美容室シャンプーと市販シャンプーの違い メリット・デメリットも

シェアする

20 d7786e7c00aed05c6ba8b23d0be14bc1_s

美容室でシャンプーしてもらうと、しっとりいい感じにまとまりませんか?
一体、美容室で使われているシャンプーと市販のシャンプーでは何が違うのでしょうか。
今回はその謎に迫ってみました。

スポンサーリンク
レクタングル大

1.美容室シャンプーと市販シャンプーの違い

①価格

1番分かりやすいのは値段ですね。
市販のシャンプーは、大体400円~800円程度で購入できるのに対して、美容室のシャンプーは2,000円~4,000円とかなり高く、中には10,000円を超えるものもあります。

高価ということは、その分良い原材料を使っていたり手間暇かけて作られているなど、製造コストがかかっている可能性が高いといえます。

②洗浄成分(界面活性剤)が違う

市販シャンプーと美容室のシャンプーでは、洗浄成分がまったく違います。
市販のシャンプーはコストを抑えるために、ラウリルラウレス硫酸といった、洗浄成分が強く髪を傷めやすい成分が使われています。
これに対して美容室のシャンプーは、ベタイングルタミン酸などの、髪を優しく洗浄する成分が使われています。

③シリコンが違う

シリコンは、髪に膜を張り、手触りをサラサラにしたりツヤを出してくれる成分です。
市販シャンプーに含まれるシリコンは疎水性で、使うたびに髪の表面に蓄積されていきます。
これに対し美容室のシャンプーのシリコンは水溶性で、髪全体に蓄積されます。

最近ではこのシリコンが髪に良くないとされ、ノンシリコンを謳うシャンプーが数多く販売されています。
でも、これって必ずしも正しい主張ではないことが分かります。 ほとんどの美容室シャンプーにもシリコンが使われているからです。
要は、低コストの疎水性シリコンが良くないというだけなんですね。

④目的が違う

市販のシャンプーは「使い心地の良さ」や「イメージの良さ」「コスト」を重視しています。
汚れ落ちの良さ、泡が立ちの良さ、人気タレントをCMに起用する、高級感を感じさせるパッケージデザイン、安価な価格などですね。

これに対して美容室のシャンプーは、「素材の美しさ」「ヘアデザインの美しさ」などの髪に優しく、ヘアカラーやパーマなどの邪魔にならないものを重視しています。
これらが市販のシャンプーと美容室のシャンプーの違いです。
成分だけでなくシャンプー本来の目的まで違うんですね。

このような違いを知ったあなたは、市販シャンプーは質の悪いものを売っていてけしからん、と思ったかもしれません。
しかし、必ずしもそうとは言い切れないのです。
なぜなら、使いやすさや製造コストとの兼ね合いなど、顧客が求めるものをメーカーが追求した結果として、こういう形で落ち着いているはずだからです。

この記事を通じて両者の違いを知ったとしても、美容室シャンプーに乗り換える人は、実際のところかなり少ないのではないでしょうか。
つまりはそういうことです。

それでは次に、市販シャンプーと美容室のシャンプーそれぞれのメリット・デメリットについてお話ししていきたいと思います。

2.市販シャンプーのメリット・デメリット

①市販シャンプーのメリット

手頃な値段のものが多く、ドラックストアなどで手軽に購入できる

泡立ちがいいので、髪が洗いやすい

香りが良く、指通りも良いので使いやすい

②市販シャンプーのデメリット

洗浄成分が強く、頭皮や髪に悪影響
→ 洗浄成分は中性洗剤と同じものなので、肌が弱い方は頭皮が荒れてしまう場合があります。

ヘアカラーの持ちが悪い
→ 洗浄成分が強い分、髪の毛が傷付きやすくなります。 髪の毛が傷付くと、その傷付いた部分からカラーが流れ落ちるため、カラーの持ちが悪くなってしまいます。

ヘアカラーやパーマ液の浸透が悪くなる
→ 手触りやツヤを良くするための疎水性シリコンを多く使用しています。 これによりシリコンの膜が髪の表面に分厚く堆積して、カラー剤やパーマ液の浸透が悪くカラーが染まりにくくなったり、パーマがかかりにくくなってしまいます。

3.美容室シャンプーのメリット・デメリット

①美容室シャンプーのメリット

天然素材由来のアミノ酸系シャンプーなので低刺激
→ 肌が弱い方なども安心して使用できます。

効果が高い
→ 髪に良い栄養や補修成分が良質なため、髪に刺激を与えることなく、高い効果が期待できます。 また、髪の毛の状態が良くなることでカラーの持ちもよくなり、カラー剤やパーマ液の浸透も良くなります。

自分と相性の良いシャンプーを選んでもらえる
→ 髪に詳しい美容師が自分の髪質に合ったものを選んでくれるので、相性の良いシャンプーを見つけることができます。

②美容室シャンプーのデメリット

値段が高い
→ 良質な成分を使用している分、製造コストがかかってお値段が高くなります。

泡立ちがよくない
→ 髪に優しい洗浄成分を使用しているため、市販シャンプーと比べて泡立ちは悪く感じます。

すぐに効果がでない
→ 髪に負担をかけずに内側からしっかり補修していってくれるので、使用してすぐ効果を実感できないそうです。

美容室に買いに行く必要がある
→ 美容室のシャンプーはサロン専売品です。 最近はネット通販などで買えるものも増えましたが、基本的に美容室に直接買いに行く必要があります。

最後に

美容室シャンプーと市販シャンプーの特徴を細かく見てみると、値段だけではなくさまざまな違いがあることが分かりました。 そもそも目的からして違うというのは驚きですね。

もし、市販のシャンプーで自分に合うものが見つからない場合は、美容師に相談してみるといいでしょう。 反面、市販のシャンプーで特に問題を感じないのであれば、高価な美容室シャンプーに手を出す必要はありません。 浮いた分を他の美容・健康に充てた方がいいと思います。

スポンサーリンク
レクタングル大
レクタングル大

シェアする

フォローする