細胞母斑」と呼ばれています。
肌の中にある色素細胞メラノサイトが活性化し、メラニン色素が皮膚の一部に集中的に増殖した良性の皮膚病変がほくろです。

ほくろができる原因には、「先天性」「幼少期にできたもの」「紫外線」が挙げられます。
中でも紫外線を浴びることがその原因の多くを占めます。

本来、メラニン色素は紫外線などの外部刺激から肌を守る役割があります。
しかし、増えすぎると体外に排出されず色素沈着を起こし、その結果、ほくろができる原因に繋がるのです。

ただ、ほくろの大半は良性です。 そのため、治療をしなくても健康上問題はありません。
ちなみにほくろを漢字で書くと、「黒子」となります。

2.ほくろを自宅で除去する方法

①ほくろ除去クリーム

クリームを綿棒などでほくろに塗布します。
するとクリームに含まれている成分で皮膚細胞が破壊され、火傷状態になります。
その後、傷口がかさぶたになり、このかさぶたが取れる際、ほくろも一緒に取れるという仕組みです。
ほとんどの製品が海外からの個人輸入品となっていて、値段は4,000~10,000円ほどです。

②カソーダ

カソーダとは、ヒマシ油と重曹を混ぜたものです。
これを上記のクリームと同様、綿棒などでほくろに少量のせて使用します。
すると、皮膚細胞が腐食してかさぶたになり、かさぶたが剥がれ落ちるのと一緒にほくろも取れる仕組みです。

このカソーダは1,000円程度で購入できます。
ちなみに、重曹2に対しヒマシ油1の割合で混ぜて自分でカソーダを作ることもできますよ。

3.皮膚科でほくろを除去する方法

ほくろの除去を医療機関で行う場合には、皮膚科や美容皮膚科で治療を受けます。
いくつか方法があるので、早速ご紹介していきますね。

①レーザー治療(炭酸ガスレーザー・Qスイッチレーザー)

ほくろにレーザーを照射して取り除く方法になります。
短時間で済むことに加えて、治療後のトラブルも少ないため、手軽に治療を受けやすいです。
レーザーにもいくつか種類があるのですが、ここでは炭酸ガスレーザーとQスイッチレーザーを取り上げます。

(1) 炭酸ガスレーザー

レーザー治療法で多く取り入れられているレーザーです。
このレーザーは皮膚細胞が持つ水分に反応する特徴があります。
そのため、レーザー照射後ほくろの内部に入り込んでほくろの組織を破壊します。

(2) Qスイッチレーザー

Qスイッチレーザーは、黒い色素のみに反応する特徴を持っています。
そのため、ほくろの色素細胞のみを破壊することができます。

どちらのレーザーも、治療後はステロイド剤などを塗ったあと、患部に光が当たらないようキズパッドなどで保護します。
1度で取りきれなかった場合は、傷口が落ち着いてから再度レーザーを当てての治療になります。

②高周波・電気メス

この治療法は、電気の熱でメラニン色素を破壊する方法です。
電流の流れたメスで、ほくろを削り取っていきます。 1度に削りとる部分が多いと、皮膚が凹んでしまう恐れがあるため、数回に分けて除去するクリニックが多いようです。
施術後は1週間程度傷パッドなどで傷口を保護します。

③くり抜き法

メスやパンチなどの器具を使用し、ほくろよりひとまわり大きな形に、皮膚を丸くくり抜いて切除する方法です。
その後は縫合せずに、軟膏を塗って止血をします。

顔まわりは血流が良いので傷の回復が比較的早く、鼻や口元のほくろの除去に有効とされています。 場所によっては、傷跡や赤みがしばらく残る場合がありますが、ほくろの再発の心配はありません。

④切除縫合

メスでほくろ周辺を切開し、縫合する方法になります。
この治療は、直径6㎜を超える大きなほくろ向けの治療法です。
傷口がほくろの2~3倍と大きくなるので、しばらく痛むケースが多いとされています。

ですが、レーザーなどで除去できない根の深いほくろでも取り除くことか可能です。
傷口が完全に消えるまでに半年程度かかります。

⑤凍結法

液体窒素を使用し、ほくろを凍結させて組織を破壊する治療法になります。
この方法は、ほくろだけでなくイボ取りなどでも用いられている方法です。
表面のほくろや、膨らみのあるほくろを取るのに適しています。

4.ほくろの除去にかかる費用

ほくろの除去にかかる費用は、ほくろの大きさや状態、治療をうけるクリニックによって異なります。 これからご紹介する費用はあくまでも相場になるので、参考程度にご覧ください。

<ほくろ1つあたりの除去費用の相場>

・炭酸ガスレーザー 5,000~40,000円
・Qスイッチレーザー 5,000~30,000円
・高周波、電気メス 6,000~30,000円
・くり抜き法 9,000~30,000円
・切除縫合 9,000~30,000円
・凍結法 1,000~10,000円

これが大体の相場になります。
ほくろが悪性の場合や、悪性の疑いがなくても大きさや形から医師が治療が必要と判断した場合は健康保険が適用されます。

健康保険が適用となるほくろは、完全な除去が目的となります。
そのため、くり抜き法や切除縫合での除去がほとんどです。

どちらも保険適用になると、9,000円程度で治療が受けられます。
なので、除去したいほくろが大きかったり膨らみのある人は、美容皮膚科ではなく皮膚科を受診してみてください。

ちなみにレーザー治療法は、美容目的でおこなわれることが多いです。
そのため、ほとんどの場合は自由診療となり健康保険は適用されません。

最後に

あなたは顔や身体に気になるほくろはありましたか?
ほくろは年齢とともにどうしても増えてしまうものです。
ですが、今回ご紹介したさまざまな方法で除去することができます。
安全性を求めるのであれば、皮膚科での除去をおすすめします。
治療法や費用は、あらかじめクリニックに問い合わせてみてくださいね。

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