間違いだらけのシャンプー選び CMやイメージにだまされないで!

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ドラックストアに行くと、多種多様なシャンプーが陳列されていますね。
そんなたくさんの商品の中から、あなたはどのような基準でシャンプーを選んでいますか?
CMや雑誌で見かけた商品を「何となく良さそう」というイメージで選んでいるとしたら、そのシャンプーはあなたに合ったものではないかもしれません。
今回は、正しいシャンプーの選び方についてお話しします。

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1.シャンプーの選び方

シャンプーの役割は「髪の毛を洗うこと」というイメージを持たれがちですが、違います。
髪の毛についた汚れやほこりは、実はお湯の素洗いだけでほとんど洗い流せてしまいます。

シャンプーを使う本来の目的は、「頭皮を洗うこと」にあります。
素洗いだけでは落としにくい頭皮の余分な皮脂や毛穴の汚れを落とすためにシャンプーが必要となるのです。

そのため、シャンプー選びの最大のポイントは「頭皮の状態を把握すること」であり、自分の頭皮の状態に合ったものを選ぶのが、正しいシャンプーの選び方です。

選び方のポイントは3つあります。
まず1つ目は「自分の頭皮タイプ」、そして2つ目は「シャンプーの種類」、3つ目は「シャンプーの成分」です。 これら3つのポイントをこれからご説明していきますね。

2.頭皮のタイプ

①ノーマル肌

頭皮の皮脂バランスがよく、健康な状態です。
シャンプー後、何もつけなくても3~4日は髪の毛にベタつきがでないとされています。
頭皮に指をあてた際、ベタつかず皮脂がでません。

このタイプは頭皮の健康状態が良いので、特別なシャンプーを使う必要はありません。
健康な状態をキープするために、アミノ酸系のシャンプーを使うのがおすすめです。

②オイリー肌

頭皮の皮脂が多く分泌されている肌質です。
そのためシャンプー後、1~2日で髪や頭皮にベタつきがあらわれます。
また、頭皮に指をあてると皮脂が付着し、ベタつきます。

このタイプは、フケやかゆみなどのトラブルを起こしやすいです。
そのため、洗浄力が高い高級アルコール系や石けん系のシャンプーを使うといいでしょう。

③乾燥肌

頭皮の皮脂が少なく、乾燥した肌質をさします。
そのためシャンプー後、数日経ってもベタつきがでません。
また、頭皮に指をあてても、皮脂がまったくでません。
そのため、皮脂汚れは蓄積されにくい肌質になります。

しかし、外部刺激から守ってくれる皮脂が少ない分、髪の毛は痛みやすく、切れ毛や枝毛ができやすい特徴があります。
このタイプは、低刺激で保湿効果のあるアミノ酸系のシャンプーがおすすめです。

3.シャンプーの種類

3つのシャンプーの名前が出た通り、シャンプーは洗浄剤に用いられる成分によって3種類に大別されます。

①高級アルコール系

一般的に市販されている多数がこのアルコール系シャンプーです。
低価格で使用感がよいため、このタイプのシャンプーを使っている人が多いと思います。

「高級」というのは高価という意味ではなく、分子中の炭素が大きいという意味をさします。
この分子が大きいほど、泡立ちがよく洗浄力が強くなります。

ただ、使用感はいいのですが、洗浄力が強いために皮脂を取り過ぎてしまう場合があります。
中でも使用を控えたほうがいいのは石油由来の洗浄剤で、成分に「ラウリル」とか「スルホン酸」「硫酸」といった言葉が含まれている製品です。

石油由来というといかにも体に悪そうですが、今では石油ではなくヤシ油という植物性の油から原料を抽出して作られているので、その点は心配ありません。
高級アルコール系シャンプーの中で最も洗浄力が強く、肌が弱い人には刺激になる可能性があるのが石油由来の洗浄剤である、ということを知っておいてください。

②石けん系

シャンプーの中で最も歴史が古い、昔ながらのシャンプーが石けん系です。
主成分が天然由来成分なので環境にも優しく、洗浄力も強いというメリットがあります。
中でも皮脂汚れを落とすのに優れていて、洗い上がりに爽快感があるのが特徴です。

一方、その洗浄力の強さゆえにアルコール系と同様、皮脂を取り過ぎてしまう場合があります。 また、石けんカスが残りやすいので、しっかり洗い流す必要があります。
なお、石けん系シャンプーは、使用後に髪の毛のキューティクルが開いてしまうので、リンスの使用は必須となります。

③アミノ酸系

美容院などで使用されているのがこのアミノ酸系シャンプーです。
高級アルコール系シャンプーや石けん系シャンプーに比べると洗浄力は落ちます。
ですが、主成分が髪や頭皮と同じ弱酸性でできているため、低刺激なのが特徴です。

外部刺激から守るために必要な皮脂を適度に残し、余分な皮脂や汚れは取り除きます。
また、アミノ酸を補うことで、髪の毛の内側から健康な髪の毛に導くシャンプーです。
オイリー肌以外の人には、おすすめのシャンプーになります。

4.シャンプーの成分

シャンプーは50%~70%は水、30%~40%は界面活性剤(洗浄成分)、10%~20%は指通りをよくする成分や防腐剤などの助剤でできています。
どのような成分が配合されているかは、シャンプーに記載されている成分表で確認することができます。
成分表は含有量が多い順に記載されていて、ほとんどのシャンプーが1番目は「水」です。
なので、2番目~5番目に記載されている成分に注目してください。

①洗浄成分

上でご紹介したシャンプーの種類によって、洗浄成分が異なります。

(1) 高級アルコール系

・ラウレス硫酸ナトリウム
・ラウリル硫酸ナトリウム
・ラウレス硫酸カリウム
・ラウリルベンゼンスルホン酸ナトリウム
・ラウレス-2硫酸アンモニウム

高級アルコール系はこのような界面活性剤が含まれていることが多いです。
中でも「硫酸」がつく成分は、洗浄力が非常に強くなっています。
そのため、必要な皮脂まで洗い流してしまったり、刺激となる可能性があります。

(2) 石けん系

・石けん素地
・脂肪酸カリウム
・脂肪酸ナトリウム

石けん系はこれらが主な界面活性剤となります。
髪の毛や地肌とは間逆のアルカリ性の成分のため、使用後はリンスなどで弱酸性に戻さなくてはなりません。

(3) アミノ酸系

・ラウロイルメチルアラニンナトリウム
・ココイルグルタミン酸ナトリウム
・ココイルアラニン

アミノ酸系はこのような成分が界面活性剤として配合されています。
髪の毛や地肌と同成分のため馴染みやすく、ダメージを少なく抑えて洗い上げることができます。

②その他の成分

(1) シリコン

成分表には、「ジメチコン」「シクロメチコン」などと表示されていることが多いです。
シリコンは髪の毛に膜をつくるコーティング剤で、指通りをよくしたり外部刺激から髪の毛を守る役割を果たしています。
一方で、毛穴詰まりや髪の毛の内側に浸透する栄養素の邪魔をしてしまう場合もあります。

(2) パラベン

パラオキシ安息香酸エステルのことで、保存性を高めるための防腐剤です。
ただ、この成分でアレルギー反応を起こし頭皮のトラブルを引き起こすケースもあります。
肌が弱い人はパラベンフリーのシャンプーを選ぶことをおすすめします。

最後に

あなたはどのタイプのシャンプーを使っていましたか?
私たちの頭皮のタイプがそれぞれあるように、シャンプーとの相性も人それぞれです。
CMやイメージでシャンプーを選ぶのではなく、成分表をしっかり確認することが自分に合ったシャンプーを見つける近道になります。

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