万能すぎる 重曹の活用法② 洗濯編

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前回から重曹のさまざまな活用法をご紹介しています。 今回は洗濯編です。
重曹は弱アルカリ性で肌への刺激が少ないという長所があります。 そのため、赤ちゃんや敏感肌の人も安心して使用できるんです。
それでは、さっそく重曹を使用した洗濯方法をご紹介していきます。

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1.重曹で洗濯する方法

重曹を使用して洗濯をする方法には2つあります。1つは洗濯洗剤に混ぜて洗濯する方法、もう1つは洗剤を使わずに洗濯する方法です。

<洗濯用液体洗剤と混ぜて洗濯する方法>

いつも使っている洗濯用洗剤にカップ1杯程度の重曹を加えます。 後はいつも通りに洗濯機を回すだけです。

<洗剤を使わずに洗濯する方法>

洗剤を使わずに洗濯をする場合は、洗濯機に重曹を大さじ2杯、過炭酸ソーダを大さじ1杯入れます。 さらに、柔軟剤ポケットにクエン酸を小さじ1杯投入したら、いつも通りの方法で洗濯機を回すだけです。

過炭酸ソーダは、酸素系漂白剤の主成分です。 過炭酸ナトリウムとも言います。
クエン酸は、水アカを分解し、消臭・抗菌効果のある物質です。
どちらも重曹と同様、スーパーやドラッグストアなどで購入できます。

どちらの方法も簡単ですね。
重曹には酸性の汚れや臭いを中和する働きがあります。 そのため、皮脂汚れや汗などの臭いを取り除くことができるのです。
また、重曹は水に溶けると軟水になる特徴があります。 水が軟水になることで、汚れ落ちがさらによくなります。

ただ、重曹は水に溶けにくい性質をもっているので、水で洗濯すると重曹が溶け残る場合があります。 なので、30~40℃のぬるま湯を使うようにしてください。
お風呂の残り湯を使用すれば節水できるのでおすすめです。

汚れや臭いがひどい場合は過炭酸ソーダの量を増やしてアルカリ度を上げてみます。 アルカリ度を上げることで、洗浄力が強くなります。
それでも取れないような汚れには、つけ置き洗いが効果的です。

2.重曹でつけ置き洗い

襟や袖口についた黄ばみや黒ずみは、重曹でつけ置きするとキレイになります。

<用意するもの>

・重曹
・40~50℃のお湯
・塩素系漂白剤(色柄物にも使える物)
・洗濯用洗剤

<洗い方>

・重曹を黄ばみや黒ずみに振りかけ、もみ込む
・適量のお湯に表記通りの漂白剤を入れる
・ここに重曹をもみ込んだ衣類をいれて一晩つけ置く
・翌朝、つけ置きした液ごと洗濯して完了

このつけ置き方法で、汗じみもキレイにすることができます。
漂白剤は重曹などのアルカリ性や熱を加えることで活性化します。 そのため、黄ばみなどの取れにくい汚れも取り除くことができるのです。

なお、漂白剤を使用する際の注意点があります。

・漂白剤の容器に重曹を直接入れないこと。
重曹を加えると活性化して、容器が破裂する恐れがあります。 必ず小皿になどに出して使うようにしてください。
・重曹などのアルカリ剤を加えると、半日~1日で漂白効果がなくなります。
作り置きができないので、毎回使用する分だけ作るようにしましょう。

ニオイがしつこいものも、重曹でつけ置きすると消臭できます。

<用意するもの>

・重曹 1/2カップ
・30~40℃のぬるま湯 4L

<洗い方>

・上記の2つを混ぜ合わせたら衣類を2時間つけ置く
・後はいつも通り洗濯機を回す

この方法で汗の臭いや靴下、加齢臭などの臭いを取り除くことができます。

3.重曹は漂白剤にもなる

重曹にレモン果汁をたらします。 なんとこれだけで重曹が漂白剤になるのです。
重曹に酸性を合わせると炭酸ガスが発生します。 このガスが汚れを浮き上がらせ、漂白剤と同じ働きをしてくれます。
そのため、重曹が漂白剤の代わりにもなるのです。

4.重曹は柔軟剤にもなる

洗濯の際、2/3カップいれるとふんわりとした柔らかい仕上がりになります。
ふんわりさせる以外にも、静電気を防ぐ効果もあります。 さらには色止め効果もあり、色褪せまで防いでくれるので、赤ちゃんの衣類などにおすすめです。
ふんわり感が物足りない場合には、クエン酸を小さじ1杯加えるとふんわり感が増します。

さらに驚きなのが、お洒落着洗剤で洗うようなデリケートな素材も洗えることです。

5.重曹でデリケートな衣類を洗濯

少し工程は多くなりますが、シルクやウールなどのデリケートな素材も洗うことができます。

<用意するもの>

・大きめなたらい
・重曹 大さじ1
・クエン酸 ひとつまみ
・30℃のお湯
・水300cc

<洗い方>

・大きめのたらいに30℃のお湯を入れ、衣類を手洗いする
・そこに重曹を大さじ1杯加えて2~3回優しく押し洗いする
・そのまま20~30分つけ置く
・つけ置いたら、もう一度押し洗いして洗濯機で1回すすぐ
・その間にたらいに水300ccを入れ、そこにクエン酸をひとつまみ入れる
・すすぎ終えた衣類をたらいの水に浸す
・20秒程度脱水して完了

重曹で普段着からお洒落着まで洗えるなんて驚きですよね。

なお、重曹を洗濯に使用する際には、注意点が3つほどあります。

6.重曹を洗濯に使用する際の注意点

①一部のドラム式の洗濯機では使用できない物があります。 使用できるかどうか、説明書で確認してから使用してください。

②重曹による色落ちはほぼないとされています。 しかし100%ではないので、色柄物は目立たない場所でテストしてから使用しましょう。

③重曹は湿気を吸うと固まってしまいます。 保管する際は密閉容器に入れ、洗面台など湿気が多い場所の保管は避けましょう。

最後に

重曹は洗剤から漂白剤、柔軟剤代わりにもなる万能な粉末です。
注意点をしっかり守った上で、重曹で洗濯してみてはいかがでしょうか?

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