子どもの頃、お腹が痛くなるからおへそをいじるのをやめなさいと言われたことはありませんか?
そのせいで、へそのごまを取るのはいけないと思っている人も多いのではないでしょうか?
実は、へそのごまは定期的にお手入れが必要なんです。 そこで今回は、へそのごまのお手入れ方法をご紹介したいと思います。
1.へそのごまとは?
へそのごまは見た目が黒ごまに似ていることに由来しています。 この黒いぶつぶつの正体は何かというと、あかや皮脂、埃、石けんカスなどの塊(かたまり)なんです。
おへそは窪んでいる上に皮膚にしわがあるため、汚れが溜まりやすい場所です。 そのため、少しずつ汚れが溜まってこびりついた状態になってしまうのです。
毎日お風呂に入って身体を清潔にしていても、へそのごまはできてしまうそうです。
へそのごまには約120万個の菌が潜んでいるとされています。 ちなみにトイレの便器の水にいるとされている菌は約290個。 つまり、便器の水の4100倍もの菌がへそのごまには潜んでいるのです。 そのため、へそのごまは定期的にお手入れをして取り除く必要があります。
では、このへそのごまはどのように取り除けばいいのでしょうか?
へそのごまの取り方をご紹介したいと思います。
2.へそのごまの取り方
①オイルを使用する
<用意するもの>
・ベビーオイル
・綿棒又はガーゼ
<取り方>
へそのごまの部分にベビーオイルを数滴たらします。たらした後へそのごまに浸透させるために10分程度放置します。
すると、へそのごまが柔らかくなり浮いてくるので、綿棒やガーゼで優しく取り除きます。
へそのごまが大きかったり取れない場合は、オイルした後にラップで覆うと効果的です。
また、へそのごまが小さかったり、汚れがひどくない場合はオイルを直接綿棒につけて下さい。 オイルを含ませた綿棒でおへそを拭き取るだけで取り除けます。
オイルはベビーオイル以外にも、オリーブオイルや油性のクレンジングで代用可能です。
②お風呂でふやかす
まずお風呂に浸かってへそのごまをふやかします。 その後石鹸を指や濡れタオルにつけて優しく拭き取ることで、へそのごまを取り除けます。
③クリームを使用する
<用意するもの>
・オロナインや乳液、馬油など
・綿棒又はガーゼ
やり方はオイルで取り除くのと同じ方法です。
馬油はオイルになってしまいますが、クリームを使用することでおへその皮膚をケアしながら掃除もできます。
以上の方法がへそのごまのお手入れ方法になります。
どのお手入れ方法も無理矢理行うのは厳禁です。 取れないものは少しずつ数回に分けて取るようにしてください。 また、お手入れの際は必ず優しく行うようにしてくださいね。
ただ、中には上記の方法でも取り除けない場合もあります。 取れない場合とはどのような状態なのかご紹介したいと思います。
3.へそのごまが取れない場合
長期間放置すると、へそのごまは蓄積され巨大化していきます。
中には石のように固くなってしまうこともあります。 こうなるともう自分で取り除くことはできません。
また、へそのごまではなく、ほくろや皮膚にできた腫瘍の場合もあるそうです。
どちらの場合も無理矢理取ろうとせずに皮膚科を受診しましょう。 簡単な外科手術で取り除けるそうですよ。
4.へそのごまを取ると痛くなる?
子供の頃にへそのごまを取ると痛くなると言われていたのは、おへその皮膚は薄く傷つきやすいためと言われています。 つまり、迷信ではなくへそのごまを取り過ぎると痛みが生じるのは事実ということです。
おへその皮膚は薄いため、擦りすぎや指で引っかいてしまうと簡単に傷付いてしまいます。
その傷口が細菌に感染し、炎症を起こすことで痛みが生じるのです。
また、おへそのすぐ下には「腹膜」があります。
腹膜とは、内臓を守る薄い膜で、痛みを感じる神経が集中しています。 そのため、へそのごまを取り過ぎたり、無理矢理取ってしまうと腹膜を刺激して痛みが生じることがあります。
さらに、膜の下にある腸を刺激してしまい、痛みを感じることもあるそうです。
5.へそのごまは臭い?
通常のへそのごまであれば臭いはほぼ無臭です。
しかし、長期間放置すると臭いの原因となる細菌が繁殖してしまいます。
細菌はおへそに溜まった汗やあかなどをエサにして繁殖していきます。
そのため、不快な臭い物質が増え、へそのごまが臭くなってしまうというわけです。
また、へそのごまが臭くなりやすいおへその形というのがあるそうです。
臭くなりやすいおへその特徴として、
・おへそが深い人
・おへその表面積が広い人
・おへその穴がカシューナッツ型に曲がっている人
・汗をかきやすい人
このような特徴がある場合はへそのごまが臭いやすいそうなので、定期的なお手入れを心掛けましょう。
最後に
おへそのごまは定期的にお手入れをしなければならないものだったんですね。
毎日ではなくても、週に1~2回程度はお手入れをして、きれいなおへそになりましょう。