虫に刺された時の正しい対処法と虫刺されの跡を消す方法

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暑い季節を迎えて、屋外レジャーなど外で過ごす機会も増えますよね。
そこで気になるのは虫刺されです。
虫に刺された際、蚊などの場合は放置されがちですが、正しい処置をしないと危険な状態を招く可能性もあります。
今回は、虫刺されの対処法と跡を消す方法についてお話しします。

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1.虫刺されの危険性

虫刺されと聞くと、蚊やハチなどによるものが思い浮かぶと思います。
ですが、ダニやノミ、アブ、毛虫などによって噛まれたもの・刺されたものも、虫刺されになります。

蚊やダニ、ノミは、刺された箇所が赤くなり、かゆみなどの症状があらわれます。
それに対して、ハチやアブ、毛虫などは毒を持っているため、痛みがあり赤く腫れあがる特徴があります。
これらが症状が虫刺されの一般的な症状ですが、中には重度の症状があらわれてしまう場合もあります。

①感染症の危険性

(1) テング熱

近年、テング熱という言葉を耳にしたことがあるのではないでしょうか。
薬を散布するために公園が閉鎖されたケースもありました。

テング熱は、蚊が媒介となって発症する感染症です。
3~7日程度の潜伏期間があり、突発性の発熱から始まり、頭痛、結膜充血、全身の筋肉痛などを伴います。 ショック症状を引き起こす場合もあり、油断できない感染症の1つです。

(2) とびひ

虫刺されを掻きむしってできた傷口に細菌が侵入し発症するのがとびひです。
とびひに感染すると、水泡があっという間に全身に広がり、人にうつるというのも特徴です。

とびひは主に子供が発症する感染症です。
お子様がいるご家庭は、虫刺されを掻きむしってしまわないよう注意してください。

②ショック症状の危険性

虫刺されによる耐性は人それぞれです。
そのため、刺された虫の種類やその人の体質によっては、アレルギー反応を起こす場合があります。

中でも恐ろしいのが「アナフィラキシーショック」と呼ばれるものです。
この症状は、短時間で全身にアレルギー反応が起こります。 最も多いのは、じんましんやかゆみといった皮膚の症状ですが、重度になると血圧低下や呼吸困難を引き起こし、命を落としてしまう危険性もあります。
この反応は、ハチの毒に過敏に反応して起きるケースが多数報告されています。

2.虫に刺された時の対処法

上記のような感染症やショック症状を防ぐには、虫に刺された際の対処法が重要になります。

①蚊・ダニ・ノミ

赤みやかゆみが伴いますが、掻きむしってはいけません。
まずは、抗炎症成分が含まれているステロイド剤や抗ヒスタミン剤などの軟膏を患部に塗りましょう。 かゆみがひどい場合は、冷やしてあげると症状が軽減されます。

②ハチ・毛虫など毒を持った害虫

このような毒を持つ虫に刺されてしまったら、まずは毒針や毒針毛を取り除く必要があります。
ハチの場合は、針が残っていたら毛抜きなどを使って取り除きます。
毛虫の場合は、セロテープなどを使って取り除いてください。
その後、患部を水で洗い流してステロイドや抗ヒスタミン剤配合の軟膏を塗りましょう。

痛みやかゆみが伴う場合、冷やすと症状が緩和されます。
しかし、腫れがひどい場合や少しでも異変を感じたら、すぐに医療機関を受診してください。

3.虫刺されの跡を消す方法

夏は肌を露出する機会が多いので、虫刺されの跡も気になるところです。
そこで、虫刺されの跡を消す方法についても見ていきましょう。

①肌のターンオーバーを促進する

虫刺され跡のほとんどは「色素沈着」によるものです。
それを改善するためには、肌のターンオーバーを促進させることが効果的な方法となります。
ターンオーバーとは、古い角質から新しい表皮が作られることを言います。
虫刺され跡などの色素沈着された部分が、新しい肌に生まれ変わることで跡が消えるのです。

②ビタミンCを摂取する

ビタミンCには、肌のターンオーバーを促す働きがあります。
また、コラーゲンの生成にも必要な成分です。
コラーゲンには肌の弾力やハリを与える効果があり、肌の状態を整えてくれます。
肌の状態が整っていれば、ターンオーバーも効率よく行うことができます。
普段の食事などでビタミンCを積極的に取り入れましょう。

③傷消し治療薬を使用する

傷跡や虫刺され跡を消すため専用の治療薬です。
皮膚の新陳代謝の促進、抗炎症、肌の水分保持などの作用によって傷跡を消してくれます。
ドラッグストアなどで1300円程度で購入できます。

④ハイドロキノンを使用する

ハイドロキノンは別名「肌の漂白剤」と呼び名がつくほど作用が強い成分です。
この成分には、メラニン色素のもととなるメラノサイトを減らす役割があります。
そのため、色素沈着に対して高い効果が期待できるのです。

ただ、成分が強いため、肌がかぶれたり、ヒリつくなどの副作用が出る場合があります。
通販などで購入することもできますが、初めて使う場合は、皮膚科で処方してもらうことをおすすめします。

最後に

蚊に刺されなどは、軽く思われてしまいがちです。
ですが、感染症や跡になってしまう場合もあるので、軽視せずにしっかり対処しましょう。
また、虫に刺されない工夫も必要だと思います。
虫除けを使用したり、山などのレジャーに行く時は、肌の露出を少なくしたりして虫刺されを防止することも大切です。

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