万能すぎる 重曹の使い方⑤ いろいろな使い方編

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前回まで、掃除、洗濯、料理、美容など、重曹のさまざまな使い方を書いてきました。
最終回の今回は、あまり知られていない重曹の意外な活用方法をご紹介したいと思います。

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1.医薬品

重曹は薬の材料や薬品の原料のとして欠かせない存在となっています。
なかでもよく使用されているのは胃薬です。
胃潰瘍や胃酸過多を発症した際に、出過ぎた胃酸を抑える制酸剤として使用されます。 胃もたれや食欲不振にはセンブリと合わせて使用されています。

<センブリとは>

古くから生薬として使用されている薬用植物です。
胃弱、食欲不振、消化不良などに使用されています。
また、重曹は通風の治療でも活躍しています。 通風とは、肝臓機能の異常が原因で、血液中の尿酸値が高くなる病気です。
重曹はph(酸性とアルカリ性を数値化したもの)の変化を穏やかにし、尿酸の排出を促進する効果があるため、通風の治療薬として使用されているのです。

2.飲料

重曹は飲み物にも使用できます。
人の体内はアルカリ性になっています。 同成分である重曹を飲むことで、体内バランスを整える効果が期待できます。

①重曹レモン水の作り方

<材料>

・重曹 1g ・水 200ml ・レモン 1/4個(レモン果汁でも大丈夫です) 又はクエン酸 2gでも代用可能です。

上の材料をすべて混ぜるだけで完成です。
重曹のアルカリ性とレモンなどの酸性が混ざると反応して発泡します。 そのため炭酸水を作る事ができるのです。
重曹レモン水を作る際は、冷水の使用をおすすめします。 常温の水より冷水の方が泡の持続が良くなるからです。

②重曹レモン水の効果

・ダイエット効果

食事中に飲むと胃を膨らませる効果があり、食べ過ぎを予防できます。

・便秘改善

重曹レモン水の泡は腸を刺激してくれます。 腸の動きが活発になるため、便秘改善効果が期待できます。

・疲労回復

重曹には、疲労の原因物質である水素イオンを汗や尿で排出する働きがあります。

・新陳代謝の促進

老廃物が排出されることで血液量が増加します。 そのため新陳代謝の促進が期待できます。

③注意点

重曹レモン水は、このようにたくさんの効果が期待できます。
ただ、重曹にはナトリウム(塩)が含まれています。 飲みすぎると塩分過多になってしまうので、摂取量は1日3gに抑えるようにしましょう。

3.重曹で歯磨き

前回の重曹洗顔の記事でご紹介したように、重曹にはスクラブ効果があります。 そのため、洗顔だけでなく歯磨きにも使えます。
ただ、重曹は研磨作用が強いのでペーストにして使用する方がおすすめです。 ペーストの作り方は次の通りです。

①歯磨き粉の作り方

重曹と植物グリセリンを2:1の割合でよく練り合わせて完成です。
このペーストは保存料を使用していないので2~3日で使い切りましょう。
歯磨き粉のような清涼感が欲しい場合は、ペパーミントオイルを数滴垂らします。


②グリセリンとは

グリセリンとは植物・海藻・動物などに含まれているアルコールの一種です。
このグリセリンは人間の体内にも中性脂肪として存在しています。 肌の保湿剤としてよく使用されている成分です。
また、グリセリンには甘みがあります。 そのため、ペーストで使用する際、重曹の塩辛さを和らげる効果があります。

③重曹歯磨きの効果

・ホワイトニング効果

コーヒー、紅茶、たばこによる着色汚れや黄ばみを落とすことができます。

・虫歯を治す

虫歯菌は酸を出して歯を溶かしていきます。 唾液にはこの酸を中和する効果があり、重曹にも唾液と同様の中和効果があります。
そのため、酸を効率よく中和することで、初期の虫歯であれば治る可能性があるのです。
また、虫歯菌を除去する働きもあるので、虫歯の予防もできます。

④注意点

重曹は研磨作用が強いため、優しく磨くようにしましょう。 ゴシゴシ磨くと歯の表面を傷付けてしまいます。
重曹歯磨きは週2~3回の頻度を目安にしてください。 また、食後30分はエナメル質が溶けやすくなっています。 歯磨きをするのは、30分経ってからするようにしてください。

4.重曹でうがい

水100mlに小さじ1/2の重曹を入れると、うがい薬として使用できます。
マウスウォッシュなら歯のエナメル質を傷付けないので、歯磨きと違って毎日使用できます。

<重曹うがいの効果>

・口臭予防

口臭の原因になる舌苔(舌の汚れ)を落とす作用があるので、口臭を予防できます。

・口内を中性に戻す

食後の口内は酸性になります。 口内が酸性の時間が長い程、虫歯になりやすくなります。
そこで、重曹のアルカリ性でうがいをします。 すると口内を素早く中性に戻すことができるのです。

・再石灰化を促進

食事をすると一時的にエナメル質が溶けてしまいます。 これを唾液の力によってエナメル質を修復する事を再石灰化と言います。
重曹は酸を中和するので、歯の再石灰化を促進する効果が期待できるのです。

重曹うがいは歯磨きと違い毎日数回行っても問題ありません。
寝る前に行うと、口のねばつきを抑えられるのでおすすめですよ。

最後に

全5回に渡って重曹の使い方をご紹介してきました。 本当に万能な粉末ですよね。
食用の重曹ならば、これまでご紹介した使用方法すべてに使うことができます。
通販だと送料込みで1kg400~500円くらいで売っているので、いろいろと試してみてはいかがでしょうか。

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