重曹は弱アルカリ性なので、お肌への刺激も少ないです。 そのため、重曹は美容や健康にも活躍してくれるんです。
重曹特集4回目の今回は、重曹を使った美容や健康方法をご紹介したいと思います。
1.重曹で洗顔
重曹の汚れを落とす効果は、洗顔にも効果を発揮してくれます。
重曹には、酸性の汚れを中和する働きがあります。 そのため、皮脂や角質、クレンジングの洗い残しなども綺麗に落としてくれます。
小鼻につまった角栓(汚れ)は、放置しておくと毛穴を広げる原因になってしまいます。
それを防ぐためにも、重曹のスクラブ効果でしっかり汚れを取り除きましょう。
<スクラブとは>
洗顔料などに含まれている細かい粒子のことです。 この細かい粒子で古い角質を取り除くことができます。
2.重曹洗顔のやり方
やり方はとても簡単です。 いつも使用している洗顔料を泡立て、そこに重曹を小さじ1杯加えるだけです。
その後は強く擦ってはいけません。 クルクルと円を描くように優しく洗いましょう。
洗顔料に重曹を加えると泡立ちが悪くなります。 泡立てネットを使うとよく泡立つのでおすすめです。
重曹を加えることで、毛穴の黒ずみや皮脂汚れを綺麗に取り除くことができます。
洗い上がりはツルツルとした肌触りになりますよ。
<ポイント>
・洗顔時のお湯は30~40℃のお湯を使用します。 お湯の温度が高いと、必要な皮脂まで洗い流してしまう場合があります。
・洗顔料をつけたらなるべく早く流します。 長時間顔につけていると、洗顔後のつっぱりや乾燥につながります。
・重曹を使用する前にパッチテストしてください。
腕の内側の柔らかい部分で行います。 重曹を水で少量溶いたものを塗って下さい。 1日経って赤みやかぶれが出た場合には使用しないで下さい。
3.重曹でパック
角栓や毛穴の黒ずみが気になる時に重曹でパックをすると汚れが落ちます。
毛穴パックなどの刺激が苦手な人にもおすすめです。
<用意するもの>
・重曹 大2 ・水 適量 ・蒸しタオル
<やり方>
重曹に水を少しずつ加えて耳たぶぐらいの硬さにします。 蒸しタオルで毛穴を開いて汚れを取りやすくしておきます。
毛穴を開いたら、そこに先ほどの重曹を鼻にのせていきます。 そのまま10分放置した後、洗い流します。
パックの頻度は1~2週間に1回を目安にしてください。
重曹には前回の記事で消臭効果があるとご紹介しました。 この消臭効果は体臭予防にも有効なので、使用方法をご紹介します。
4.重曹で体臭予防
体臭は体の老廃物が皮膚で酸化することで発生します。
重曹のアルカリ性はこの酸化した老廃物を中和する働きがあります。 そのため、体臭の発生を抑えることができるのです。 また、臭いのもとになる菌を殺菌する効果もあります。
<普段使いには、重曹スプレー>
100mlの水に小さじ1杯の重曹を溶かして重曹液を作ります。 スプレー容器にいれたら完成です。
これを脇の下や靴下など、臭いが気になる所にスプレーしておくと、臭いを抑える効果があります。 洗濯物にスプレーしておくのもおすすめです。
<臭いや黒ずみが気になる時には、重曹パック>
先ほどの毛穴パックの時より硬めの重曹ペーストを作ります。 肌に乗せても落ちない硬さにしてください。
脇の下など臭いが気になる部分に塗って、10分置いたら流してください。
<注意点>
重曹パックなどを定期的に長期間使用する際には、注意点があります。
長く使用すると皮膚をアルカリ性にしてしまいます。 すると、アルカリ性の環境を好む細菌が繁殖して、体臭をキツくしてしまう可能性があるのです。
そのため、長期間使用する場合はミョウバンと併用して使用してください。
ミョウバンは肌と同じ弱酸性です。 重曹を使用した後にミョウバン水(ミョウバン 大2を水500mlに溶かしたもの)を使用することで、皮膚の表面を本来の弱酸性に戻してくれます。
また、ミョウバンには、ニオイ菌を防ぐ作用や制汗作用があります。
5.重曹でシャンプー
重曹はシャンプーとしても使用できます。
重曹には皮脂を洗い流す効果があり、細かい粒子がスクラブ効果を果たしてくれるので、頭皮の毛穴をキレイにしてくれるのです。
頭皮の汚れまでしっかり落とすことで、臭いやかゆみを解消できます。
<作り方>
洗面器にぬるま湯1cupを入れ、重曹を大さじ1杯いれたらシャンプーの完成です。
<洗い方>
シャンプーをする前にブラッシングとお湯で素洗いをします。
このあと重曹シャンプーをしていきます。 通常のシャンプーのような泡立ちはありませんが、ちゃんとシャンプーの役目は果たしてくれるので大丈夫です。
優しく頭皮をマッサージするように洗いましょう。
重曹でシャンプーをすると、弱酸性の頭皮にアルカリ性が入るためギシギシしてしまいます。 そのため、リンスは必要不可欠です。
重曹シャンプーが天然成分なので、天然成分で作れるリンスをご紹介しますね。
6.クエン酸リンス
クエン酸は柑橘類や梅干しの酸味成分です。
クエン酸をリンスに使用することで、アルカリ性になった髪の毛を酸性の成分で中性に戻す効果があります。
<作り方>
洗面器一杯のお湯にクエン酸を大さじ1~2杯溶かして完成です。
<洗い方>
リンスを作った洗面器に髪の毛を浸してつけ込みます。 あとはお湯ですすぐだけで完了です。
アルカリ性から中性になった髪の毛は、指通りがなめらかでツヤのある仕上がりになります。
7.重曹で入浴剤
重曹は市販されている入浴剤の原料としても含まれています。
重曹を入浴剤に使用すると、皮脂や角質を落とす効果があり、肌がツルツルになります。
入浴剤としての使い方もとても簡単です。 200Lのお湯に重曹を大さじ2~3杯入れるだけです。
重曹風呂に浸かった後はシャワーで洗い流して、保湿をしっかりするようにしましょう。
最後に
重曹は美容や健康にも力を発揮します。 洗顔料や入浴剤などで使用する場合は、重曹のスクラブ効果により肌が乾燥しやすくなっています。
そのため、保湿をしっかりするのを忘れないでください。