休日つい寝過ぎてしまう それって身体や脳に負担をかける行為かも

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平日仕事が忙しくて疲れていたり、連日寝不足でやっとの休日。 ここぞとばかりに寝すぎてしまうことってありませんか?
身体を休める目的でたっぷり寝ても、実は身体や脳には逆効果になってしまうんです。
今回は、寝過ぎることで身体や脳にどのような影響があるのかについてお話しします。

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1.寝過ぎによる頭痛

たくさん寝ると、起きたときに頭痛を引き起こすことがあります。
私はどちらかと言うとショートスリーパーなので、8時間以上寝てしまうと起床時に頭痛に襲われます。
寝過ぎによって引き起こされる頭痛には2種類あります。

①偏頭痛

眠っている間は血管の緊張が緩んでいる状態です。
本来であれば、血管が拡張し過ぎた場合には「セロトニン」と呼ばれる神経伝達物質が調節してくれます。
ところが、寝過ぎると自律神経のバランスが乱れてしまい、セロトニンをうまく分泌できなくなってしまうのです。
そのため、血管の拡張が改善されず、周りの神経を刺激して頭痛を引き起こします。
こういった理由が原因で起こる頭痛は偏頭痛と呼ばれ、こめかみ部分が痛くなります。

②緊張型頭痛

寝ている間、体は休息状態のため、筋肉をほとんど使いません。
そのため、血行不良に陥りがちになります。
また、長時間横になることで肩や腰を圧迫し、頭痛を引き起こします。
こういった理由が原因で起こる頭痛は緊張型頭痛と呼ばれ、後頭部が痛くなります。

2.寝過ぎによる腰痛

同じ姿勢で長時間座っていると腰に負担がかかり、腰が痛くなることがあります。
これは寝ている時も同様で、長時間横になっている姿勢も腰に大きな負担をかけています。

ちなみに、睡眠時、腰は体重の4割にあたる重さを支えているそうです。
この重さを長時間支え続けるのは、かなりの負担です。
また、体に合わない寝具を使っていると、腰の負担はさらに増加します。

睡眠中は寝返りをうつことで血液循環を促しています。 そのため、寝返りをあまりうたない人は血行不良を起こしやすいです。
また、長時間眠った状態だと寝返りだけでは血液循環が改善できず、血行不良になる可能性が増します。

寝過ぎることで腰に大きな負担をかけ、血行不良を起こすことで腰痛が引き起こされてしまうのです。

3.寝過ぎたのに眠い

寝過ぎてしまうと脳の働きが鈍くなります。
そのため、寝過ぎたのに頭がボーっとして眠いといった症状を引き起こしてしまいます。

ですが、この症状の原因が病気の場合もあります。
10時間以上寝ても眠さのあまり、起きていられない状態が頻繁に続く場合は「非定型うつ病」の可能性があります。
当てはまる人は、一度病院を受診することをおすすめします。

4.寝過ぎによるホルモンバランスの乱れ

ホルモンバランスと睡眠バランスには深い関係があります。
私たちは睡眠時、レム睡眠とノンレム睡眠を交互に繰り返しながら眠っています。
この睡眠バランスが正常であれば、脳が活性化されてホルモンバランスも安定します。
ところが、寝過ぎの場合にはレム睡眠が多い周期になってしまいます。
すると、寝ている間に体が疲労状態になり、ホルモンバランスを乱してしまいます。

※レム睡眠とは
浅い眠りのことで身体は休息しているのですが、脳は起きている状態を指します。

※ノンレム睡眠とは
深い眠りのことで身体も脳も休息している状態を指します。

長時間眠り続けると自律神経が乱れます。
女性は女性ホルモンが乱れることで、生理不順や肌荒れを引き起こす可能性があります。
また、抗酸化作用のあるメラトニンのホルモンバランスも乱れます。
すると、シミやシワなど肌の老化の原因になる活性酸素を除去する働きが低下。 それにより、シミやシワ、くすみなどが引き起こされ、肌の老化にも繋がる可能性があるのです。

※自律神経とは
体の機能をコントロールしている神経です。
自律神経にら活動している時に優位になる「交感神経」と眠っているときなどに優位になる「副交感神経」の2つからなりたっています。
この2つがバランスよく働くことで健康を保つことができます。

※メラトニンとは
別名「睡眠ホルモン」と呼ばれ眠りを促すホルモンです。
それ以外にも抗酸化作用を持つため、細胞の新陳代謝を促したり、疲労回復、病気予防、老化防止などさまざまな効果を持っています。

5.寝過ぎは脳を老化させる

寝過ぎにより脳の活動が低下することが研究によって明らかにされています。
それに伴い、学力の低下やアルツハイマーの発症率が高くなるという報告もあがっています。

前述のとおり、長すぎる睡眠では、レム睡眠の周期が多くなります。
レム睡眠時は、起きているときより脳が活発に動きます。 つまり、レム睡眠の時間が増えると脳が疲労状態になり、活動の低下をもたらすのです。
また、長時間横になっていることで血流が悪くなり、脳に十分な酸素や栄養が行き渡らなくなっているケースもあるそうです。

こうして長時間睡眠を頻繁にしていると、脳に大きな負担がかかり老化してしまうのです。
実際の研究で、最大で7歳も脳が老化したという結果が出ています。 恐ろしいですね。

最後に

たくさん寝れば、疲れもとれるし美容にもいいと思われがちです。 しかし、実際には逆効果なのです。
どうしても寝過ぎてしまう人は、カーテンを開けた状態で眠り、朝日を浴びて自然と目覚めるような環境を作ってみましょう。

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