あなたの身体の柔軟性に自信がありますか?
中には硬くて前屈や開脚が満足にできない人もいるかもしれません。
身体が硬いというと何となくマイナスイメージはあるものの、実際に健康面でどんな影響があるのかは知らない人も多いと思います。
そこで今回は、身体が硬いことが健康に与える影響についてお話しします。
1. 身体が硬いことのデメリット
①肩こり
身体が硬いと筋肉だけでなく、関節の可動域まで狭くなってしまいます。
そのため、肩関節や肩甲骨周りが動きにくく、関節や筋肉に負担がかかります。
その結果、筋肉が凝り固まってしまい、肩こりを引き起こす要因となってしまうのです。
また、身体が硬い人は、常に筋肉が凝り固まっている状態です。
そのため肩こりや腰痛を慢性化させてしまう可能性もあります。
②腰痛
身体が硬い人ほど腰痛になりやすく、治りにくいと言われています。
これには主に2つの要因が挙げられます。
(1)股関節
まず1つ目の要因として、股関節が影響しているそうです。
先述の通り、身体が硬いと関節の可動域が狭くなります。
これは股関節も同様なのですが、股関節は身体のバランスをとる重要な役割があります。
なので、股関節の動きが悪いと身体のバランスがうまくとれなくなってしまいます。
その結果、骨盤のゆがみや姿勢の悪化を招き、腰痛を引き起こしてしまうのです。
(2)筋肉への負担
そして2つ目の要因として考えられるのが、筋肉への負担です。
股関節などの動きが悪いと、必要以上に筋肉に負担がかかります。
これが張りや凝りの原因となって、腰痛を引き起こす可能性があるのです。
③冷え性
身体が硬い=全身の筋肉の緊張が強いそうです。
筋肉が委縮して硬く凝り固まっていると、血管が圧迫されて血流が悪くなります。
すると、手や足の末端まで血液が行き渡りづらくなり、冷え性を引き起こしてしまいます。
また、血流が悪いと冷えだけでなく身体がむくみやすくなります。
④太りやすくなる
血行不良がもたらす悪影響は冷えやむくみだけではありません。 基礎代謝も低下してしまうのです。
体温が1℃下がると、基礎代謝は12%も下がると言われています。
基礎代謝が低下するとエネルギー消費が悪くなり、脂肪が蓄積されやすくなります。 その結果、太りやすく痩せにくい体質になってしまう可能性があるのです。
また、身体が硬いと筋肉が伸びにくく、身体を思うように動かせません。
そのため、運動することが面倒になり、身体を動かす機会が自然と減ってしまうのも太りやすい要因と考えられます。
2. 身体が硬い人のストレッチの必要性
上でお話ししたように、身体が硬いと健康に様々な影響が及ぶ可能性があります。
身体の硬さを改善するには、ストレッチが1番有効です。
①筋肉の柔軟性を取り戻す
ストレッチには、硬く縮んでしまった筋肉や腱を元の状態に戻す効果があります。
そのため身体の柔軟性を高めることができます。
筋肉の柔軟性が高まると本来の血流を促すポンプ機能を取り戻します。
それにより、血行不良の改善ができます。
血流がよくなることで、冷え性改善や基礎代謝の向上などが期待できるのです。
②関節や筋肉への負担を減らす
筋肉に柔軟性があると、関節の可動域も広がります。
そのため、関節や筋肉の負担を減らすことができるのです。
その結果、肩こりや腰痛の緩和や改善効果も期待できます
③身体の緊張だけでなく、精神面でも効果あり
ストレッチには筋肉の緊張をほぐす効果がありますが、精神面でも良い効果があります。
ゆっくり身体を伸ばすことによってリラックス効果が期待できるのです。
就寝前に行うと安眠効果も期待できるそうです。
④無理矢理伸ばすのはNG
身体が硬い人がストレッチをするに当たっては、無理は禁物です。
凝り固まった筋肉を無理やり伸ばしてしまうと、ほぐすつもりが逆に身体を痛めてしまう可能性があります。 無理せずゆっくりと伸ばすようにしてください。
身体をゆっくりと伸ばしていき、痛気持ちいいと感じるところまで伸ばします。
慣れてきたら伸ばす範囲を徐々に広げていきましょう。
ストレッチ方法などについては、次回の記事で詳しくご紹介します。
最後に
身体が硬いという自覚がある人は結構多いと思いますが、健康に悪影響があると認識している人は少ないのではないでしょうか。
上記のような症状がある人は、もしかすると身体の硬さも原因の1つかもしれません。
次回の記事ではストレッチ方法をご紹介するので、ぜひ参考にしてみてください。