ホワイトニングは危険ではないのか 副作用やデメリットは?

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ホワイトニングは美容面の強い治療法ですが、れっきとした医療行為です。
そのため、施術できるのは歯科医師と歯科衛生士だけです。
ホワイトニングにはどんなリスクがあるのか。 ホワイトニング特集2記事目は、ホワイトニングの危険性や副作用などのデメリットについての解説です。

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1.ホワイトニングのリスク

オフィスホワイトニングとホームホワイトニングについては、前回のホワイトニングのメカニズムの記事で解説しました。

ホームホワイトニングは自宅で自分で行うホワイトニング方法です。
ただ、ホームホワイトニングとだからといって、すべてが自宅で完結するわけではありません。 歯科医院で自分用のマウスピースを作り、薬剤なども処方してもらってホワイトニングを始める必要があります。

ホームホワイトニング用の薬剤は、オフィス用のものに比べると、かなり低濃度です。
施術内容も含めて歯科医の指導の下に行うので、歯科医の指示を無視しない限り、大きなリスクはないといっていいでしょう。

しかし、現在は通販などでホワイトニングキットを簡単に購入できてしまいます。
通院する手間がなく手軽にできるという魅力はあるものの、こういった商品の中には、危険なものも存在します。

どんなものがあるかというと、

・海外製品の高濃度のホワイトニング剤
・酸が含まれたホワイトニング剤
・アメリカの食品医薬局、日本の厚生労働省どちらの認可も受けていないホワイトニング剤

などです。

ホワイトニング剤の主成分は、過酸化水素です。
この過酸化水素の理想濃度は30%前後で、35%以上のものを使用すると、

・歯茎が炎症を起こして歯茎が下がる
・酸の影響で歯が溶ける

などのダメージが発生する場合があります。

認可を受けていないホワイトニング剤も同様のリスクがあり、歯にダメージを与えてしまう危険性があるのです。

また、通販などで販売しているマウスピースは、大抵自分の歯にぴったり合いません。
合わないマウスピースを使うことで、薬剤を飲み込む量が多くなってしまうという弊害があります。

2.オフィスホワイトニングのリスク

歯科医院やクリニックでも、「1回で真っ白になる」「3年~5年は白いまま」などと謳っているところは、
高濃度の薬剤や不認可の薬剤を使用している可能性があるので要注意です。

オフィスホワイトニングは、適切な施術を受けていれば問題が生じることは少ないはずです。
信頼できる歯科医院・クリニックで、歯科医・衛生士の指導にしたがってケアを行ってください。

3.ホワイトニングの副作用

①知覚過敏

ホワイトニングの薬剤による刺激で、大半の人にあらわれるとされている副作用です。
歯がしみる症状で、冷たいものや熱いものを口にしたり、歯を磨いたりした際に症状が出ます。

・高濃度の薬剤使用 ・長時間の施術
・1日に行う回数が多い ・使用頻度が多過ぎる

このような治療をしていると症状が出やすくなります。
症状が強く出た場合は治療を一旦中止して知覚過敏の治療をします。

②脱灰

脱灰(だっかい)とは、高濃度の酸が含まれている薬剤などを使用することで歯のエナメル質からカルシウムやリンなどの歯の成分が溶けだす現象を言います。
ホワイトニング終了直後に酸性の食べ物を摂取すると、脱灰部分が大きくなり、元に戻りにくくなってしまうので注意が必要です。

通常の脱灰であれば唾液が酸を中和する作用によって再石灰化が起こり、1時間程度で溶け出してしまったカルシウムは元に戻ります。
再石灰化の最中は着色しやすいので気を付けてください。

③色戻り

正確には副作用ではありませんが、ホワイトニングは1度施術したら終わり、というものではありません。 時間の経過とともにホワイトニングの効果は落ちていきます。

オフィスホワイトニングでは3ヶ月~半年、ホームホワイトニングは半年~1年で色が元に戻ってしまいます。
そのため、前回の記事(ホワイトニングのメカニズムとは?歯磨きで白くなるのか?)でも触れた通り、ホワイトニングには定期的なメンテナンスが必要です。 1度施術したら白さが一生涯持続するという方法は、残念ながら現時点ではまだありません。

4.ホワイトニングのデメリット

ホワイトニングのデメリットとしては、天然歯しか白くできず、人工歯を白くできないという点が挙げられます。 また、定期的なメンテナンスの時間や費用がかかってしまうということもデメリットと言えます。

オフィスホワイトニングのデメリットは、濃度の高いホワイトニング剤を使用するため、痛みやしみることがあることと、過酸化水素を使用することで着色しやすくなることです。
最近では、過酸化水素を使わずに酸化チタンやポリリン酸ナトリウムを使用するホワイトニング方法もありますが、副作用がない代わりに効果が弱いそうです。

ホームホワイトニングのデメリットは、2~3ヶ月かけて自分で根気よく続けなければならないこと、歯を白くしていく間、コーヒーや赤ワイン、カレーなど着色しやすい物の飲食が禁止されることが挙げられます。

最後に

ホワイトニングのリスクを減らすためには、用法、用量、治療時間、治療回数をしっかり守ることが重要です。
薬剤を多く使うほど白くなるわけではないので、特にホームホワイトニングの場合は薬剤の使用量に気を付けるようにしてください。

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