ワキガ(腋臭症)の予防と対策 治療費や保険適用基準も

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前回の記事「自分では気付かないワキガ(腋臭症)セルフチェックの方法」では、ワキガ(腋臭症)の原因やセルフチェック方法についてお話ししました。
今回はワキガの予防対策や治療方法をご紹介します。
セルフチェックの方法でワキガの疑いがあった人は必見です。

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1.ワキガの予防対策

①脇を清潔にする

ニオイの発生を予防するには、脇を清潔にするのが基本です。 菌が繁殖する前にぬるま湯でこまめに脇を洗い、清潔にすることを心がけましょう。
脇を洗う際、薬用石鹸を使用すると除菌効果が高いのでおすすめです。
また、出先などで洗えないときはウエットティッシュや赤ちゃんのおしり拭きで拭きとるようにしてください。

②脱毛をする

脇毛が生えていると蒸れやすく、菌の繁殖を促してしまいます。
また、毛自体もニオイを吸着する性質や汗を留める働きがあります。
そのため、脇毛をキレイに剃ったり脱毛をして清潔にしましょう。 菌の繁殖を防ぎ、ニオイを軽減することができます。

③食生活の見直し

肉や乳製品、揚げ物の摂取をなるべく控えるようにします。
その代わりにビタミンが豊富な野菜や魚、海藻類や良質なたんぱく質を含む納豆や豆腐などの大豆食品を積極的に取り入れましょう。
このような食品を取り入れながら、バランスのよい食事をすることで予防対策をすることができます。 和食を意識すると取り入れやすいと思います。

④ストレスを溜めない

ストレスは汗腺の働きを活発にさせる作用があります。
そのため、趣味を持つなどしてストレスを発散させることでワキガを予防できます。
また、リラックスタイムを作るのも有効です。 湯船にゆっくり浸かったりしてリラックスできる時間を作りましょう。 睡眠をしっかりとるのもストレス解消になります。

⑤禁煙・禁酒

たばこに含まれるニコチンには発汗作用があります。 そのため、汗の量を増やし、ワキガのニオイを広げてしまう可能性があります。
また、アルコールもたばこ同様、発汗作用があります。 アルコールによる発汗はニオイ成分が多く含まれているため、体臭を強めてしまう可能性があります。
ですので、ワキガ体質の人は禁煙・禁酒をした方がよいでしょう。

2.ワキガの治療

上記でご紹介したのはあくまでも予防対策なので、ワキガを症状を緩和できても治すことはできません。 ワキガの症状を治すには、専門医などの治療を受ける必要があります。

ワキガの治療は皮膚科や美容外科で行うことができます。 まずは自分のワキガの状態を知るために病院を受診しましょう。
病院では問診やニオイのチェックでワキガの診断をします。
症状が軽度であれば薬を処方され、症状が重度の場合や薬での改善が見られない場合は、以下のような方法で治療することとなります。

①切除法

脇の下の汗腺や皮脂腺、毛根を皮膚ごと切除する方法です。 重度の人向けの治療法で、再発の可能性は低いとされています。
手術料金は30万円前後ですが、保険適用となれば5万円程度で受けることができます。

②剪除法

ハサミのような器具を使い、アポクリン汗腺と皮脂腺をかき出して除去する治療法です。
保険適用のワキガ治療法として最も多く採用されている治療法なので、保険適用になる可能性は高いです。
保険適用になれば5万円程度で手術を受けることができます。


③ボトックス注射

ボツリヌス菌(医薬品)を注入する方法です。 この成分の筋肉の収縮を抑える作用を利用して、汗腺の働きを一時的に抑えます。
軽度のワキガの人向けの治療法で、料金は自由診療で3万円からとなっています。

④レーザー治療

アポクリン汗腺とエクリン汗腺にレーザーを当てて汗腺を刺激する治療法です。 軽度のワキガの人向けの治療法で、5分程度で終わります。
料金は自由診療で7万5千円~15万円となっています。

⑤超音波治療

ワキガ治療で近年注目されている治療法です。 超音波を使ってアポクリン腺とエクリン腺、皮脂腺を熱処理で破壊します。 そのあと破壊したものを吸引して除去する治療法です。
傷口が数ミリで済み、保険適用となれば5万円で治療を受けることができます。

3.保険適用の基準

先ほどの治療のご説明の時に「保険適用」「自由診療」という言葉が何度か登場しました。
保険適用とは、ワキガの治療に保険診療が可能という意味で、治療費はほとんどの場合3割負担となります。
一方、保険適用されないワキガ治療を自由診療と言い、治療費は全額自己負担となります。

保険適用で治療を受けるためには、下記の基準を満たす必要があります。

①治療を受ける病院やクリニックが保険診療可能であるかどうか

美容外科では保険診療を行っていない医院もあるので事前に確認してください。

②医師からワキガの診断をされた

ワキガを判断する対象はニオイです。 そのため、医師によって診断結果が異なる場合があります。 自覚症状があってワキガの診断をされなかった際は、違う医院を受診してみてもいいと思います。

上記①②に当てはまると、保険診療を受けることが可能となります。

最後に

症状が軽度の人はまずは生活習慣を変えることから始めてみてください。
症状が重度の人は保険適用となれば負担もかなり軽くなります。 保険が適用になる医院で相談してみるのがいいでしょう。

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