髪を傷めない正しいシャンプーのやり方

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前回の記事では、正しいシャンプー選びについてお話ししました。
自分に合ったシャンプーを見つけられたら、次は洗い方です。
せっかく自分に合うシャンプーを使っていても、洗い方に問題があっては意味がありません。
そこで今回は、正しいシャンプーのやり方をお伝えします。

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1.予洗いをする

予洗いとは、シャンプー前に髪の毛や頭皮をお湯で洗い流すことをいいます。
この予洗いで、髪の毛や頭皮についた皮脂やホコリなどの汚れの8割以上が落ちるといわれています。 びっくりですね。

予洗いすることによってシャンプーの泡立ちがよくなり、少量のシャンプーでもしっかり泡立つようになります。
泡立ちがよくなると、シャンプー時の髪の毛同士の摩擦が減り、ダメージヘアの予防につながります。 また、あらかじめ頭皮を濡らしておくことで、頭皮に水のバリアを作ることができ、シャンプー剤の刺激から髪の毛を守る効果もあります。

予洗いのポイントは、髪の毛よりも頭皮を洗うことです。
この時に指の腹を使って優しくマッサージしながら行うと、毛穴の汚れが浮かび上がって落ちやすくなります。 1~2分程度の時間をかけてしっかりすすいでください。
整髪料がついている場合には、もう少し時間をかけて予洗いすることをおすすめします。

さらに、予洗い前の乾いた髪の毛をブラッシングしておくと、予洗いの洗浄効果がアップします。 ブラッシングには、髪の毛の絡まりをほぐすだけでなく、汚れやほこりを落とす効果もあります。
ただ、力まかせにしてしまうと、引っ張られたりブラシの先が刺激となり、髪の毛や頭皮に負担がかかります。 優しくブラッシングしてください。

2.シャンプー時のお湯の温度

シャンプー時のお湯の温度は、38℃~40℃が適温です。
温度が高すぎると、皮脂が必要以上に洗い流されてしまい、髪の毛や頭皮が乾燥します。
そうすると不足した皮脂を補おうとして、皮脂が過剰に分泌される場合があります。

逆に温度が低すぎると、皮脂汚れが取りきれずに、毛穴に汚れが残りやすくなります。
お湯の温度は高すぎても低すぎてもダメなのです。

3.シャンプーの適量

髪の毛の長さや皮脂汚れの度合いによって異なりますが、シャンプーには適量があります。
汚れをしっかり取り除こうとするとシャンプーはたっぷり使われがちですが、シャンプーの使用量が多すぎるとすすぎ残しが起こりやすくなります。
すすぎ残しによって頭皮に残ったシャンプー剤が毛穴に詰まり、フケやかゆみを引き起こす可能性があります。 さらに、必要な皮脂まで洗い流されてしまい、乾燥や枝毛、切れ毛の原因にもなりかねません。

こうした弊害を防ぐためには、適量のシャンプーで頭皮を洗うことが大切です。
適量は、ショートヘアで1プッシュ(約3g)、ミディアムヘアで2プッシュ(約6g)、ロングヘアで3プッシュ(約9g)とされています。
少なく感じるかもしれませんが、予洗いをしっかりしていればこの量でも十分泡立ちます。

4.頭皮の洗い方

①シャンプーを泡立てる

シャンプー剤を直接つけると、泡立てる際に髪の毛同士が摩擦によって傷付いてしまいます。
逆に予めしっかり泡立てておけば、毛穴の汚れがかき出しやすくなる効果があります。
そのため、シャンプー剤はあらかじめ泡立ててから頭皮にのせましょう。

泡立て方は、手のひらにシャンプーを適量とり、お湯を加えながら泡立てるだけです。
うまくできない場合は、洗顔の泡立てネットを使うと簡単にできますよ。

②指の腹を使って洗う

地肌を洗う際、爪を立てるのはNGです。 頭皮に傷がつき、傷口から雑菌が進入してしまう恐れがあります。 必ず指の腹を使って洗いましょう。
頭全体を手で包みこむようにして、頭皮を揉むようにして洗います。
生え際や頭頂部は汚れが溜まりやすいので、指をクロスさせ、ジグザグな動きを加えておこないましょう。

この時の力加減は、気持ちよく感じる程度に洗います。
また、耳の後ろから襟足、耳の上辺りは洗い残しやすいで、気をつけてくださいね。

5.シャンプーのすすぎ方

シャンプー剤のすすぎ残しは、頭皮のニオイやかゆみ、ふけ、湿疹といったさまざまなトラブルの原因につながります。
さらに髪の毛が細くなったり抜け毛が増えたりと、髪質にも影響を及ばす可能性があるので、しっかりすすぐようにしましょう。

すすぎは、地肌にシャワーのお湯をかけて行います。 全体がしっかりとすすげるよう頭の角度やシャワーをあてる角度を変えながらすすいでください。
生え際・こめかみ・耳の後ろ・首筋はすすぎ残しが起きやすいので、手でかき分けながら行うとしっかりすすぎができます。

6.シャンプーは夜が最適

シャンプーは夜にするのが最適です。 なぜかというと、睡眠中に成長ホルモンが分泌され、このホルモンの働きによって髪の毛の成長やダメージの補修が行われるからです。
ところが、汚れがついた状態だと成長ホルモンの働きが妨げられる可能性がある上、雑菌も繁殖しやすくなるのです。
髪の毛や頭皮を健康に保つためには、シャンプーは夜に行い、頭皮と髪の毛を清潔な状態にしてから寝ることが大切です。

朝シャンという言葉があるので、朝にシャンプーをする人も多いかと思います。
しかし、午前3時から午前9時頃は髪の毛が生える時間とされ、普段よりも毛穴がひらいた状態になっています。
そのため、毛穴にダメージを与えやすく、また、毛穴詰まりも起きやすくなっています。
さらに、朝は夜に比べて時間に追われていることが多く、洗い残しやすすぎ残しが起きやすいというデメリットもあります。

最後に

あなたはシャンプーの際に、髪の毛ではなく頭皮を洗えていましたか?
今回ご紹介した方法でシャンプーすると、洗い上がりはそれほど違いは感じないかもしれませんが、ドライヤーで乾かした後の手触りが全然違ってきます。
夏場は紫外線ダメージも加わり、髪の毛や頭皮が傷みやすくなっています。
正しい方法でシャンプーをして、ダメージから髪の毛と頭皮を守ってあげてください。

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